
BUCK-TICKと俺。⑧「RAZZLE DAZZLE」2010年
私が個人的におすすめしたいBUCK-TICKのアルバム10枚とその雑感、思い出を駄文で連ねる「BUCK-TICKと俺」も8回目。
引き続き個人的解釈と感想のため嘘、間違い、不快になる文もあるかもしれませんがご了承願います。
さて、もうすぐ春が来ると思うと憂鬱になりますよね。
新生活!な雰囲気とあの陽気が嫌なんですよね、花粉症もあるし。という春への愚痴。

■ドゥンドゥンやろうぜ「RAZZLE DAZZLE」
▼1「RAZZLE DAZZLE FRAGILE」編曲/今井寿・横山和俊
→不穏。な、何が始まるんです?みたいなインスト曲。
▼2. 「RAZZLE DAZZLE」 作詞/作曲 今井寿
→大げさすぎるイントロ(褒めてます)から始まり、ドゥルンドゥルンベースがと効果的に鳴るギターがカッコいい。歌詞も好き。ライブの幕開けにもってこい。
▼3. 「狂気のデッドヒート」作詞/作曲 櫻井敦司 星野英彦
→星野氏の作る「変な方」の曲。シンセドラムかな?めちゃくちゃニューウェーブ感あって好き。
▼4. 「独壇場Beauty -R.I.P.-」 作詞/作曲 今井寿
→岡村靖幸氏が歌っても良いくらいねっとり熱い曲。最初は面食らってピンとなかったけどライブで聴いて好きになった。
シングル版との違いは女性コーラスの差し替えと音質。シングル版の方が音が硬い。多分。
個人的にはロック感の強いシングル版よりこちらのパーティー感が強いバージョンの方が好みです。
MVは…Youtubeでは転載しか見つからず。しかも「独壇場」ではなく「土壇場」になっているBeauty。公式さん早く!
▼5. 「羽虫のように」 作詞/作曲 今井寿
→シンセドラム、ディスコベースで展開されるダンスナンバーではあるがやはりBUCK-TICK。暗い。そこが良い。それにしても「羽虫」ってワードをこのポップな曲に使うっていうのが凄いよ。
▼6. 「妖月 -ようげつの宴-」 作詞/櫻井敦司 作曲/星野英彦
→星野氏の作るしっとりぬめぬめ夜の曲。この曲いい。ボーカルのエフェクトもあり怪しさ増し増し。
▼7. 「BOLERO」 作詞/作曲 今井寿
→「GIRL」風の曲。今井氏のストレートでピュアな部分が出てるラブソング。めちゃくちゃしっかりした歌モノです。
▼8.「Django!!! -眩惑のジャンゴ-」 作詞/作曲 今井寿
→先に謝っておきます。すいません!私、BUCK-TICKのこの手の曲調がどうも苦手で。
BUCK-TICKファン32年やらせてもらうとどうしても「俺のBUCK-TICK像」っていうのが出来上がってしまい、こじれに拗れて「こんなのボクチャンのバクチクと違う!」とか言っちゃうんですよ。申し訳ないジャンゴー!
でもライブだとお客さんも盛り上がってるんですよ、置いてきぼりのビビデバビデブー!
▼9. 「錯乱Baby」 作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿
→どっしりドラムとぶりぶりベース、単純だけどカッコいいギターリフ。BUCK-TICKのロック。「memento mori」に入ってても良いよね?な曲。
▼10. 「PIXY」 作詞/櫻井敦司 作曲/星野英彦
→「Brain,Whisper,Head,Hate is noise」から続く今井氏らしいどっしりとかつ浮遊感のある曲。
ってこれ星野氏作曲!?と今更ながらに驚き。この曲も好きです。アウトロが良い。
▼11. 「くちづけ -SERIAL THRILL KISSER-」
作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿
→シングルとしてリリースされた曲。
BUCK-TICKのBUCK-TICKによるBUCK-TICKの曲。艶のある歌声とメロディ、タイトなドラムとギター。和風、ホラーでゴシック感もあり、カッコいい。
シングル版との違いはイントロかな。多分。アニメ「屍鬼」で使われました。原作者はそうですよ、フジリュー氏(藤崎竜)。「封神演義」でバカ売れしましたが、個人的にフジリュー氏のマンガは「PSYCHO+」が好きです。知ってる方、友達になってください!
MVはこちらも転載です。すいません。公式ー!
このMV、個人的に大好きです。演者固定でカメラが移動する見せ方。面白い。
▼12. 「月下麗人」 作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿
→こちらもアニメ「屍鬼」のエンディング曲になりました。オープニング、エンディング共にBUCK-TICKってどんなご褒美やねん、って話。この前に「ROMANCE」や「蜉蝣」もアニメ「xxxHOLiC」に使われましたね。良い時代。
曲は「くちづけ」に似た雰囲気があり、兄弟曲って感じがします。「骨に成り 灰に成り やがて咲き誇る 花一輪歌にして」の歌詞とメロディ、良いですね。
▼13. 「夢幻」 作詞/櫻井敦司 作曲/星野英彦
→疾走感と浮遊感。星野氏作曲のよくある跳ね目のドラム、軽やかなギターリフ。これ凄く良い。ベスト曲に入るほど個人的に好きです。
▼14. 「TANGO Swanka」作詞/ 櫻井敦司・今井寿 作曲/今井寿
→櫻井あっちゃん/今井氏のダブルボーカル。ラップ調であるがギターはめちゃロック。前作「memento mori」に入ってても良いくらい。
▼15. 「Solaris」 作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿
→「FLAME」や「RHAPSODY」の雰囲気のある曲。浮遊感はあるがドラムがどっしりしているのは今井氏流かな。歌詞が泣ける。どうしても儚いし救いはないけど決してネガティブに感じない櫻井あっちゃんの詞。オーラスにふさわしい名曲です。泣ける。
■おわりに
アルバムとしては前半はタイトルらしい「バカ騒ぎ」感のあるポップでひねくれたBUCK-TICKのニューウェーブな面が出ているが、中盤以降は暗く妖しい曲もあり、世界観が統一されておらず「おもちゃ箱」な感じ。これもタイトル通りと言えばそうかもしれない。個人的にアルバムとして好きなのは音や世界観の「統一感」なのだか、本作は真逆。「散らかった」印象があるけど色んな面のBUCK-TICKが聴けるためおすすめしたいし好きなアルバム。
■ベスト盤「CATALOGUE ARIOLA 00-10」
タイトル通り、2000年から2010年までのBUCK-TICKのベスト盤。限定版はシングル曲のほか、セレクト曲、ライブ、MVとまさにこの10年の集大成的4枚組。



現在、限定版はフリマ等でなかなかの高値みたいですね。こういう作品をファンの方と酒でも飲みながら見たい。下戸ですがお待ちしてますよ!
■回想と自責の念!
私にとってこの辺りの時期は人生の転機、転落、悲喜こもごもありましたね。もう取り返しはつかない。やり直しもできない時期。後悔先に立たずとも言います。死んでやろうとも思ったのもこの時期ではありましたが、現在も日々後ろ向きに怠惰に生きています。やり直せるなら2005年に戻りたい(絶望)
でもBUCK-TICKは私の人生の至る所で寄り添ってくれていたんです。感謝。
最大で最後のモテ期が来たのもこの頃なので悪い思い出ばかりではないんですけどね。それも全てこぼれ落ちた(むしろ自分で落とした)んですが。人生辛いけど死んだら終わりですから。皆さんも健康で前向きに。
というわけで次は9枚目!このまま突っ走る!