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電脳戦機バーチャロンへの道(その①)
※この記事は個人の思い出、足りない知識を書きなぐったものであるため、何かと「んなわけあるか!」となる可能性があります。ご了承の上、個人のゲームの思い出としてお楽しみください。
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現在2024年ですが、皆さんバーチャロンやってる?やってない?知ってる?知らない?
近年、ゲーマーの間で密かに熱く話題となっている「電脳戦機バーチャロン」。え、「そんなわきゃない!」そうですか。
でもね、遡ること4〜5年ほど前、健康機器でお馴染みのタニタが企画し、クラウドファンディングも行い製品化にこぎつけた「バーチャロン専用ツインスティック」があったじゃないですか。全長70センチのデカいやつ。お値段も60000円越えと価格もデカいやつ。最近(2024年1月)にも再販されたやつ。え、知らない?
私はバーチャロンとは無縁のゲーマー生活を30年以上続けており、タニタのツインスティックが発売されるニュースを見た当時「なんで今バーチャロン?初代バーチャロンなんか1995年だぜ?」
と不思議に思っていだが、どうやらタニタの社長がかなりのチャロナー(バーチャロン好きをこう呼ぶらしい。知らんけど)だと。
そして、熱心なチャロナーに向け販売したと思ったのもつかの間、タニタのツインスティックは売り切れた。バーチャロン「しか」遊べないコントローラー、しかも税込み68200円(2024年現在)だぜ?凄い。
■ よこちゃんのバーチャロンへの道
そして時が過ぎ2023年。私は古くからの友人「M」と共にお互いの実家にあるレトロゲームやらマンガやらを断捨離する、という計画を実行した。私は実家からひっぱり出してきたPlayStation、PlayStation2、セガ・サターンの本体とそのソフトを探し出すうちにどんどんレトロゲームがやりたい欲が高まり、断捨離を怠りPlayStation2でリッジレーサーシリーズや頭文字D、首都高バトル、サターンでセガラリーやデイトナ等のレースゲームをプレイしながら「こんな面白いもん捨てれるわきゃない!」と強く思い、現在プレミア化している夕闇通り探検隊を見つけては「レトロゲームは資産やでぇ」とニヤニヤし、断捨離を諦めた。
そんな中、Mの実家にあったバーチャロン専用ツインスティック(セガ・サターン)が発掘された。
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私はそのツインスティックを目にした瞬間「これで遊びたい!」と思ってしまったのだ。
私は当時からその存在は知ってはいたが当時は格闘ゲーム関係のアレルギー症状があり、バーチャロンも遠くから見守るだけだった。
(自分のミスを上司から理詰めで責められる感覚があったのだ。辛い)
そして「久しぶりにバーチャロンやりたいなぁ」「でもサターン本体は売ってしまったしなぁ」とMが嘆く。
私は間髪入れず「我が家にはサターン本体がある。バーチャロンのソフトさえあれば我が家の旧式テレビで遊べるぞ」と提案し、早速我が実家でバーチャロンをやることとなったのだが。
ソフトがない!
Mの実家をしばらく捜索し、出てきたのはバーチャロンのケースのみ。
諦めがつかない私は即、バーチャロンのソフトをAmazonで注文した。
数日後、かなり状態の良いバーチャロンのソフトが届いた。
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早くやりたい、ツインスティックをこねくり回したい!という欲求が高まったものの、Mと上手く予定が合わず数週間時間が開いてしまった。
そして時を同じくしてPSstoreで「電脳戦機バーチャロン マスターピース1995-2001」のダウンロード版がセール販売されていたので買ってしまった。
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■ PS4でやる初めてのバーチャロン
タニタのツインスティックはないが、PlayStationのコントローラーはシンメトリーデザインであるため、アナログパッドを「これはツインスティックである」と妄想し、プレイしてみた。(ツインスティックの雰囲気を楽しむため、キー設定はツインスティックAまたはB)
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がしかし…
…相手を正面に捉えれない!
…ダッシュしすぎて制御ができない!
…ジャンプしたら最後、降下中隙だらけ!
YOU LOSE!
…遊び方がわからん。
アーケードモードは3戦目まではいけるものの、まったく楽しめない。一体、このゲームの何が今も残るチャロナーの心を燃やしているのかこの時点では理解できなかった。
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■ ついにサターンでツインスティックに触れる
-翌週-
Mが持参したツインスティックを使い、サターンのバーチャロンをプレイする。
「S端子がかもしだすアナログでにじみのあるグラフィック、味わい深いですなぁ」とゲーム老人会に片足突っ込んでる我々は昆布茶をすすりながらノスタルジーに浸った。そして私はまず、Mのプレイを横で見守ることとした。「ダッシュしながら攻撃するか、ジャンプキャンセルをすれば相手と対面できる」とぶつぶつ呟きながら次々とステージをクリアするM。もはや怖い。
「なるほど、それが基本的な知識なのか!」と思うと同時に、ツインスティックをガチャガチャといじっているMのその姿が羨ましくも逞しく見えた。
ああ、こいつは今、まさしくツインスティックでロボットを操っている…!!!
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そして、数回のコンティニューはあったが、Mは見事バーチャロンをクリア。1995年当時、高校生だったチャロナーは40歳を過ぎても当時のプレイ感覚が残っていたのだ。凄い。
そして私もMの熱血指導のもと、バーチャロンをツインスティックでプレイしたが、これが楽しいのなんの。
通常のコントローラーでは味わえないパイロット感と操作の臨場感たるや。やはり専用コントローラーは良い!
そして私はMとバーチャロンで対戦したくなったのだが、サターンでは画面分割対戦しかできず、ツインスティックも1つしかない。
「それは嫌だなぁ」「じゃあPS4のバーチャロンで対戦するか、ツインスティックはないけど」と
しかたなく2台のモニター、2台のPS4を使い対戦。
…
めちゃくちゃ面白い。敵を捉えては撃ち、ダッシュで逃げ、回り込み、回り込まれ、ぎゃーぎゃー騒ぎながらプレイできた。(007ゴールデンアイやガンダムバトルオペレーション、スマブラの雰囲気をその時は感じた)
試合のテンポもスピーディー。上手くやったつもりがやり返され、そしてまたやり返す。格闘ゲームにあるコンボというものがないのも良い。(バーチャロンにあるのかもしれんが…)
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…
数試合楽しんだ後、我々は同時に「ツインスティックでやりてぇなぁ〜」と部屋の天井を眺めながら煙草を吸った。
次回「今あるツインスティックをなんとかPS4で使いたい」「よこちゃん、ツインスティックを買う」に続く。そこんとこ、よろしく。