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心が震えた「達人戦」

 12月4日、立川市にて第2回達人戦が行われました。

 達人戦は昨年出来たばかりの将棋の公式戦。出場資格は50歳以上と決められており、かつてのタイトルホルダーや年齢を重ねてもなお活躍し続けるベテラン棋士の戦いです。


立川駅前からモノレール沿いに進む

 落ち葉が舞い散る…どころかビュンビュン飛んできて顔に当たって痛いのなんの…


タチカワステージガーデン
撮影は夕方の為やや暗め


シードされた棋士と
予選を勝ち抜いた棋士8名

 私は準決勝と決勝が行われる4日のみの観戦なので、準々決勝で敗退した棋士を観ることは出来ませんでした。


まいど!

 私は前から5番目、A席です。

 最近の将棋観戦のスペシャルチケットは特典付きとは言え1万超えが多く、トホホな私(抽選に外れてほっとしたりして)ですが、こちらは有り難や1万を切り尚且つお土産付きです。

直径8cm程の豆皿



シールやカードなど


物販コーナーで卓上カレンダー
これで毎日が藤井先生


 さて、準決勝第一組目が始まりました。

森内俊之九段対丸山忠久九段

 二人とも1970年生まれで名人のタイトルも獲得しています。もう1人1970年生まれで名人位を獲得しているのが羽生善治九段。同い年の3人が名人位を経験するとは、まさに奇跡の世代。

 羽生九段が7冠を独占したエピソードが知れ渡っている為、羽生九段だけが強かった時代と勘違いする人もいるかも知れませんが、この世代は本当に強い棋士が多かった。
 だからこそこの達人戦という棋戦が生まれたのでしょう。


結果は丸山九段の勝ち
なんともカッコいい将棋でした


 準決勝第二組目は、

佐藤康光九段対行方尚史九段

 佐藤九段は1969年生まれ。タイトルを数々獲っています。行方九段は1973年生まれ。昨年から出場資格がが有るや無しやと連盟に問い合わせた程意欲的でしたが、本年から資格を満たし、満を持しての初出場。

 タイトル戦への出場はあってもタイトル獲得経験が無いのが不思議な位の棋士ですが、羽生世代の厚い壁にそれを阻まれてしまったのは致し方無いのかも。


結果は行方九段の勝ち


 決勝は丸山九段対行方九段です。


 私は1日に3局も観るのは初めて。目も腰もなかなか辛い…それぞれ休憩時間がしっかり設けられているので、しっかり休憩しました。

 周囲に飲食店が沢山あるのは知っていましたが、混雑したら時間に追われるかも知れないので予め食料は持って行きました。

 おかげで時間に余裕が出来たので、場内を散策しました。

解説の藤森哲也五段
いつもさわやか!
目線頂きました


バナナのDoleがフォトスポット
を作っていました
カップ入りマンゴーを無料で頂きました
たっぴくんとたっぴちゃん
立飛ホールディングスのキャラクター

 軍用機を作っていた会社が今は様変わりし、街開発やスポーツや将棋のイベントを支える会社に変貌。メガネはパイロットの航空用メガネの名残ですね。


 決勝は17:15分から。その前に外の空気を吸いに行きました。

夕闇が迫り
ライトアップが始まっていました


 さていよいよ決勝戦。

行方九段対丸山九段

 イヤホンで別会場にいる棋士の解説を聞きながら、「え!?」と驚いたり「ひえ〜」と感心したり…ドキドキの展開でしたが…


結果は丸山九段の優勝
おめでとうございます



表彰はもちろん羽生会長から

 実は昨年の第一回の優勝者は羽生会長本人。表彰する側と表彰される側を一人でこなす「セルフ表彰式」が話題になりました。
 丸山九段は前夜祭で「今年はセルフ表彰式を阻止する」と宣言。見事に有言実行です。


笑顔を有難うございます

 同い年のお二人が並ぶお姿、長く将棋ファンを続けて来て良かった!と感慨深くなりました。


優勝インタビュー

 達人の称号を得てなお「まだ達人の域には達していない、更に研鑽を積みたい」と語る丸山九段。只々敬服致します。

 10代から戦っているライバル達と50代になってもまだまだ競えるなんて、ああ素晴らしきかな将棋の世界。


立川に着いて約10時間が経過

 来年もきっと行われると信じて、感動で胸一杯のまま立川の並木道を後にしました。

 本日もご訪問有難うございます。

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