心の整理⑤
誰かに話を聞いてもらえるって、
こんなにも安心出来ることだったんだ。
その事に、久しぶりに、いや、初めてぐらいの深さで感じた。
先輩からの言葉に、この先のことを想像して、
真っ暗に思えてきて。
言葉の意味は分かるけど、真意は分からない。
その怖さを心の深いところで、
音もなく感じていて。
その居心地の悪さに思わず顔は暗くなる。
何度思い返しても、考えても、飲み込めない。
思いきって、上司に話してみた。
うんうん、ってまず聞いてくれて、
この状況はどうだった?って質問してくれて。
直接の解決方法が知りたかったのではなくて、
聞いて欲しかった。
誰に話していいのか分からなくて。
気にしなくていいんじゃない?
嫌なら仕事をやめれば?
そんなコトバで私の思いを封じられるのがどうしても目に見えてしまって。(実際に言われたこともある。)
だけど、もし違っても、話してみよう。
話してみたい。
聞いてもらおう。
そう思って話し始めると、
ほかの予定をずらして向き合ってくれた。
この25分があったから、
今日の残りの私も、頑張れる。
明日も仕事だけど、まずは、今日、やりきって家に帰ろう。
そして、ゆっくりやすもう。
上司の方へのお礼は、また今度考えよう。
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