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年の離れた可愛い従姉妹がいつのまにか大人な高校生になっていました


大型連休、初日。

俺は実家に帰省していた。

今日は、6年ぶりに従姉妹と会うということで、

かなり緊張している。

従姉妹の名は、小川彩。

彩は現在高校2年生で、最後に会ったのが彩が小5の時なので、6年ぶりということになる。

現在、俺は22歳。

彩との年の差は6つ。

彩が小学生の頃はよく遊んでいて、

かくれんぼやおにごっこをしたり、

彩をおんぶして走り回っていたのが記憶に新しい。

俺の中の彩は小学生で止まっている。

今日がそのアップデートの日なのだ。


ピーンポーンッ.....♪

〇〇: はーいっ、今行きまーす。

ガチャッ。

ドアを開けると、そこには彩の母親が立っていた。

「あら、久しぶりね〇〇くん!」

〇〇: お久しぶりです!

そして、その後ろに1人。

彩: 〇〇くん、久しぶり...

緊張しているのか、少し俯き加減のその美少女は

間違いなく彩だ。

〇〇: おう、久しぶりじゃんっ!

高校...2年生になったんだっけ?

すると、彩の母親が答える。

「そうそう、現役JKだよぉ〜、何か久しぶりだからか緊張してるみたいよっ」

彩: ちょっとぉ、やめてよお母さん...

「事実でしょ〜?」

〇〇: とりあえず、入ってください!

「おじゃまします〜」

彩: お邪魔しますっ...

2人は丁寧に靴を揃え、廊下を歩き、

俺の両親がいる部屋へと向かっていった。

今日は法事なので、彩は制服だった。

色白で抜群のスタイル、ツヤツヤの長い髪。

顔は面影はあるが、しっかりとメイクがされている

少し丈の短いスカートで際立つ細くて綺麗な足に

不覚にもドキッとしてしまった。

しっかりと、今ドキのJKといった感じだ。


法事は1時間ほどで終了した。

彩は俺の目の前に座っていたのだが、

1時間微動だにせず、正座をキープしていた。

何をするにも落ち着かなかった小学生の時とは大違いだ。

そんな彩の成長を感じながら思い出に浸っていると

彩: ねぇ...〇〇くん?

〇〇: ん?どうした?

彩: 〇〇くん...なんかかっこよくなったねっ

〇〇: え、ほんと?嬉しい。

彩: なんか、髪型とかもしっかりしてるし凄く大人っぽくなってるなって。

〇〇: まぁ、6年ぶりだもんな。そりゃあね。笑

彩も...大人っぽくなったね。

彩: えっ!?ほんとぉ?嬉しい//

〇〇: 凄く綺麗に...可愛くなってる!

彩: えぇ〜...やばいめっちゃ嬉しい///

彩は顔を赤らめる。

年頃の女の子を照れさせるのは意外とチョロいのかもしれない。

〇〇: まさか彩がこんな美人さんになるとはなぁ

彩: まさかぁ?まさかってなにっ!

〇〇: そこ気になるか。笑

彩: 彩はずっと可愛いでしょ〜!

〇〇: はいはい、可愛い可愛い。

彩: もぉ〜


初めは緊張で少しよそよそしかったが、

打ち解けると昔みたいに会話が弾んだ。


親戚一同での会食も終わろうとした頃、

彩がひょこひょことこちらに近づいてきた。

彩: ねぇ、〇〇くん、お散歩行かない?

〇〇: おぉ、いいよ、行こう。


2人は騒がしい部屋を出て、外に出た。

彩: やっと解放されたぁ...笑

〇〇: うちの父さんがうるさくてごめんな。笑

彩: いいよいいよ久しぶりだしこれぐらいは覚悟してた。

〇〇: ふふっ、発言も大人になったな。

彩: まぁね〜、割と彩賢いんだよ?

〇〇: へぇ〜、小学生の時はばかだったのにな

彩: そんなことないよぉ、〇〇くんがこんな年の離れた私に難しい問題出すからだもんっ!

ふくれっ面が可愛い。

〇〇: そうだったっけ。

彩: もぉ〜、忘れたなんて言わせないぞ〜!

俺は笑って見せる。


彩: 〇〇くん、彼女いるの...?

〇〇: いないよ〜。彩は?

彩: いなーい。できたことないよぉ...

〇〇: へぇ〜、モテそうなのにな。

彩: ほんとぉ?

〇〇: ほんとほんと。

彩: 彼氏ほしいなぁ。。〇〇くんみたいな。

〇〇: えっ、今なんて言った?

彩: ん?〇〇くんみたいな彼氏欲しいなぁって。

〇〇: ドキッとすること言うじゃん...

彩: 彩、〇〇くんのこと大好きだよ?昔から

〇〇: マジ...か//

彩: あぁ〜顔赤くなってる〜!

〇〇: 久しぶりに会った可愛い従姉妹にそんなこと言われたら誰だってそうなる...


...チュ。

突然の頬へのキス。

彩: えへへっ。

彩: これからも大好きな彩のお兄ちゃんでいてくださいっ!


突然の出来事に、俺は動揺を隠しきれない。

〇〇: お、おう。もちろん!




日も暮れてきて、もうすぐ彩とお別れの時間。


彩: じゃ、またね〇〇くん。元気でね!

〇〇: おう、彩もな。

彩: じゃあね、また。バイバイ!

〇〇: うん。バイバイ!

俺は笑顔で彩達を見送った。


久しぶりの従姉妹との再会は、

思っていたよりずっと、違った意味を持って、

かけがえのない時間となった。

俺の中の従姉妹の彩は

大人な高校生へとアップデートされた。



次、いつ会えるだろう。

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