幼馴染に告白大作戦 with お姉ちゃん#1
〇〇は高校3年生。
最後の大会を終え、部活を引退。
夏休みに入った。
〇〇: 来週、花火大会かぁ。。
〇〇には幼馴染がいる。
"池田瑛紗"
容姿端麗で勉強もでき、芸術の才能もある。
スポーツがあまりできないのが余計に男子達には刺さるようで、あまり表立ってモテモテという感じではないが、密かに想いを寄せている男子が多いと聞く。
瑛紗と〇〇は家が近く、
幼稚園の頃からよく2人で遊んでいた。
歳を重ねていくに連れ、遊ぶ回数も減ったが
同じ高校に通う今でもたまに一緒に帰ったりするぐらいの距離感だ。
実は〇〇も密かに瑛紗に想いを寄せている。
どうにかして瑛紗を花火大会に誘いたい。
そんなことを考えながら近くのコンビニまでの道を歩いていると、
「あっ、〇〇じゃん...!久しぶりだね〜」
話しかけてきたのは瑛紗のお姉ちゃん、さくら。
〇〇: あっ、さくちゃん!久しぶり〜
さくらは瑛紗の1つ年上の姉で〇〇ともよく遊んだ仲だ。
さくら: なーにしてんのっ。こんなとこで
〇〇: ちょっと、コンビニへ。
さくら: へぇ〜、ちゃんと受験勉強してる〜?
〇〇: してるよっ、瑛紗には負けたくないからね〜
さくら: ほぉ〜やるじゃん、やる気あるんだ。
〇〇: そりゃね〜。
これまでも瑛紗に負けないように勉強だけはやってきたつもりだよ〜
さくら: へぇ〜かっこいい〜(拍手)
〇〇: 絶対思ってないだろ(笑)
さくら: 思ってな〜い(笑)
さくら: まぁさ、そんなことはどうでもいいんだけど
〇〇: どうでもよくないよ、重要...!
さくら: 来月の花火大会、誰と行くの...?
〇〇はドキッとした。
〇〇: えっ、、まだ決まってないよ。
〇〇: なんでそんなこと聞くの?
さくら: えぇ?だってさ.....
〇〇: ん?
さくら: 〇〇、てれのこと好きじゃん?
〇〇: え?
さくら: え?
さくら: 違うの?
〇〇は戸惑う。
ここで本当のことを言うべきだろうか?
しかも瑛紗の実の姉に...!?
〇〇が口を閉ざしていると、
さくらが先に呟いた。
さくら: てれは...〇〇のこと好きだと思うよ...?
〇〇: え...?ほんとに!?
ハッとなって早口で聞き返す〇〇。
さくら: へへっ、やっぱ好きなんじゃん...!
〇〇: ...やっぱさくちゃんにはバレちゃうか。。
さくら: なにそれ、笑
私はただの妹想いの姉なだけですぅ〜
さくら: で、告白のご予定は?
〇〇: うーん、今のとこ予定なしです。
さくら: 花火大会でバチっと決めたいね。
〇〇: そう、だね。
さくら: よしっ、決めた。
さくら: 私が告白大作戦考えてあげる。
〇〇: えっ、ほんと?
さくら: ぜっっったい、成功させようね。
〇〇に、最大の味方が現れた。
#2 へ続く。