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yoko流、とっつきやすい人間工学 (首の巻)

デジタル画面をたくさん見ることによって起こるVDT症候群。
その対応には人間工学の知識が必要とされます。

人間工学。。。
工学。。。
うっ・・・(アレルギー反応)

「工学」という言葉に、ちょっと苦手意識持ってました。
なんでしょうね。
この「近付くなオーラ」いっぱいの言葉は。私だけか。笑

でも、この論文を読んで、少しずつ学んでいこうかな、という気になりました。

結論:
モニターを見る際の首の屈曲角度は、3度未満が良い

Philip Fabrizio
Ergonomic Intervention in the
Treatment of a Patient With Upper
Extremity and Neck PainPhys Ther. 2009;89:351–360

PT的に言うと、
頸部屈曲 3度未満。
理由は僧帽筋上部に負荷をかけすぎを防ぐため。

確かに下を向く角度が大きい状態でパソコン作業していると、首の後ろ(僧帽筋)に伸ばされるストレスがかかって、筋肉に負担をかけます。

負担をかけるとは、持続的に収縮している結果、緩みにくくなって循環不全が起こり、ブラジキニンなどの痛みを発する物質が出てきやすいということ。同僚のリハビリをしていても、僧帽筋上部に痛みがある人がとても多いです。

この基準点が3度ってのは知らなかった!
ちょっと下向く程度で5度くらい簡単に動いちゃいます。
やはり、人間はパソコンに対しての運動許容量が狭い。

人間工学というとすごく敷居が高い感じがしてますが、
ちょっとした数字を知るであるとか、
自分の臨床経験上の感覚に結びつける
と考えるちょっとだけ、敷居が低くなります。

何より人間工学的なアプローチは費用対効果がめちゃくちゃ高い。
位置をちょっと変えるだけで、痛みが減ったり整形外科に世話にならなくて済むのであれば、国や健康保険組合のお財布にも助かる話。

これからも、人間工学をわかるところまで噛み砕いて、社会に還元したいと思います。


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