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女性のライフコースに関するデフォルトは、それほど「伝統的なもの」ではなかった。

久しぶりに明るい月曜日の朝を迎えました。鳥の鳴き声と空の明るさで目覚める幸せ。梅雨明けが待ち遠しいですね。

〇〇時代の価値観が私たちを縛る!

先週 クイズを出しました。

企業の採用時など「(特に女性は)若い方が価値が高い」という価値観はいつの時代に作られたものでしょうか。

1.江戸時代

2.明治時代

3.大正時代

4.昭和時代

「えー、そんなことある??」と思う女性も一部にはいるかもしれませんが、40-50代女性にとってこの価値観はそれなりに身近なものではないかと思います。

私たちは、きちんと働いています。

そう。家庭でも社会でも、きちんと働いています。

でも、そう胸を張る一方で、この価値観を受け入れ、なんとなく温存していないでしょうか。

そして、社会や組織と折り合いをつけるために、年を重ねる自分たちの価値を、実際の価値よりも低めに見積もってはいないでしょうか。

専業主婦はいつ生まれた?

この答えが、上のクイズの答えでもあります。

専業主婦が生まれたのは、「4.昭和時代(戦後)」です。

もちろん、その前にも主婦はいました。しかし、男性がサラリーマンとして企業で働き、女性は家庭を守るという形が生まれたのは戦後です。

戦前は、男女ともに農業従事者や小規模自営業が多く、夫婦や家族単位で畑で働いたり、お店を営んでいたのです。

よく考えてみると、それってそんな昔の話ではありません。

私たちの母の世代は専業主婦が多いですが、祖母の世代は違ったんですね。

専業主婦と「女の年齢と価値」どう関係があるの?

高度成長期の日本企業の快進撃は、「終身雇用」と「年功序列」制度に支えられていました。1990年代にはジャパンアズナンバー1と称された日本的な制度です。

サラリーマンたちは企業に守られることと引き換えに、会社に忠誠を尽くす働き方をデフォルト(標準)として受け入れていきます。

そんな夫たちを支えたのが専業主婦という存在でした。会社のこと以外、ほとんど全てを引き受けて、家庭を守っていました。そして、それは女性にとってのデフォルトになっていきました。

年功序列の世界では、年齢が低ければ給料は安く、年齢が上がれば給料も高くなります。若いサラリーマンはどんなに働いても仕事ができても、年長者の給料には及びません。(でも、大丈夫、そのまま会社に居続ければ、いつか高い給料がもらえます ☞注:2020年の現在 機能不全になってます)

ということは、若い=コスパがよい となります。

加えて、多くの女性社員は結婚や出産までの短期間に勤める人(高度経済成長時代の男性並みのモーレツな働き方を夫婦ともにしていたら、結婚生活や子育ては不可能に近い)であり、結婚や出産というライフイベントも絡んで、昭和の会社では「女は若いほど価値が高い」という価値観が生まれたというわけです。

それって 案外最近じゃん?!

話を戻しますが、でもそれ、昭和(戦後)の時代の価値なんです。

私たちがデフォルトだと思ってきたことって実は、そんな昔のことじゃなかった。ちょっと力が抜けません?

そうだったのかーなんだ、なんだ。

私たち40-50代世代は、男女雇用機会均等法が施行された1986年に20代~アラサーだった世代です。法律ができてからも、変わったような変わらないような微妙な時代を過ごしてきました。

その証拠はジェンダーギャップ指数に現れていると思います。


夫たちもそろそろ定年を迎えるお年頃。でも、人生100年時代で、まだ折り返しの年齢にある私たち。

「大冒険はできないし、したくないけど、このままでもいられない」

そんな私たちがどうすればいいのか、来週は理江さんの行動をプロティアンキャリアの考え方から、掘り下げていこうと思います。

        地に足のついたプロティアンキャリア 

自分でも気づぬうちに理江さんは「地に足のついたプロティアンキャリア」を歩み始めていくのです。








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