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自分に向き合っていない人は、ビジネスをはじめてはいけません。

お金の神様に可愛がられる方法

この本を手に取った時、私はまぁまぁ絶望の淵にいて、「なんじゃこりぁ~~」ってうつむきながら、紀伊国屋書店のビジネス書フロアを歩いていた。なんならその時の自分の様子が画像で思い出せるぐらい、買った日に何があったか思い出せる。この思考は、引きづったまま明日をむかえたらあかんヤツ。それだけはわかっていたので、とにかく思考を転換できるような本を探した。普段やったら絶対手を出さない、女子°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°キラ☆キラ本と思われる、本書に手を出し、立ち読み3秒で、硬派な単語がガンガン胸に刺さり、お買い上げ!

明らかにする、今幸せと決める

当時月商1400万の著者の藤本さき子さん、2年前まで月商10万円のシングルマザー。すきま風が吹き込む築40年の借家住まい、だったとのこと。それがたった2年で月商1400万Σ( ̄□ ̄|||)なにをどうしたらそうなるのよ、と本に突っ込みを入れながらも、私の目が釘付けになったのは、

お客様に好かれなきゃと思っていると「あなた嫌われているよ」と言われ

完璧にやらなければなくっちゃと思えば「もっとちゃんとして」と言われ

弱さは見せてはいけないと思えば、鬱になる。

あらゆる意味で「思考が現実化」していた。彼女の賢いところは、現実を明らかにし、自分の思考通りのことが起こっている、これに気付いたこと。

辛い境遇に置かれた時、多くの人がやってしまう間違いは、現実を明らかにせず、「これはこれで素敵」という否認とすり変えで自分をごまかすこと。そして、別れた男が悪い、親の育て方が悪い、客が悪いと自分以外の誰かを責めて、自分を被害者にすること。彼女も築40年、隙間風入るぼろ屋を「これはこれでアンティークで素敵」とごまかし、「わたしはこんなことで終わる人間じゃない」と自分の現実を見ずに、夢を自分に言い聞かせていた。

現実は、ぼろ屋に寝る女 以上 と明らかにした。この潔さ!      そう、この現実こそが実力100%の本当の私

そして、望む家に住むと決めたこと。そう決めた途端に母親から、生前贈与で住宅の頭金の援助の申し出があり、月収10万で通るはずのない住宅ローン審査をパスし、その後2年間で住宅ローンは完済!

設定変更 本当はどうしたい?

現実が自分の実力100%、それ以上でも以下でもない。それを明らかにしたら、そこから「本当はどうしたいの?」という「究極の問い」を自分に投げかける。自分はどうしたいを突き詰めると、出てくるのは「お金を稼ぐのは悪い」とか、「人から羨まれるのがいたたまれない」、とかいう隠された本音がまた次々と明らかにする。

1.今の自分を明らめる、出てくる感情を感じる

2.新たな感情を感じる

3.そして私の世界(背景)変えると決めるだけ

決めるだけ、です

ただしその決めるの中は、本当はどうしたい?という問いの答えがある世界。その世界が、世間の基準であれば、つまらない。本当に望んでいること、本音の本音でなければ、やはり苦しさが続く。無意識のうちに「当たり前」として思考停止させてきた現状認識がないかどうか、その思考、その設定でいいのかどうか、疑い、必要なら心地よい方に「設定変更」する。

女とは、きれいで神聖な存在であるという事実をみる、女である自分を受け入れたことで、初めて女性として魂を楽しむ覚悟ができる。女性性を活かし、「感覚」を受け取ると決める。

このあたり、購入当時の自分には、実はかなり難しかった(/・ω・)/

でも、今ならわかる、「男並みに働き、全国で女は2名しかいないリーダーポジションGET」というところで勝負に燃えていた当時の私は、一人になるとウジウジクヨクヨ。それは、勝負に燃えるという低レベルの男性脳で生きている状態。自分の中の男性性が低レベルだと、女性として感じる力もあいまいで低レベルにしか育たず、かまってちゃんを肥大化させる。今ならわかる、当時の自分のウジウジくよくよっぷりがどこからきたか、超些細なことで簡単に絶望の淵におち、うつむいて「なんじゃこれあ~」って歩く、その理由はここ。感じる力を育ててこなかった。自分の中に低レベルの男性性と低レベルの女性性が同居していた。ただそれだけ。

何が好きか、何が嫌いか、

何であって、何でないのか

禅問答ではなく、これが自分への問いで且つ自分の中で明確にしておかなければいけない部分。なんなら感覚が磨かれるたびにアップデートし続けなければいけない部分でもある。闘争大好きで生きているとこの大切な感覚部分がとってもあいまいになっている。

自分が感じる感覚があいまいだと、実はワクワクが育たない。20年この業界にいて、よく見渡してみると同じ商品を扱っていても、売れる人と売れない人がいる。タレントでも、美人が売れるとは限らないと同じこと。

自分を受けいれ、ワクワクした物語を本気で生きているかどうか。「お金の神様に可愛がられる方法」とは一見キャッチーなタイトルだけど、伝えようとしているのは、ガチの設定変更。自分が設定している背景を自分が決めた世界にかえるだけで、望みが叶う世界があるということ。

現実を明らかにし、自分の実力を知る、感情~感覚を感じ受け取る、その上で自分の世界を決めるだけ、ここにポンと気付ければ、月商10万から1400万はある意味必然。さぁあなたはどうしますか?

京都で「知的資産とビジネスモデルの専門家」として、活動しています。現在は内閣府の経営デザインシートの普及に勤めています。