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江戸の贅沢病(ぜいたくびょう)カッケ(その3 全3回)

カッケってね、ビタミンB1が足りないとこの病気になってしまうんだ。玄米のぬかや雑穀の中にこのビタミンB1が入っていたんだね。昔はおかずもちょっとしかなかったから栄養が悪かったんだね。ぬかを取って白いご飯にしてしまったせいでカッケになってしまう人たちが増えちゃったんだね。

延宝えんぽう8年(1680年)に5代将軍となった綱吉つなよしもね。そうさ、犬を大切にした犬公方くぼう綱吉のことさ。重いカッケになってしまったんだ。うらない師に聞いたら馬のつく地名で草をんで、その土地の物を食べよと言われて、江戸の練馬ねりまに移って大根なんかを食べてかっけが治ったんだ。
青い葉っぱや野菜を食べたからビタミンB1を取ることができたんだね。

慶応けいおう2年(1866年)7月、14代将軍家茂いえもちは、第2次長州征伐ちょうしゅうせいばつをするんで大坂城にいる時にくなってしまったんだ。21歳だったよ。カッケだったのさ。膨れ上がった体で小豆を食べていたことだよ。

なんでカッケになるのかわかっていなかったけれど小豆がなんか効くらしいってことがわかっていたんだよね。

何かの栄養素が足りなくてもこんな恐ろしい病気になっちゃうんだよね。いろんな物を食べて行こうよね。

最後まで読んでくれてありがとう、ポン!

#日本史 #江戸時代 #カッケ

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