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新しい自分を創り出すアダプタビリティ
夏野菜はカラフル
長雨が終わったと思ったら、猛暑が続きます。昨日は、静岡県の浜松市が40℃という日本一暑い場所になりました。浜松が日本一暑いだなんて、きいたことありません。
私たちはぐったりですが、夏野菜たちは元気に成長中です。気温が低い朝晩に水をたっぷりあげれば、一日でぐーんと大きくなり、その成長のエネルギーには目を見張るものがあります。
理江さんのカラフルキャリア
修士論文でインタビューをさせていただいた6名のうちの一人、理江さんのキャリアも夏野菜に負けないカラフルさです。
大学を卒業し、女優を目指して(女子社員は定時であがれて安定もしている)建設会社の正社員となった理江さん。その後、正社員の仕事を捨てて劇団のお稽古に没頭するも、行き詰まってしまいました。そんな折に、郷里のお父様からの声かけでテレビ局のアナウンサーになりました。社内結婚の末、転勤族の妻となり子宝にも恵まれます。欝々とした専業主婦時代を経て、自らをラジオ局に売り込んで名前を冠した番組をもらいます。その後の転勤でも、同じ方法を使ってラジオの仕事をゲット!家庭人と「自分の仕事」の二足の草鞋を履き、子育てをしながらも自分自身の仕事も持ち、活躍をしていました。
そんな理江さんに変化が…。
理江さんの気づきと行動
3か所目の転勤先で39歳になろうとしていた理江さん。子供用イベントや溌剌さが売りのパーソナリティをするにはもう限界でした。落ち着いた仕事、例えば地元の名士のパーティの司会などをしたいと思いましたが、そういう仕事は地元のフリーアナウンサーたちが人脈をがっちりと固めていて、入り込む余地はなかったそうです。
そんなある日、地方自治体の広報誌掲載の研修に、参加者として出席すると、素敵な女性講師に出会いました。自分もこういう仕事がしたいと思っい、なんとその場で直談判!その研修会社に就職させてもらうことになりました。
アダプタビリティの痛み
と、持ち前のバイタリティでトントン拍子に進んでいるかのように見えた理江さんですが、その後が大変だったそうです。
インタビューの際の理江さんの言葉をそのまま書きますね。
「会議に出るでしょ、何を話しているのかわからないの。もうちんぷんかんぷん。で、つい下を向いちゃう。そうすると女社長に『下を向くんじゃない』と叱られて、最初は本当に辛かった」
アナウンサーと研修講師、どちらも「話す仕事」という意味では共通点があります。しかし、新しい世界に飛び込むとこれまでとは全く異なる景色になります。
そこで試されるのがアダプタビリティの力です。アダプタビリティは時に痛みを伴いますが、理江さんのように新しい自分を創り出すことにつながります。
カラフルに力強く
現在の理江さんは、他の人にはまねできない「理江さんだからこそできる仕事」を、自分の会社(ひとり起業)でおこなっています。理江さんの今は、カラフルで力強い毎日です。