カメラマン現場での内緒話
私は今まで様々なカメラマンにお会いしたことがある。
ある人物専門のベテランにお会いしたとき。
仕事が早くせっかちな印象を受けた。撮影を早く終わらせることの大切さを訴えている方だ。
その方のアシスタントになってちんたら仕事していたらめっちゃ怒られそうだなぁと思った(笑)
「早く準備しろ!」ってね。
だが、撮影現場で早く撮影を終わらせる事は重要なことなのだ。
私が通っていた写真学校の授業では、モノブロック1灯を3分以内に組み立てなくてはいけない試験があった。
撮影の現場では素早く、短時間にライティング機材を組み立てなくてはいけないからだ。高額な機材を扱うので、慎重さと安全面にも気をつけて作業しなければいけない。
私は写真学校同級生と一緒にさんざん練習を重ね、モノブロック1灯を2分30秒以内に組み立てられるようになった。
実際のスタジオマンは、様々な多灯ライティングを覚え、何十灯ものストロボを紗幕など込みで40分以内に組み立てるテストがある。
写真学校を卒業しプロとして初めての現場。
ある老舗企業の取材撮影での出来事。
最初に商品の撮影。
モノブロックを設置し終えて、商品を撮り始めて1分。
「はい、終わりね」
と取材に立ち会ってくださった社長さんからの一言。
・・・撮影開始1分で撮影終了!?
無事に商品が撮れていてよかったけれど、プロの現場とはこういうことか・・・と焦った。びっくりした。
(※撮影開始1分で終わりを告げられたのは10年以上仕事をしていてこの一回だけ。私は最初の現場で滅多にないことを経験した)
写真学校で学んだ「機材を早く組み立てなくてはいけない」の意味が、現場を経験してわかった。
撮影に立ち会ってくださる経営者は特に忙しい。
予定していた撮影時間よりもずっと早く「これで撮影は終わり」
と切り上げられるのはよくあることだ。
もしも私がカメラマンを選ぶ立場ならば、撮影が早くて上手い人を選ぶだろう。
「撮影が早くてうまい」
私はそんなカメラマンを目指している。
「好きな事を仕事にできていいね」
と言われることがある。
その通り、撮影の仕事は楽しいし、プロになれて心からよかったといつも思う。仕事の依頼をくださる方には本当に感謝。
ギャラを上げてもらい、大喜びしたこともある。
だが、甘くない現実もある。
実際の現場で起きた話を。
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「アシスタントとして使ってやっているんだからありがたく思え」
アシスタントに給料を払わず、恫喝するパワハラ的な有名どころが1人いる。
スタジオマン、辞めた元アシスタントの方から同じ話を3回以上聞いた。
恫喝するカメラマンはおそらく1人だけだと思うけれど、パワハラ的な事を言う人が現場にいるという事は知っておいてほしい。
俺は過去…
男の業界人から酷い言葉を言われた事がある。
「写真なんてどうだっていい」
ってね。
俺にはその一言があまりにも衝撃的過ぎて…
今でもトラウマ。
あいつは許さん(笑)
カメラマンなのに写真どうだっていい事ねぇだろっ♪
俺は負けない⭐︎絶対。
あっ・・・俺って書いたけど一応BBAだよ⭐︎