【土日で読み切り】リバース1999を無課金で2章までサウンドノベルとして楽しむ道
【はじめに】本noteの目的
本noteは「リバース1999」気にはなってるんだけど、ちょっと腰が重いなあという人のために「土日に高品質の短~中編サウンドノベルを無料で一本読み捨てる」感覚でリバース1999をやってみませんかと導くものです。大きな柱は以下3本です。
リバース1999のメインストーリーは現在4章まで公開されており、2章でひとつの事件の顛末を最後まで見届けることができる形となっており、そのため土日で面白いフィクションなんか一つ読みたいな、という人にリバース1999の2章までを推薦するものです。
なお、リバース1999は2023年11月3日現在4章まで公開されており、2章の事件と3章の過去を踏まえた4章で更に大きなくくりでの非常に満足のいくエンディングを見ることができるのですが、土日で読むにはやや労力が必要で、こちらはもし2章まで気に入ったなら一週間計画で触れてみるとよいでしょう。
本noteはごく微量の本編情報を含みますが、本質的なスポイラーとなってしまわないよう注意を払って記載することとします。
推奨するプレイ環境について
リバース1999はPC版が用意されており、もちろんスマホでプレイしても全く問題はないのですが、個人的には「PC版でイヤホン・またはヘッドホン着用」でのプレイを、特に2章を最後までサウンドノベルとして楽しむ場合強く、強く推奨します。PC版は以下から入手することができます。
PC版では「ゲーム体験性を高める」とともに、特にデュアルディスプレイ等で遊んでいるプレイヤーに嬉しい「画面設定」と「音量設定」があります。たとえば以下のようにです。
まず設定画面への入り方は以下です。
次に「設定」を選択します。
「設定」における画面設定では「フルスクリーン」のオンオフと解像度を選択することができます。
音声設定では各種音声を設定できるとともに「バックグラウンド再生のオンオフ」もきちんと設定できるようになっています。リバース1999はかなり軽いので立ち上げっぱなしにしておくことができ、必要に応じてオンオフしているのでとてもありがたい設定です。
「リバース1999」1~2章とはそもそも何か
おおよその理解
ゲームアプリ「リバース1999」について、ぼんやりと情報をとらえている人は以下のような印象を持っているのではないでしょうか。
「どこか重々しく陰鬱とした空気」や「多用される独特な術語」など、「アークナイツ」や「NIKKE」などに触れてきた歴戦の人々、あるいは避けてきた人々などは「またこの類か」と思うかもしれません。
かなり大きな枠でくくった場合リバース1999が「この類」であることは少なくとも2章までを読んで終わる場合間違いありません。
つまり、この大きな枠内で競合が大量に存在するなかで、2章に至るまでですぐに触れることのできる「リバース1999」のキャッチーな魅力は何か、という点をいくつか紹介します。
主人公ヴェルティとその助手ソネット、そして
まずはやはり「主人公」と「相棒」の話をすべきでしょう。
チュートリアルから2章にかけて、主人公である少女ヴェルティとその助手ソネット(もちろん初期配布キャラです)は時に共に、時に別れて行動しますがその関係性が魅力的です。
ソネットという少女は明確にヴェルティを尊敬し、慕い、好感を抱き、大切に思っています。しかしソネットは決してヴェルティをヴェルティとは呼ばず役職である「タイムキーパー」と呼びます。
ソネットは幼少期から優秀な成績を積み重ねてきた屈指どころかずばぬけたエリートで、その優秀さは誰もが認めるものです。ソネットがあまりに優秀すぎるがゆえに、ヴェルティの助手に甘んじていることが相応しくないと思う者もいるくらいです。
たとえば配布で入手することができる同じ職場のマチルダという少女がそうで、ヴェルティ・ソネット・マチルダの三角関係はとても魅力的です。しかしその神髄に触れていくのは3章に入ってからなのでここでは措きます。
本作のバトルシステムについては後に触れますが、このソネットという少女、非常に優秀なため2023年11月3日現在、私は一度も彼女を編成から外したことがありません。また、彼女の使う神秘術がソネットの名の通りとなっており、ボイスが最高に気持ち良いです。
公式では「アルティメット」の発動ボイス「Each moment, now night.」のみ公開されていますが、上も全て最高なのでぜひ見て欲しいというか、バトルシステム紹介動画としてソネットの戦闘ボイスを存分に聞ける公式動画があれば宣伝に超強力だと思うのですが……ソネットがガラスのペンで詩を描きながら詠唱するたび気持ち良くなれます。
また、ストーリー上でも度々彼女の詠唱を耳にすることができますので、ぜひお楽しみください。
一方でヴェルティという少女は物語に少し触れただけではその性格に全く触れることができません。ソネットへの矢印もどういった類の感情なのかすぐには読めません。常に冷静沈着そのものといった態度、落ち着き払った言葉遣い、優秀な戦略・戦術眼。混沌とした状況下でも揺らがない精神。間違いなくヴェルティという個人は知的で教養があり、優秀であることはわかるのですが彼女が何を考えているのか、彼女がどんな人なのかをすぐに知ることはできません。ハチャメチャに顔がいいこと以外は。
「リバース1999を2章までプレイすることでヴェルティという少女の一面に深く触れる」ことができ、それにより彼女の性格的な魅力がきっと深くプレイヤーの心に突き刺さるでしょう。ヴェルティという少女を形成する核のひとつは3章で、ヴェルティという少女が周囲にどう思われているかは4章であまりにも魅力的に描かれているのですが、これも2章までを薦める記事なので措きます。
他にも紹介したい魅力的な人物はたくさんいるのですが、2章までをひとつのノベルとして楽しむにあたって外すことのできないあまりにも運命的な少女がシュナイダーです。
1929年2月14日、つまりセイントバレンタインデーにタイムキーパーと相対することになるこの少女はあらゆる点がスポイラーになってしまうため詳細に語ることはできませんが、冒頭に挙げた動画のラストで語っているのがシュナイダーです。どこか退廃的で甘くスレた彼女の声はそれ単体で強烈な魅力を放ちます。日本語版・英語版、どちらのボイスも最高です。
このシュナイダーという少女が2章までを読み終えたプレイヤーを串刺しにするのでぜひ1929年2月14日のアメリカに降り立ってみてほしいです。
1929年2月14日のアメリカという1~2章で降り立つ舞台について
1920年代のアメリカといえばそう、「禁酒法」時代です。上掲したシュナイダーの悪人然とした姿に禁酒法時代のギャングの暗躍を見ることは正しいです。そして、この世界には神秘術等の現実には存在しない技術が存在します。つまり、適法に入手した適法な材料で適法なポーションを作り提供する――ただし、口に含んだ瞬間そのポーションは酩酊を約束する――のようなバーが存在します。明白に法の一線を踏み越える者もあれば、グレーゾーンで暗躍する者もある。そんな魅力的なアメリカが1~2章の物語の舞台です。
――もっと勘の良い人ならお気づきでしょう。「1929年のアメリカ」はもっと特別な意味を持つと。つまり1929年9月4日頃のアメリカの株価大暴落に端を発する「世界恐慌」です。
――ここまで読んだ読者ならば、首を傾げるでしょう。1章でタイムキーパーたちが降り立つのは「1929年2月14日」です。ウォール街が暗黒に堕ちる時期からはいささか離れているようにみえます。そもそも「ストーム」が訪れれば時代は逆行するのだから「世界恐慌」が訪れたからなんだというのでしょう?
こういった違和感を抱えながら読み進めていくことで、きっと1~2章のアメリカを深く楽しむことができるでしょう。物語の主軸となるのは「世界恐慌」について十分な知識を持つ者ばかりですが、こういった一般労働者の視点もまた決して無視されないどころか重要な要素の一つとして物語に絡まってくるのでぜひ注目してください。
聖パブロフ財団とマヌス・ヴェンデッタについて
特にバトルのある物語には対立する組織が頻出します。ヴェルティらが属する「聖パブロフ財団」と「マヌス・ヴェンデッタ」は複雑な対立関係の中にあります。前者の「聖パブロフ財団」は公的組織であり「マヌス・ヴェンデッタ」はその秩序に敵対的です。「マヌス・ヴェンデッタ」が何を考えているのかについてはそれ自体がひとつの謎なので、ここでは述べませんが、逆に「聖パブロフ財団」のわかりやすい特徴はひとつ挙げることができます。それは「公的な組織である」という点です。
1章どころかプロローグの段階で「聖パブロフ財団」の公的機関という性格はソネットの口を通していやというほどぶつけられます。財団が公的機関であれば法(たとえば「公共区域安全法」)や内規(たとえば「派遣任務緊急時の対処法」)に則り仕事を行わねばなりません。
プロローグに登場するレグルスという神秘術を使う少女は「自由」を愛しており、こうした財団の秩序を窮屈だと嫌っています。公的機関である財団の性格はよくもわるくもすぐ見出すことができるわけです。
そして、その公的機関である財団に所属するヴェルティやソネットは自身の所属団体をどう思っているのか――こういった点も1~2章を読んでいく中で楽しむことのできる要素でしょう。
また、マヌス・ヴェンデッタについてひとつだけ。彼らは決して「単なる破滅的主義的な悪人集団」ではないことだけは付言します。彼らには彼らなりの理路と構築すべき秩序があるようで、それにより財団と対立しているのです。もちろんマヌス・ヴェンデッタも万人にとっての理想的集団ではなく、しかし財団も公的組織である以上どうしても柔軟性を欠いてしまう……しかも安易な柔軟性の許容は「神秘術を使う者達」という大きな力に大きな自由を持たせることになり、人類社会は秩序の柔軟性を高めれば高めるほどリスクを背負い込むことになる。しかも財団は固い秩序による統制という管理法により財政的なコストに対応しており、柔軟性の向上は人的、金銭的なコストを生じます。このような情勢下でプロローグのように財団からもマヌス・ヴェンデッタからも逃げるレグルスのような少女が生じている、という現状があります。
このような情勢や組織の性格は1~2章を読んでいく上でも存分に楽しむことができますし、もし4章まで読むのであれば最高の物語を味わうことができるでしょう。
ストーム症候群について
こういった暗い世界観のゲームには特異な病が存在しがちですが、リバース1999にもそれは存在します。ストームの前駆的な兆候として現れるその病は、罹患している人々に自身が罹患者だと認識させないことを特徴としています。1~2章のストームの直前に何が起きるのか、この病の何が吐き気を催すほど特殊なのか。1~2章はそれを説明する章でもあるため詳説は措きます。ただこの病は「極めて特異」で注目に値することは間違いありません。この病の地獄のような有様に頭を抱えながら物語を読み進めることになるでしょう。
小項目の結びに
リバース1999の1~2章は以上のような世界設定により、強固な秩序を敷く財団、対立するマヌス・ヴェンデッタ、どちらにも与したくない神秘術の使い手たちや、1929年アメリカの富裕層や一般層。すべてを巻き込んで「ストーム」という厄災を描き出します。
それは確かにひとつの世界説明なのですが、同時にこういった世界に振り回される人々が懸命に生きようとしたひとつの物語でもあります。様々な利害関係や制約や暴力の中で人々が、そしてヴェルティが戦い、辿り着いた2章の終わりは一人の読者を呆然とさせるに十分なちからを持っています。
リバース1999は2章を終え、3章を描き、さらに4章で飛躍しますが間違いなく2章までをひとつの中編作品として土日を使って楽しむことに十分な意義はあると確信しています。
土日に2章まで読み切るにはどう動けば良い?
ざっくりした指針説明
かなり細かくどう動くべきか以下では説明していますが、ゲーム内でほぼ直感的に説明されますのでざっくりと要点だけまとめると以下のように動くとよいです。細かい点が気になったら各項目をご覧ください。
くわしい説明のはじめに
リバース1999にはバトルパートが存在し、それを乗り越えなければ2章の終わりまでを読破することはできません。
しかし、2章までなら土日どころかどちらか1日を使うだけで2章の終わりまで無課金で突破できます。筆者は1日で2章終わりまで読み切るどころか「既定ターン制限超過」や「HP0によるキャラ落ち」を発生させない「星3」で2章まで突破できていますので、そう難しいことではないはずです。
では具体的にどう動くべきでしょうか。「ガチャ」「育成・編成」「バトル」の三つにわけて述べます。
ガチャについて
リバース1999のガチャは画面右上の「2」と数量のある「モノロー」という金色のウサギにみえる糸を用いて行います。画面右上の「0」と書いてある紫色の石が有償石、画面右上の「230」と書いてあるオレンジあるいは金色の石が無償石です。無償石「180」でモノローを1つ入手できます。
そのほか、ガチャの結果得られる「51」と書いてあるアイテム「ロストボイス」でモノローを交換することができます。
また、クエストクリア等はもちろん、サービス開始記念やら初心者応援やら何やらのありとあらゆる場面から石とモノローが投げつけられますのでこれを使ってガチャを回すことになります。
上掲の画像には既に引き切っているため存在しませんが30連で最高レアである星6が確定ランダムで獲得できる「最初の一滴」ガチャが存在するため、まずはこちらに30連ぶちこんで星6をひとり入手します。
「最初の一滴」が終わったら「剣と鎧のいななき」にガチャ石をぶちこみます。星6の「ナイト」(ガチャ画面左の透明人間)がいわゆる「光闇」系の属性で相性不利を無視して序盤の難所を等倍攻撃で切り捨ててくれるのはもちろんですが、同時にピックアップされている星5の「コーンブルメ」(ガチャ画面一番右の少女)が頭のおかしい強さをしているのでばらまかれる石をぶちこみまくって「ナイト」か「コーンブルメ」を入手します。特にコーンブルメは最高レアではないので入手しやすく、これは極端な事例ですがナイトを入手する過程で筆者はコーンブルメが完凸しました。なお、無凸でもコーンブルメは化け物なので2章突破程度なら問題になりません。
「最初の一滴」の星6やコーンブルメなどを入手するまでのクエスト突破に誰を育てていけばよいかも次で述べていきます。
育成について
「ソネット」「リトルイーグル」「レイラニ」「APPLe」は配布で入手することができます。そして各キャラに育成ミッションが存在し、達成する度に育成資源が全て返還されます。つまり実質ノーコストでこの4人は育成できるので、とりあえずこの4人を育成しながらガチャを回していくことになります。
育成にあたってはまず「レベル」をあげていきます。「レベル」が上限まで上がると「洞察」を行うことができ、この「洞察」がいわゆるレベル限界突破です。2章読破の推奨レベルは「洞察1レベル10」です。
「レベル」上げでは赤字(不足していることを意味します)で「11300」と書いてある三角形「ダスト」と3800と書いてある咬噛銭貨を利用します。
洞察1レベル10程度ならさほどの量も要求されませんが、足りなくなったなと思ったら
「資源」の「埃の軌道」(ダスト)や「造幣美学」(咬噛銭貨)を周回すればすぐに必要量は集まります。なおいわゆる「スキップ」は存在しませんがクリアしたステージが「その当時のレベルと編成でオートクリアする」機能がついているのでそちらに頼ってください。「×4」まで存在しますが、これは4周するのではなく1周で4周分の資源を獲得できるのでぱっぱと終わります。また、レベル等が固定されているため育成によるいわゆる「オート崩壊」は絶対に発生しない仕組みになっています。
次は1回行うだろう「洞察」です。下掲をご覧ください。
1回目の洞察には「レベル30」「一定の咬噛銭貨(画像では8000)」「一定の属性指定の書(画像の1/4となっているもの。3枚不足している)」「各種下位素材(画像右の2点、通常ステージドロップ。右端のひとつが足りていない)が必要となります。
書や素材が足りない時、該当のアイコンをクリックあるいはタップすれば取得法を確認することができます。
初心者応援やらリリース記念やらで素材箱が結構配られますので、2章までの読破を当面の目標とする場合、箱を使ってしまうのが手っ取り早いでしょう。3章以降も続けていこうという場合も、迅速なメインストーリーの突破は後の素材獲得量に寄与しますので躊躇なく箱を使ってよいと思います。箱がない場合、やむを得ず周回などして入手しましょう。洞察1までの素材は簡単に手に入ります。
また、リバース1999には属性の相性有利不利が存在しますが、2章までのメインストーリーを突破するにあたって「ナイト」は攻撃属性不利を持たず、「コーンブルメ」は相性不利をブチ抜く火力を持ち、「ソネット」はバッファー兼妨害兼全体攻撃としてどこでも連れて行けます。編成については後述しますが、極めて特殊な状況を除いて3人以下での戦闘となるため、2章突破を目的とする場合は満遍なく育てるのではなく「ナイト、コーンブルメなどのメインアタッカー」を突出させ「ソネット」や「最初の一滴で引いた星6など」を指定レベル程度まで持って行けていれば十分です。
「メインアタッカー」を洞察1レベル20、その他を「洞察1レベル10」程度にしておけばまず問題ないでしょう。特殊な4人戦闘の場合、4人目には期待しなくともよいです。先述のとおりミッションで育成素材返還されるキャラクターがいますので、それらから一人選べば問題ないでしょう。個人的には「APPLe」が回復性能もありオススメです。
「活性」(いわゆるスタミナ)は時間で回復するとともに、上記画像のとおり「飴」や「無償石」で回復できます。初心者配布で配られた飴を舐めまくって駆け抜けましょう。飴には数日の保管期限がありますので溜め込むことは考えなくてよいです。無心で舐めて突っ走りましょう。無償石については私は一日一回囓っていますが、2章突破に必要であれば囓ってもよいでしょう。
編成について
色々書いてありますが何も考えなくていいです。属性の相性は2章までのメインストーリーの編成で一切気にしなくていいです。素材を注ぎ込みまくったナイトやコーンブルメは全てを破壊します。コーンブルメは獣属性に不利ですが気にせずコーンブルメで射殺できます。
4人目のキャラの右肩に「サブ」という文字がついてますが、これは「控え」という意味で、3人の中の誰かが倒れたらサブが出てきますがメイン3人で殴り倒すので基本気にしなくてもいいです。4人全員出撃も稀にありますが先述のとおり「APPLe」などでいいでしょう。
キャラの下に装備のようなものがついていますが、これは初心者ミッションに従って入手・育成したものを何も考えずつけておいて2章突破までは問題ありません。一切考えなくていいです。
ヴェルティが戦闘に介入する方法として編成画面に「はじまりの刻み」がセットされていますが、2章突破までの間はこれに頼りきりで構いません。つまり、編成では偏重して素材をぶちこみまくった少数固定編成で強引に2章まで突破することになります。
「最初の一滴」や「コーンブルメ/ナイト」の入手までの間は育成素材が返還されるキャラに素材を費やして問題ありません。回復手段に優れた「APPLe」や味方の加速に寄与する「レイラニ」などいずれも決して悪いキャラではありません。そもそも一定まで育成素材は全部返ってくるので彼らの育成に躊躇する理由は何もありませんから、メンバーが揃うまでは育成の箇所で述べたとおり彼らに素材をぶち込みまくって問題なしです。
バトルについて
本項目ではバトルシステムについて簡単に述べますが、ゲーム内でも読めるのである程度読み飛ばして構いません。複雑そう、覚えることが多そうにみえますが、本noteでは少数固定編成での2章突破が目的なので実際にはほぼ覚えることはありません。実際にやることは次の小項目の実践編で述べます。
システムは順次開放されていきますが、完全に開放されると上のようになります。画面中央やや上の「三つの空欄」が行動可能な回数で、つまりこのバトルでは3回行動することができます。
画面右下にはカードが並べられています。このカードをタップあるいはクリックすると行動として選択され、1回の行動が消費されます。
カードの右肩に「有利」とついているものは属性有利で威力が増します。増すのですがコーンブルメは全てを破壊するので「有利」でなくともコーンブルメで射殺して構いません。
また、カードの上に「★☆☆」と記載されているのがおわかりでしょうか。カードの性能には3段階が存在します。右下のカード配布で同じカードが2枚並ぶと「合体」し「★★☆」となり、威力が向上する他一部性能が変化します。
「合体」の方法のひとつとしてはカードをドラッグして移動して隣り合わせる方法が一つです。たとえば上掲の画面では左端と右端のカードが同じものですので、ドラッグして隣り合わせると「合体」します。ただし、移動には行動回数を1使用します。つまり、上掲の画面で移動合体を行うとあと2回しか行動できません。
「合体」の方法にはもうひとつあります。「右端」と「左端」のカードにたとえるならば、その下にある5枚のカード全てを使ってしまえば自動的にカードが隣り合い、「合体」します。またこの「合体」は行動回数を消費しません。あるいは、カードを使用して行動した次のターンには、左端にカードが補充されるのですが、このカードが偶然保持していた当時の左端のカードと同一で「合体」することがあります。このときも行動回数を消費しません。
カードの詳細は右クリックすることで確認できます。上の画像では右から3枚目、コーンブルメの主砲である「袖口注意」を右クリックした状態です。素で撃っても強いのですが、何らかのデバフや状態異常にかかっていると追加ダメージが発生します。追加ダメージが発生する際はカード左上に「△」がつくためわかりやすいです。
なおコーンブルメはもうひとつのカードである「外壁注意」(上掲)にて範囲防デバフを撒くので、自分で防御デバフを撒いてデバフ条件達成与ダメを載せた2体同時攻撃を完全に自己完結して実行できます。素で攻撃しても強いコーンブルメですが、基本的にはこの防デバフを撒いて撃つのがコーンブルメの基本戦法となります。「シュタージ務めは銃をもている。常識だぞ」した後には塵ひとつ残りません。
もう一人絶対使うだろう「ソネット」については「範囲攻防バフ」と「通常攻撃」を持っています。上掲左から2番目のカードが「通常攻撃」で右から3番目が「範囲攻防バフ」です。
これだけならおりこうさん、コーンブルメの火力をバフで高める役目だけにみえる「ソネット」ですが問題がこの「通常攻撃」です。下掲の画面を見てみましょう。
「ソネット」の通常攻撃(左から2番目ならびに4番目)は上掲のとおり単体にダメージを与えるだけです。ですが「ソネット」を知っているとこの状況は涎が出るほどおいしいです。なぜなら、「ソネット」の通常攻撃は「★★☆」以上で性能が変化するからです。ソネットの2つの通常攻撃を「移動」」させて「合体」してみました。以下のようになります。
「1ターンの武装解除状態を付与」とあります。この「武装解除」が意味することは、「バフデバフを含まない純粋な通常攻撃を1ターン封じる」というものです。
エネミーの行動はエネミー頭上のHPバーの上に配られたカード(左側のエネミーの場合HPバーの上に2つの行動が配られている)で確認することができます。
そしてエネミーの「赤い下向きの剣のようなカード」が意味するものは「通常攻撃」です。つまり、右側のエネミーはこのターン何もせず、左側のエネミーが2回「通常攻撃」を撃ってくる状態です。
なお、リバース1999では必ずこちらが先制します。
つまり「ソネット」が「★★☆」の攻撃を左側のエネミーに行った場合「武装解除」が付与され、エネミーは「通常攻撃」のカードを2枚持っているものの「武装解除」されているため何もできず、敵側は全く行動せずに1ターンが終わります。戦闘によっては敵が通常攻撃を3枚持つこともありますが問題ありません、「武装解除」すれば3枚だろうが100枚だろうが関係なく通常攻撃が1ターンの間完全に封印されます。
なお、リバース1999では行動によりHPバー下のダイヤマークを5つ点灯させると必殺技である「アルティメット」を発動できるのですが、「ソネット」により「武装解除」された相手は「攻撃2回」の機会を奪われただけでなく「ダイヤ2回点灯」の機会まで奪われたことになります。「ソネット」のヤバさの片鱗がこれで少しはわかるかと思います。
なお、カードの合体に際しては左から2番目の「通常攻撃」を4番目の「通常攻撃」に持ってくるべきか、逆にすべきか熟慮すべきです。上掲の画像では前者の方法を採っており、移動によりコーンブルメの「袖口注意」も同時に隣り合ったため合体して「★★☆」になっています。よいことにみえますよね? そうとは限りません。
これが左から4番目の通常攻撃を左から2番目に持ってきて「合体」したパターンです。コーンブルメのカードは合体できずに残ってしまっています。性能が上がらずもったないようにみえるでしょうか? 必ずしもそうとは限りません。
ソネットのように重ねることで性能が著しく変化するカードならまだしも、単純に威力が増すような攻撃の場合、重ねた1発を撃つより重ねず2発撃つ方が基本的に威力が高いです。コーンブルメの攻撃はそもそもがアホみたいに強いので一枚一枚がとても貴重です。つまり「合体」させることでコーンブルメのアホみたいな火力の攻撃を撃つ機会が一回失われます。リバース1999では戦闘がwave制の場合もあり(画像左上のBATTLE1/1は1waveのバトルの1wave目であることを示す)、1waveをコーンブルメで吹っ飛ばしてから2waveでさらにパナしたい時が頻繁にあります。そのような時、コーンブルメの通常を重ねるのは過剰火力を一発撃つだけとなり、攻撃の機会を逸してしまうことになります。
しかしながら、手元に存在するカードの量は常に固定されており、「カードを使わない、重ねない」ということは「カードが新たに配られる機会をひとつ失う」ことでもあるため、その点注意が必要です。
最後に説明するのがヴェルティの支援スキルです。2章までは「はじまりの刻み」固定でよいと述べましたが、発動には画面左下をクリックしてから2つのうちどちらかのスキルを選ぶ必要があります。
ひとつのスキルは「どのランク1カードとも合体できるランク1カードを生成し、行動を消費せず任意のランク1カードと合体させランク2にする」スキルです。
わかりやすく述べるなら「ソネット」の通常攻撃が「★☆☆」1枚のみしか配布されておらず、エネミー1体の頭上に通常攻撃が3枚あり、どうしても破壊したいときに、このスキルを使って「★★☆」として状況を打開できます。この手口は頻用するのでぜひ覚えてください。
もう一つのスキルは「★のランクを保持したままカード再配布」です。あまり使いどころがなさそうにみえるでしょうか? 実はそうでもありません。
たとえば上のパーティーの場合「コーンブルメ」がアタッカー、「ソネット」がバフ兼行動阻害、もう一人の「サザビー」がリジェネと毒デバフの役割を持っています。
この固定パーティーで戦闘を進めていく場合、とにかく火力で押しまくりたい場面に頻繁に出くわします。その際コーンブルメのデバフと攻撃、ソネットのバフと行動阻害のカードは次々と消費され、「サザビー」のデバフとリジェネだけが手札に山ほど残っていきます。
この「サザビーだらけ」になった手札を2つめの技で解消できます。どうも置き換えには一定の法則があるようで、少なくとも必ずコーンブルメ砲が再配布されてくるので、よく「コーンブルメを撃ちたいのにない!!」というときに使用します。
それぞれのスキルにはコストが設定されており、ランクアップは「40」再配布は「25」が初期コストですが、使えば使うほどコストが上がっていきます。このポイントは「カードを選ぶ」「カードを移動する」「カードを合体する」などで貯まっていくのですが、長期戦になればなるほどヴェルティのスキルが届かない状況になっていくのでなるべく短期決戦を心がける必要があります。そういった意味でもコーンブルメ等の圧倒的破壊力は有用なわけです。
バトルについて(実践編)
長々と書いて複雑そうにみえたでしょうか? 実際編成を色々試すなら考えることは多いです。しかし、本noteの趣旨は少数固定編成での2章突破です。つまり「スタメン3人の動きを理解してればOK」です。
メインアタッカーに「コーンブルメ」を使い、「ソネット」でバフ疎外サブアタッカーとなるパターンを考えてみましょう。
1ターン目のカード配布は実は規則性があり、必ず「ソネットのバフ」「コーンブルメのデバフ」「コーンブルメの攻撃」が配られます。そのため脳直でバフデバフコーンブルメ砲が1ターン目の安定行動になります。
あとはエネミー単体に通常攻撃が2枚以上積まれたらソネットの「★★☆」の攻撃で破壊したり、デバフが切れたらデバフをまいたりすればいいだけです。ソネットのアルティメットは自分にバフがかかっていると追加ダメージがあるのでアルティメットを撃つ時はバフがかかっている状態を意識しておくのもよいでしょう。
ヴェルティのスキルでソネットの攻撃を行動阻害に進化させたり、カード再配布でコーンブルメの攻撃を持ってきたりと、やることはどの戦闘でも基本的に同じです。「やられる前にやれ」の精神で前のめりに突っ込んでいくといいと思います。
2章の終盤までは前のめりにぶちのめしていけるのですが、2章終盤だけは敵の攻撃がやや痛いです。私は配布の「APPLe」に頼っていたことと「サザビー」を引いていたので彼女の回復も頼りになり使用していませんが、攻撃が痛い場合名前がよく挙がる便利低レアヒーラーに「ララ・ファウンテン」がいます。
星3以下のキャラは少しガチャガチャすればまず出てきますので、攻撃が痛すぎる場合この子のヒーラー採用を考えてみてもいいかもしれません。先述のとおり飽和攻撃しているとヒーラーのカードが手札に蓄積しがちなので、攻撃の手を緩めたくない場合はヴェルティのスキルで適宜再配布しましょう。
ここまで読んだあなたは一流のタイムキーパーとしての戦術指揮の能力を得ました。聖パブロフ財団はあなたのような人材を希求しております。ぜひその能力を財団にて発揮くださいますようお願い申し上げます。
平和が我らとともにありますように。
おわりに
リバース1999は現在4章まで公開されており、そのメインストーリーは素晴らしく面白いです。2章を終えた私は気が狂っていましたし、1~3章を経ての4章の気持ちよさといったら! 肌に合うな、と思ったらぜひ公開分メインストーリーを読破してみてください。最高の気分でガッツポーズできるでしょう。
冒頭で大きなくくりにおいてリバース1999は「どこか重々しく陰鬱とした空気」をまとうタイプの大陸系アプリの枠にあてはめましたし、1~3章はその枠内で最高の質を提供してくれていますが、4章はリバース1999がそれに対してひとつの態度を示しています。しかも、「聡明な人間たちによる徹底的な理詰め」と「屈さない人間たちによる断固たる行動」が手を携えてそれは行われます。
間違いなく、リバース1999は2章までをもって一つの中編のストーリーとして綺麗に完結しており、それだけで楽しむことができると約束します。
しかしながら、4章は1~3章を包括した上でその先に飛翔していく最高の物語になっているので、もし2章を読み終えてこの世界が気に入ったのであれば、もう少しだけタイムキーパーとしての職務に従事してみませんか?
皆様がどうか、素晴らしい余暇を過ごせますように。
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