「地震大丈夫ですか?」に思うこと3つ
また大きな地震が起きてしまいました…津波が来なかったのはほんと何よりです。
ツイッターを開けると、毎回必ず「地震大丈夫」で溢れてトレンド入りします。
他人を思う心配する気持ちからなんでしょうが…
これについて個人的に思うことがあり、それが冒頭に挙げた3つです。これから詳しく述べていきます。
①何をもって「大丈夫」とするのか
答えとしては「命あれば」だと思います。
"生きてるだけで丸儲け""死ぬこと以外かすり傷"なんて言います。
ただ、助かりはしても
・病院に行く交通手段が絶たれて、薬も切れた
・自分は助かったけど身内が安否不明
こんな状況ならどうでしょう。これは果たして「大丈夫」といえるのでしょうか?
ちなみに前者は僕が近い経験をしました。
診察日が大阪北部地震で、鉄道の交通網がすべて絶たれ、体調の悪い中車を走らせて切れた薬を貰いに行きました(オンライン処方箋なんてなかった)。
それ以来、必ず予備の薬を確保し、お薬手帳も持ち歩くことにしたのです。
僕ならこんな状況は「大丈夫じゃない」と思うのですが…。
あと、もし「大丈夫ですか?」とツイートやメッセージを送って、
「大丈夫じゃない」と返ってきたら、皆どうするんでしょう?
いつも疑問に思います。
僕の個人的な意見ですが、安易に「地震大丈夫?」なんて聞かない・書かないほうがいいのではと思っています。
(そしてこんな記事もあまり書かないほうがいいような気もする)
上記のようなことも十分可能性としては有り得るので…
②そもそもツイッター見てる暇なんてない
地震の直後、「大丈夫ですか」の他に、「どうか落ちついて、安全な高台へ避難してください」というような避難勧告ツイートもあちこち見られます。
そのとおりなんですが…
そもそも一刻も早い避難が必要な人たちって、ツイッターなんて開かないと思うんです。
そしてひねくれた僕は
「そんなん言われなくても分かってる」
「こんな状況で落ち着けるはずないだろ」
なんて思ってしまいます。
ツイッターで情報収集、って方法もありますが、災害発生直後はあることないこと情報が錯綜してて、混乱を生むだけです。都合のいいことや、極端にネガティブな話だけを探して信じてしまうのが人の性。
まず最優先は、スマホ開けることより身の安全を確保することじゃないかな…?
③大丈夫なら自分から報告するはず
ツイッターで、自分の投稿として不特定多数の人に発信するのはとりあえず良いとして…やっちゃいけないのはLINEなどで直接メッセージを送ること。
おそらくいろんな人から着信が鳴ります。その受信によって、避難が必要な人の貴重なバッテリーを消費させてしまうことになるのです。
停電などで、充電できない状況に陥ってしまうかもしれない。そんな時に、特に関係もない人が、心配症の押し付けや自分勝手な不安解消のために、被災された方を追い詰めるような行為をする。
"追い詰める"というのは、直接的にバッテリー消費させることのほかに、返信の義務感という心理的負担を与えるということです。「心配のメッセージ貰っているから、ちゃんと返さなければ」と。
「大丈夫?」のダイレクトメッセージは言ってしまえば迷惑行為。果報は寝て待てです。
この記事が面白い、役に立ったと感じた方は、少額でも構いませんのでサポートを頂けると嬉しいです。今後の執筆の励みになります。