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BUCK-TICKと俺。⑦「狂った太陽」1991年

2025年も12日が経過し、本日は成人の日でありますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。前回から1週間!?も放置していた我がNote。今年はNoteを頑張る、と決めたんでぼちぼちやります。フォロー、スキ♡ありがとうございます。チュチュ♡

オエーッ!!

さて1991年です。当時私はまだ小学生。BUCK-TICKの名前すら知らず、知ってても「爆竹」くらいのもんでしたね。7枚目に紹介したいのは誰もが知る日本のロックの名盤「狂った太陽」です。
発売されてから34年にもなろうとする本作。
今さら私が説明するのもおこがましい。でもBUCK-TICKを知るなら紹介せざるを得ない!
しかも個人的にBUCK-TICKのアルバムでベスト5を挙げるならこの作品が入るんだからしょうがないじゃない。
というわけで今回も駄文、妄想、嘘、間違いが存分に含まれていることでしょう。ご了承のうえ、お願いします。



■BUCK-TICKの源流!「狂った太陽」

▼1「スピード」 作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿
→BUCK-TICKの代表曲の1つ。正統な日本のロック感(なんやそれ)もしっかり残し、ポップで聴きやすい。BUCK-TICK本来のダークさやゴシックさも感じにくい万人が聴ける曲。
THE YELLOW MONKEYが2024年末の武道館ライブでカバーしてくれた事を聞いたとき、嬉しかった。「イエモンがやるならこの曲!」と思うくらい親和性が高い。吉井さんも体調崩されていたので、体調一番で長く活動して欲しいものです。

▼2「MACHINE」 作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿
→櫻井敦司、渾身の低音ソング。後半は前半の抑えた声から逆転。スピードに命をかける男の歌。熱い。リズム良しテンポ良しメロディ良しの曲。このアルバム全体に言えるが硬いドラムが良い。本作聴き始めの頃はこの曲が好きだった。今も好き。

▼3「MY FUNNY VALENTINE」 
作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿

→これは名曲。ジャンル的に何ていうんだろうなぁ。裏打ち気味のドラム、硬質ベース、変則的ギターと聴き応え十分。歌メロも良い。

▼4「変身[REBORN]」
作詞/櫻井敦司 作曲/ 星野英彦

→ギターがカッコいい。ゴス、ニューウェーブ感のある曲。D'ERLANGERがやっても絶対カッコいい。Killing Jokeの雰囲気は…ないか。これも好きな曲。

▼5「エンジェルフィッシュ」
作詞/櫻井敦司 作曲/ 星野英彦

→イントロから最高のゴシック風楽曲。裏打ち気味のリズム、ギターも良いよね。アウトロのバイオリン風のギターも良い。最高。

▼6「JUPITER」作詞/櫻井敦司 作曲/星野英彦
→星野氏の美しい曲が世間に認知された名曲。12弦ギターの美しさよ。「どれほど人を傷つけた 今夜は優しくなれるかな」という名フレーズ。人は無意識に誰かを傷つけているかもしれない、と自覚し、意識してでも人に優しくなろう。という素晴らしい歌詞。
え、解釈違いだって?そうですか。私ゃそう思ったんです。表現の自由!
途中からリズムが入り、ドラマチックに盛り上がる展開は胸熱。
ちなみに翌年(1992年)に発売されるセルフカバーアルバム「殺シノ調べ」では6弦ギターで収録されいます。そちらはイントロが神々しい。本作発売後シングルになった。BUCK-TICKの代表曲のひとつ。

▼7「さくら」作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿
→これも名曲。病床に伏した母を思い、歌われる歌詞。櫻井あっちゃんの内面が垣間見える。歌メロも良く、つい口ずさみたくなるが歌詞が哀しい。この淡々と進む展開と歌の構成、どこか和風を感じる音も良いよね。

▼8「Brain,Whisper,Head,Hate is noise」
作詞/作曲 今井寿

→これも名曲。後のBUCK-TICKにも続く作風。シタールのような音色があり、東洋の民族音楽風ではあるものの、全体的に漂う無国籍感。ミドルテンポでどっしり進みつつサビで抜けるという、クセはありそうだがすごくポップな曲。この曲も凄く良い。

▼9「M・A・D」作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿
→人力テクノ。これは当時の今井さんが「打ち込みではなく、生音で打ち込みっぽくやりたかった」と語っており(多分語ってた)、正にその通りの曲。言うなればYMO。アルバム発売後にシングルになるが「僕は狂っていた」から歌い出す曲がシングルですよ、もうさすがBUCK-TICKですね。好きです。この曲も歌メロとリズムのテンポの良さが気持ちいい。

▼10「地下室のメロディー」
作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿
→タイトかつブラストで押し切るドラム、うねるベース、ソリッドなギター、カタカナの歌詞。当時のヴィジュアル系が狙ってた「BAUHAUS」的世界観。そうこれこそゴシックパンク。
当時のLUNA SEA、D'ERLANGER、Zi:Killがやってもおかしくない。この世界観良いよね。めっちゃ好み。

▼11「太陽ニ殺サレタ」 
作詞/櫻井敦司 作曲/今井寿

→これはゴシックロック、ですかね。違う?「HYPER LOVE」を聴いたときにも思ったが、こんな曲を20代の若さで演るっていうのがね。凄い。

実家に残る「狂った太陽」。これは限定版なのか?黄ばみがやばい
中身はというと皆さんご存知ですね。
各メンバーのお顔が1枚ずつのセル画(風)に!セル画って例えも今や古。


■おわりに


このアルバムは日本のロックの名盤として残さなきゃならない!と無駄な使命感が沸き起こるほど凄い作品。全11曲、いっさいダレることなく聴ける捨て曲なしの名盤。音の統一感、バランス、世界観全て良し。
こんな作品を若くして作り上げるんだからそりゃ36年も活動できるわけよ。
私は当時、といってもこの作品に出会ったのは1995年頃。「唄」で完全にBUCK-TICKに沼った時に、お年玉や親へのおねだりを繰り広げて、「darker than darkness」以前の過去作を買い集めた時期に出会った。その頃はアルバム「HURRY UP MODE」と本作「狂った太陽」、セルフカバーアルバム「殺シノ調べ」、そして当時最新作だったアルバム「Six/Nine」をヘビロテし、周りの友人達へ熱心にBUCK-TICK布教をし始めたのもこの頃。(そして誰もいなくなった)
アルバム「狂った太陽」は今でも続くBUCK-TICKの雛形になる作品だと思う。この作品はBUCK-TICKが持つ「ロックであり歌謡曲でありダークでありゴシックでありニューウェーブである」が詰まっている。正にBUCK-TICKの源流ではないか(偉そうに)
そしてその音楽性は既に「ビジュアル系」というカテゴリーからも離れており、オルタナ感満載の大傑作。
「BUCK-TICK」というバンドの源が詰まっているので入門編としてもおすすめしたい。


■おまけ(BUCK-TICK本紹介)


この作品、というかデビューから1992年までのBUCK-TICKについては「HYPER」「BT8992」「LOVE ME」という本(私が所持している限り。他にもあれば教えて!)に詳しく書かれており、ファン必見の書。今や中古でしか手に入らないため、入手には一手間かかるが機会があれば読んで欲しい。私と一緒に読むっていう選択肢もありますよ?どうですかそこのBUCK-TICKファンの方。

■HYPER

ムック本「HYPER」。
読み物としてはめちゃくちゃ読みにくい本。代わりに写真が多く貴重な本ではある。BUCK-TICKメンバーの頭頂部が見れるんですよ!?

■BT8992

当時を知るにはかかせない「BT8992」。我が家には初版が!
文章よし写真よしの傑作本です。
「TABOO」レビュー
「悪の華」レビュー
「狂った太陽」レビュー
「「殺シノ調べ」レビュー

1989年〜92年までの活動を網羅した「BT8992」。XJAPANのhiddさん、YOSHIKIさん等との貴重な写真もある。

■LOVE ME

メンバーのよりパーソナルな部分に迫った本。ファン必携!
幼少期のメンバーの写真が見れるのはここだけ!

というわけで、BUCK-TICK史の中でもトップになるであろう傑作「狂った太陽」の雑感と個人的思い出語りでした。
次回は8枚目になります。どんなアルバムが出てくるのでしょうか。皆様今後ともよろしくお願いします。ヘケケー!


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