買い物の量に驚かれた
先日、実家の母がものすごく久々に我が家にやって来た。
実家と我が家は、日本の中ではかなり離れていて、それでもかつて、わたしがこちらに引っ越して来た際には何かにつけて母が来てくれていた。
しかし、コロナ禍を経て、また父が病気になってしまったこともあり、かなり長い期間、遊びに来れなかった。
父が亡くなり、亡くなったあとのあれやこれやも片付いて、母の気持ちにも余裕が出てきたので、こちらに遊びにきてくれることになった。
わたしが夫、娘を連れて実家に帰ることはもちろん何度もあったが、こちらでの様子は写真を通してでしか知らず、娘(母にとっての孫)がどんな風に学校に通い、どんな公園で遊んでいるのか、いつも行ってるご飯屋さんはどんなところなのかを知りたいとの要望だったので、一通りの「日常」を巡った。
ある日の午後、私が1週間分の買い物してくるね。と娘と母を残し、買い物に出た。
平日はドタバタなので、出来る限り、休みの日にまとめ買いをするのが我が家の運用だ。
食べ盛りな娘と、在宅ワークの夫がいるので、それなりの量を買う。
そんな買い物をみて、母はとても驚いていた。
こんなに買うの?!1週間で?!と本当に驚いていた。
かつて、一人暮らしの小さな冷蔵庫に、母が来るとこれでもかと野菜やお肉を買って詰め込まれ、こんなに使いきれないよ!と困ったのを覚えている。
一人暮らしにはいろんな野菜を使って料理するには、野菜の鮮度が保たなくなるほど時間がかかってしまうものだ。だから、とにかく葉物を先に、シワシワになりかけたネギを刻んで冷凍したりと大変だったのだ。
だけど、今や一人暮らしになった母は、かつての私の生活に近いものになっているらしいということを感じた。
買い物のあと、カレーでも作ろうということになった。母が、わたしが作るから休んでていいよーと言ってくれたのでお言葉に甘えて休ませてもらった。
カレーの香りがしてキッチンに行くと、うちで1番小さな鍋で作っている。
ここでも母の生活がこじんまりとしたことを感じた。
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