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痩せる石鹸にハマった女のダイエット成功術

「痩せる石鹸」
覚えている人いるだろうか?

かれこれ25年ほど前にブームになった
中国産のボディ用石鹸だ。

その石鹸で痩せたいところを洗えば、
海藻の成分が脂肪を溶かすという
今思えばほんまかい!
と、突っ込みたくなる謎の石鹸。

実は私も買ったことがある。

胸は痩せたくないもんだから、
少したりとも泡が胸につかないように
∞を描くように慎重に
洗っていたのを思い出す。

結局痩せはしなかったが、
普通の石鹸として使うには
なんら問題はなかった。

その石鹸が数年前にもまた、
にわかに再ブームとなり
今でもメルカリで売られているのを見かける。

あらためて思うが、
「痩せる石鹸」とは、
なんてキャッチーなネーミングなんだ。

「体を洗うついでに脂肪もとれる」なんて、
いつもの石鹸の代わりに使えちゃう
超お手軽さが、
痩せたい女の心を大いに躍らせた。


あのダイエットスリッパも同じ。
「履くだけで痩せる」というもの。

家で履くスリッパを
ダイエットスリッパに変えるだけ。
発売以来、何度もバージョンアップを重ね、
今もなお売れ続けているらしい。

技術が進み、
あらゆるところで便利さを得た代償として、
人間はますます横着になっていく。
運動することさえ、
「もの」にやってもらう時代になった。


乗るだけで振動が脂肪を揺さぶり
運動しているのと同じ効果を得られる
ブルブルマシーン。

座ってポンポン跳ねるだけで
スクワットの効果が得られるマシーン、

挙げ句の果てに、
お腹に貼るだけで憧れのシックスパック!
というものまで出る始末。


運動しなはれ。

しかし、昔流行った
衣服がけに使えるぶら下がり健康器や、
畳んだ洗濯物のとりあえず置き場になる
ルームランナーのように、
いつの間にか二次利用されてるもの以外、

「○○するだけ」の高機能商品でも
タンスの肥やしになる確率が高い。


痩せる石鹸や、ダイエットスリッパが
バカ売れした理由は、
効果が得られなかったとしても、
身体を洗う
家での履き物
としての機能は果たせるのだから
損はしないという心理と、

わざわざそれを使うために
時間を割かなくてもよいというところ。

どちらも、
お風呂に入る、スリッパを履くという
毎日の生活習慣にすんなり取り入れられる、
画期的な商品だからだ。


だからこそ、
これらにハマる人たちは、
ジムへ行く、
ウォーキングする
道具を使って運動する
など、何か行動をプラスする方法は
三日坊主になりやすく、

それよりも、
間食をやめる
満腹まで食べるのをやめる
車を使うのをやめる

など、
一つでも多くの「やめる」を実行した方が
ダイエットは成功しやすいといえる。

それでも、やめたくなーい
というのなら、

寝ながらダイエットする方法を
必死で寝ながら考えるか、

もういっそのこと開き直って
おデブ人生を歩んでいくしか
道はないのである。


Yoko

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