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【元教員の本音】『忙しい』感覚が麻痺してる
初めて勤務する学校に挨拶に行った時のこと
「1年目の先生たちはは朝6時半に来てね」
「お茶作ったり、掃除したりやることがあるから」
と校長先生に言われました。
私が返した言葉は
「はい!わかりました!」でした。
それも元気いっぱいの返事で。
『先生になる』ということは『人に尽くすことを喜びとすること』で、言われたことは何でもやる。それが先生の仕事のやり方だと信じて疑っていませんでした。
その後も
土日も放課後も地域の行事に強制参加。先生同士のバチバチの戦い。度を越した残業時間。でも『それが当たり前』の圧力。早く帰る人は白い目で見られてしまう。
今なら「いや、法律的にアウトでしょ!!!」と思うことも多々ありましたが、他の学校で働いた経験のない私は「教育現場は、きっとどこもこんなものなんだ。」と疑問も違和感も抱かずに働いていました。こんな環境では『忙しい』という感覚も、どんどん麻痺していきます。
それにこれまでの経験から、すべて受け入れていれば敵に回されることはないし、それが上手に生きていく『術』だと思っていました。『長いものに巻かれろ』の精神で生き延びてきたからです。
でも・・・
なんでも笑顔で「はい!」と引き受けて、がむしゃらに走った先にあったのは心と体の限界でした。
ふと気づくと、自分のことを後回しにしてまで誰かに尽くそう、気に入られようとしている私がいました。
どんなに『嫌だ』と思っていても、へらへら笑ってペコペコ頭を下げて、何でも引き受けてしまう自分が、大嫌いになっていました。
学校から離れた今、金銭面の不安定さに心が揺れることはあるものの、他人の目や評価を気にしすぎずに自分の意思で生きていくことの心地よさを感じています。
でも先生という仕事は好きだったから、、、先生をやっていても自分の意志を持ち続けられていたら、辞めなかったのかな、、、と時々思ってしまいます。
自分で決めたことだから、迷うことはあっても後悔はありません。でも、今後『教員を辞めたい』と思っている方にアドバイスをするとするならば
『どんな選択をしても後悔しないよう、まずは心を整えてから決断しましょう』
とお伝えしたいです。