迷惑をかけたらそこで終わり、じゃない
他者に迷惑をかけたとき、「どうしてこんなことしてしまったんだろう」と居ても立ってもいられなくなる。
失敗をなかったことにしたいし、できるならその場から逃げたい。しばらくモヤモヤを引きずり、思い出しては「うわあああ」って心の中で叫んでいる。
先日もそうだった。
寿司バーで食べたチーズが美味しすぎて、シェフに「このチーズはどこで買えますか?」と聞いた。
するとシェフは明らかに嫌がっていた。当たり前だ。プロの仕事に敬意を払わない行為だった。バーの少し高い椅子に座ったまま「うわあああ」となって、自分の太ももをぎゅーーっと押した。
と、いつもなら「うわあああ」だけで終わるのだけど、今回は「失敗した。じゃあ今後どうしよう?」をすごく意識的に考えた。
とある人に言われていたのだ。「何か失敗したら誰だってヘコむ。モヤモヤする。でも失敗に傷ついたアピールをしたって何も変わらない。その時点では失敗だったとしても、そこから何かを学んだり改善していけば、後から振り返ったときに失敗だけではなくなる(だいぶ意訳)」と。
その言葉を必死に思い出し、自分に言い聞かせた。「じゃあどうしよう? これからもお店に通う中で、信頼を回復していこう。美味しかったという思いだけシェフに伝えることができれば、それで十分だ」と。
そう、「人に迷惑をかけたらそこで終わり」ではない。これからどうなるかは分からないけど、こうあって欲しいと願う方に向かって足を進めることはできる。
相変わらず当日は「うわあああ」って何回もなったけど、1週間たった今、あの失敗を思い出しても大丈夫な自分がいる。すごく意識的だったけど、トライしてみてよかったぞ。
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