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M1グランプリ・立川志らくさんのフィードバックに学ぶ。

こんにちは。
理学療法士19年目のyokoです。

これは、患者さんと理学療法士(PT)の「より良い20分」を創るために、あれこれ考えるブログです。

愛のあるフィードバックでした

根っこに、ちゃんと愛がある。

今年もあとわずか。
年末の恒例行事、M -1グランプリを家族で見ました。(正確に言うと「M -1グランプリ2022」)
M-1グランプリとは、2人漫才に特化したお笑い頂上決戦のような番組。
7000組以上の芸人さん達が1位を目指して各地域から集まってきます。

子供の世話をしながらだったので、ところどころ飛ばしながらも、珍しく最後まで見ることができました。

コント系漫才が好きなので、男性ブランコのネタで涙が出るくらい笑いました。
優勝は「ウエストランド」。大声系流行ってますね。

今回取り上げたいのは、漫才そのものではなく、審査員の立川志らくさん。
女性芸人に対してのコメントが物議を醸しているようですが、個人的には、志らくさんのフィードバックは根っこに愛があってとても好きだな、と感じました。

特に感銘を受けたのは、点数を低く出した芸人さんに対してのフォローでした。
「出だしの一言が本当に面白かったのよ。後半、それを超えてくるか!ってつい期待しちゃったよね」

全体として見れば、点数は低かったけど、あなたのネタを最後までちゃんと見てたよ。僕はこういう風に期待して、それに対してこうだったよ。
というメッセージがきちんと伝わってきました。

物議を醸しているヨネダ2000に対してのコメントも、まずネタを「大好きですよ」とリスペクトしてから発言されていました。
本発言にどう感じるのかは、ここでは割愛します。

条件が悪い中でのフィードバックへのヒントになった

フィードバックは事実ベース。
「私にはこう見えた」という主観的に捉えた事実を、出来るだけ主観を交えずに伝えるのが理想と言われています。

職場の臨床底上げを担う私にとって、効果的なフィードバックは喉から手が出るくらい身につけたい技術です。
普段からコミュニケーションをとれるなら、本人の目標を共有した上で、フィードバックを行うように心がけています。

しかし、志らくさんは、(おそらく)出演者の芸人と常にコミュニケーションをとっているわけではありません。
活躍の土俵が違うので、笑いに対する解釈や文化なども全然違う。

その中で主観的に審査をするのですから、相手に伝わるフィードバック(事実ベース・客観的)をするのは、かなり高度な技だと思います。

志らくさんは、まず相手のネタをきちんとリスペクトしていて、その上で、「まず自分はこういう所を期待したんだけど、それに対してあなた達のネタは○○に見えたよ」と(主観であるものの)なるべく客観的に見えるようにアドバイスをされているように感じました。

だからこそ、当事者ではない私にも、愛を持ったコメントに聞こえたのでしょう。

理学療法士として、どう生かすか

我々PTも、条件が揃っていない中でフィードバックをしなければならない時があります。
十分にコミュニケーションが取れていない時に後輩へ指摘をしなければいけない時。
初対面の患者さんに、良かれと思って行っている自主トレを指摘しなければいけない時。

条件が悪い中、どうやったら相手が受け入れやすいフィードバックができるのか。ヒントをいただきました。

それにしても、M -1の話からPTに生かすことを考えるようになるとは。。
どれだけPTが好きなのか、自分にツッコミを入れたくなります。

M1を目指された芸人さん、審査員さん、関係者の皆様。
大変楽しませていただきました。
来年もぜひ拝見します!

明日も良い20分、作り出しましょう!!

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