
Photo by
torikore
本人が経験を肯定していれば、もうそれだけでいい。
夫が無事マラソンを完走した。
「走ってよかった?」と聞くとすぐに「よかった」と返ってきたのでほっと胸をなでおろす。
見守る側としては、経験が肯定されるとそれだけで嬉しいものなんだなあ、などと思う。そこに結果は関係なく。
「よかった」の理由は「経験しないと分からないことが分かった」ことだそうで。
「涙が出るほどの達成感はなかったけど、走りきったという充実した気持ちはある。沿道の応援はやっぱり力になる」だそう。
言われてうれしかった言葉は「がんばれ」「あとちょっと」。その中でも一番印象に残っているのは、「よくここまで来れたなあ、すごい!」と言ってくれたおじいちゃん。
私たちの応援も少しは力になっていたのかと思うとうれしかったのと、おじいちゃんの言葉があまりに優しいのとで、うるっとしてしまう。
当の本人は「全然」泣かなかったみたいだけれど。
(いつもしないけど)「マッサージしようか?」
「大丈夫。押されたら死ぬ」
ハハッと笑って眠りにつきました。
いいなと思ったら応援しよう!
