yoko_nakata

フォトグラファーです。東京で働いています。お酒が多分とてもすきです。

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最近の記事

国境沿いの街、Basel:09(旅での出会いから感じたこと)

今回の旅では本当にたくさんの出会いがありました。 人との出会いに限らず、目に映る景色もそれによって生まれた新しい感情も、何もかもが全て出会いだと思っています。 出会ったもの全てを覚えておきたいけれど、それはなかなか難しい。 写真を撮る時、いつも衝動的に感じているのは「忘れたくない」と言う気持ちです。どんなに忘れたくても忘れられない事もありますが、基本的に人は忘れて行く生き物だと思っています。 写真を始めたのは高校生の頃ですが、始めたきっかけはまさに「忘れたくないから」で

    • 国境沿いの街、Basel:08(国境をこえ、列車を乗り継いだ話)

      島国生まれ島国育ち純日本人の私にとって、国境をこえることはとてもハードルが高い。 国境をこえる度に増えていくパスポートのスタンプの数だけ経験値を得たような気分になるのです。 ところが今回の旅、何回国境をこえたかわかりません。 スイス〜ドイツ〜フランスの移動がこんなに簡単に、パスポートを見せる事もなく出来るなんて。 特に印象的だったのはドイツとフランスの国境を渡るこの橋。 ドイツから入り、橋を渡った先がフランス。5分もかからず渡れてしまう橋の先には、なんだか違う空気が流れ

      • 国境沿いの街、Basel:07(食べたものと、ひたすらビールの話)

        食べることは大好きで、苦手な物は豆乳くらい。 基本的に口に入れたものは「うまいか超うまいか」(友達が言ってて名言と思った。) そんな私がリコメンドしたとて何の説得力もないので、とりあえずこの旅の中で食したものたちを、淡々と。 まずは 「schnabel」 お昼ご飯。何かがワインで煮込まれてた。 そしてビール!Feldschlösschen(フェルトシュレスヒェンと読むらしいです。一生読める気がしない)くせがなくて飲みやすい。 お店、可愛かった。 「volkshau

        • 国境沿いの街、Basel:06(ティンゲリー美術館へ)

          3カ国の国境の接点でもあり、様々な文化や芸術の交差点でもあるバーゼルにはたくさんの美術館があります。今回の旅では3つの美術館を訪れたのですが、一番印象的だったのがティンゲリー美術館。 美術館って静かに芸術に触れる場所だとばかり思っていたのですが、その概念が覆される。一言でいうと結構騒々しい・・・!笑 一瞬っていうかずっと見ててもガラクタにしか見えないようなオブジェが、奇妙な動きと共にいろんな音を出す・・・!体験型と言えば良いのでしょうか。好奇心が掻き立てられるものばかり。

          国境沿いの街、Basel:05(ロンシャンへ)

          5記事目にして気付いた。そんなにバーゼルにいなかったのでは・・・。 今回はロンシャンの礼拝堂を訪れた時のお話を。 フランスの東部に位置する田舎町、ロンシャンの丘に建つ礼拝堂。調べてはいたものの、なかなか不便な所にありました。ちょうどその時期にフランスの交通機関でストライキがあったこともあり、バーゼルから向かうのは更に一苦労。とは言え、なんとかロンシャンの駅に無事着。 駅を降りたところ。いやん、田舎。 ここから歩いて30分ほど丘を登る覚悟で向かったのですが、運良くあっさ

          国境沿いの街、Basel:05(ロンシャンへ)

          国境沿いの街、Basel:04(ヴィトラキャンパスへ)

          この旅の目的の一つ、ヴィトラキャンパスへ行った時の話を。 事細かに書けるほどの知識は(全く)ないので、私が見てきたものを写真と共に(さらっっと)紹介させてください。 ヴィトラキャンパスはスイスではなく、ドイツのヴァイルアム・ラインという町にあります。 なので、この日はバーゼルからトラムに乗って移動。 私は個人的にこの日ヴァイルアム・ラインの町で見た朝霧の景色がすごく印象的で。忘れられません。 明るい霧の中にいたのは初めて。 ヴィトラキャンパスまでは駅から歩いて20分

          国境沿いの街、Basel:04(ヴィトラキャンパスへ)

          国境沿いの街、Basel:03(バーゼルの街で目にしたもの)

          羽田〜フランクフルト〜バーゼルの長旅を終え、やっとこさバーゼル着。 バーゼル空港はその名前こそバーゼルと言うものの、フランスのミュールーズに位置する、スイスとフランスをまたぐ珍しい空港なのです! ・・・(空港での写真、一枚もなかった・・・号泣) バーゼル中心部にあるホテルまで、タクシーで15分〜20分。 ホテルのバルコニーからの景色、キラキラして見えました。 どんな街なのかな、とか想像する間もなく気絶就寝。 翌朝。降っていた雨もすぐに上がってくれて、雨上がりのバーゼ

          国境沿いの街、Basel:03(バーゼルの街で目にしたもの)

          国境沿いの街、Basel:02(と言いつつ、フランクフルトに立ち寄った話)

          バーゼルへの行き方は様々。行きはフランクフルト経由でいく事に。 深夜1時前の羽田発、早朝5時半前にフランクフルト着。 その後、17時半フランクフルト発、18時半頃バーゼル着。 つまり、トランジットが長い。(8時間位ある)  フランクフルトの街も散策できるで!と言うわけで、ド早朝のフランクフルトの街へ。 ド早朝っていうか、ド夜・・・。(ド早朝と言っても7時位・・・明るくなるのが遅いんですよね。1月でした。) そう言えば空港からフランクフルト中心部へ行くのに電車に乗ったわ

          国境沿いの街、Basel:02(と言いつつ、フランクフルトに立ち寄った話)

          国境沿いの街、Basel:01

          2020年一番最初の旅はスイスのバーゼルへ。 2019年は1ヶ月に最低1回は遠くへ行くと決めてふらふらしていたのですが、もはや記憶もなく・・・。 年始の事でさえ記憶が曖昧になりつつあるのですが、せっかくなので思い出せる限り書き残してみようと思います(不安) 約10日間の旅だったのですが、その目的は大きく2つ。 ①ヴィトラキャンパス ②ロンシャンの礼拝堂 と、ざっくり言うと建築を見に行く旅。 「バーゼルに行く」と言うと「時計?仕事?」と聞かれる事ばかりで私もそのイ

          国境沿いの街、Basel:01

          江之浦測候所

          今年の初めの頃、仕事で江之浦測候所を訪れる機会を頂きました。 江之浦測候所とは、と言う説明、すごく難しい。 訪れる人によって捉え方が違うのは絶対なのですが、杉本博司氏が「構想10年建設10年」という歳月をかけて作り上げた、狂気と向き合うアートスポット・・・と、私は個人的に感じました。 仕事で訪れた日は大雨で、傘をさしながら必死にカメラをかまえていた事もあり、プライベートでの再訪をその場で決意。 ただ、再訪したその日も朝から雨・・・。 到着後すぐ駐車場から見えた景

          江之浦測候所

          記録にのこす。

          2019年も残すところあとわずか。 今年は月に1回(以上)遠くに行く事を目標にして過ごしてきました。 その目標もなんだかんだ達成していて、次の目標はそれを記録に残すことだ!と。 写真を撮る仕事をしているので、日々シャッターを切って記録のベースを作ってはいるものの、それをしっかり残す事が出来ない。言葉をそえるのが苦手です、とても。 もともと自分が写真をはじめたきっかけは、忘れてしまうことが嫌だったから、という理由でした。 単純に日常生活の必要なモノを忘れちゃうのもそう

          記録にのこす。