幼馴染に告白大作戦 with お姉ちゃん#3
さくら: どーしたの?顔赤くしちゃって。
さっきの言葉にドキッとした、なんて言えない。
〇〇: いや、なんでもない。
さくら: うーん...告白...
さくらは布団に包まり、頬を膨らませる。
さくら: 難しいねぇ...
〇〇: どうしたんだよ、あんなノリノリだったのに
さくら: いざ、真剣に考えてみると難しいなぁって
〇〇: まぁね、、
さくら: 〇〇は、てれのどんなとこが好きなの...?
〇〇: 瑛紗の好きなとこか...
〇〇: まぁ、全部かな。
さくら: ふふっ。
〇〇: 何がおかしいの?
さくら: 全部かなって言った時の顔。
さくら: ほんとに私の妹のこと好きなんだなぁって
さくら: 嬉しくなっちゃって。
さくらはこちらに近づいて言う。
さくら: 作戦なんて...
〇〇: ん...?なに?
さくら: 作戦なんて、必要ないんじゃないかな...
〇〇: え、なんだよ今さら...
さくら: 自然体の2人のまま楽しめばいい。
さくら: その方が上手くいく、そう思うの私。
〇〇: .....
さくら: てれもそうだと思う、きっと。
〇〇: 瑛紗も...?
さくら: うん。
さくら: てれも自然体の〇〇が好きだよきっと。
さくら: 姉の勘ってやつ。
さくら: だからね、何も考えなくてもいいの。
さくら: かしこまった告白なんてしなくてもいい。
さくら: いつもの2人のまま、流れに身を任せて...
〇〇: そんなこと言ったって...
さくら: てれのこと、好きなんでしょ...?
さくらが顔を覗き込んで言う。
〇〇: うん。
さくら: なら、大丈夫だよ。ぜったい上手くいく!
さくら: 〇〇なら、きっと。自信持って!
さくら: 応援してるから。
〇〇: 分かった。明日、誘ってみるよ。
さくら: さっすが。
さくら: 君が、この夏の主人公だっ!
〇〇: なんだよそれ、笑
さくら: えへへっ
ガシッ。
〇〇: えっ、、
いきなりさくらが〇〇の肩を掴んだ。
そして耳元でこう囁いた。
さくら: 私が見込んだ男だから...〇〇は。
〇〇は固まった。言葉が出ない。
さくら: 応援してるからね。ずっと...
さくら: すぅ...はぁ...すぅ.....
さくらは小さく寝息を立てて寝てしまった。
〇〇: えっ、ちょっとさくちゃん...!
〇〇: さくちゃんってばぁ...
まぁいいか、寝かせておこう。
すぅ...はぁ...すぅ...はぁ...
さくらの可愛い寝顔を見ながら〇〇は考えた。
もともと告白大作戦なんてなかったんじゃないか。
さくら: 〇〇...むにゃむにゃ...
〇〇: さくちゃん...
〇〇はそっと、毛布をさくらにかけてあげた。
カーテンから差し込む光が2人の間を優しく照らした。
#4 へ続く。