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こどもの迷子を不安に思う親とそうでないタイプは、何が違うのか
我が家には小6長男と、小1双子の二男&三男がいる。
多くの男児同様、我が家のこどもたちも、3秒目を離すとすぐにいなくなるタイプだ。
(かといって、警察のお世話になるほどの迷子になったことは、まだない)
先日、近所のお祭りにいった時の話し。
小1のふたりは、最近自分のお財布を持って買い物をすることを覚えたので、お祭りも嬉し楽しくてしかたがない。
「自分で選んで、自分の財布から、自分でお金を払って買う」って、いいよね。
神社の境内で、お友達の家族に会い、屋台で買ったおいしいものを食べながら親も子も盛り上がる。
この日の約束はふたつ。
・お父さんかお母さんに「〇〇に行く」と言ってから行く事
・神社の外に出ない事
しかしまあ、守られませんよ。
私は子を失うことが今、世界で一番恐ろしいことなので、約束はしていても常に目を光らせてどこにいるかを確認していたのだけれど、それでもやっぱり見失う。つい数秒前に見えていた二男の頭が移動しているであろう半径を見渡してもいない。人もたくさんでまぎれてよく見えない。少し待ってみても戻ってくる気配がなく急に不安になって、お友達ママに「ちょっと探してくる」と言い残して、三男のいる場所を確認し、エイヤッとその場を後にして二男を追う。
こういう時ほど、自分の目的とスピードにかなった歩き方が出来ない事がもどかしいことはない。
あんまり大きい声で呼ぶのも大げさな気がして、少し控えめに二男の名前を呼びながら、人の流れと反対方向に進む。
一瞬で一気にいろいろな想像がふくらむ。
あんな小さい子、簡単に抱えていけるし!
お祭りみたいな場こそ、どんな人がいるかわからないんだから!
二男を呼ぶ声を大きくしようか、足をもっと速めようかと思った時、前方から二男がこちらに向かってきた。
「ふわぁ。」と声が出て力が抜けた。
どこへ行ってしまったのかと問うと、境内の外にあったかき氷がどうしても食べたくなって、そのまま出て行ってしまったとのこと。
約束は一つも守られなかった訳だけれど、ちゃんと帰ってきた。
そりゃそうだ。
もう6歳だし、いつも来ているところだし、そんなに簡単に迷子になる訳がない。
もちろん、こどもをさらって行くような人が、顔見知りの多い地元のお祭りでわざわざそんなリスクの高いことする訳がない。
それはそうなんだけれど、お友達家族の様子と私(夫も)の様子が違いすぎて、いったい何がそんなに違うのかと気になった。
お友達ご夫婦は、お子さんから目を離すという訳ではないけれど、私ほど常に目を光らせている程でもない。
こどもたちとお財布の持ち方の話になった時に、エスカレートした妄想をする別のお友達に「そんな悪い人はここのお祭りにはいないから大丈夫」というような伝え方をする。(私は「そこまで考えられるのかー、賢いな」と思うタイプ)
そして何より、お子さんたちが、自ら見えなくなるようなところまで勝手に行かない。
我が家の長男はすでに別行動だったが、そういえば一体、いつからひとりで(というか、友達と)お祭りに行くようになったのか覚えていない。
今でこそ身体衝動をだいぶ本人が調整できるようになったので楽になったが、幼いころ、特に長男は目に入ったものに突っ走っていくこどもで、すべてのものに興味を持つので、糸の切れた凧にならないように、私はいつも彼の手を強く握りしめていた。
その癖が思考に残ってしまっているのかも知れない。
双子が生まれて歩く(走る)ようになってからは、二人で突然走り出したり、振り向くと片方がいない事も多々。私はサッカーの審判かのように毎日大声でこどもたちの名前を叫びながら走っていた。
常にあちこちに意識が飛び散って、パニック状態が常態化(別に韻を踏んだ訳ではない)してしまっていたのかも知れない。
いやしかし、そうでもしてこなければ、我が家の三人はとっくに大きな事故にあったりして、ここまで育てて来れなかっただろうとも思う。
親がどっしり構えているから、お子さん達が迷子になる不安がないのか。
はたまた、こどもがわちゃわちゃしているから親が不安になるのか。
まさに、ニワトリが先か卵が先か。
どうなんだろうと思いながら、しつこいくらいに頻繁に、こどもたちと防犯のことを話し合っておかなければなと思いました。