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凧揚げチャレンジ

たこたこあがれ、かぜよくうけて。
くもまであがれ、てんまであがれ。

凧揚げをしたのはいつぶりだろうか。小学校低学年くらいに一度した気がするが、あまり覚えていない。風が吹かなかったのか、単純に下手だったのか、凧が高く昇らなかったことだけを覚えている。

昼食後、自分、母、姉、甥の4人で凧揚げをしに河川敷に行こう、という話になった。三が日の最終日、初詣も三社参りもすませ、あとは日常に戻るだけ。そんな時に、姉が「凧揚げしよう!まだ甥がやったことないから!」と言い出した。甥は今4歳。まだ”人生初”のものが沢山ある。僕と母はそれに賛成した。今日は甥の”初”凧揚げの日、となった。

100均だったら壊れてもまた買えばいい、という軽い気持ちで100均に向かい、2つ購入した。デルタカイト(三角形)と、ダイヤ型カイト(菱形)。河川敷に着き、凧を組み立て、飛ばしてみる。デルタカイトはすぐ飛び、ダイヤ型カイトは全く飛ばない。どうしてもダイヤ型を高く飛ばしたかったので、紐の位置を試行錯誤してみる。しかし、飛ばない。かれこれ1時間は格闘していたと思う。その間に、デルタは空高く昇っていた。僕はダイヤ型を手放した。

風がよく吹いていたため、カメラで写真や動画を撮っても中々ピントが合わないくらい、高いところに凧はいた。甥もそれを見てすごく楽しんでいた。三が日、充実してて楽しかったなー、なんて思っていると、僕の作業を引き継いでいた母がさらに改良したダイヤ型を持ってきた。さっきよりはマシになった、と渡されたダイヤ型。飛ぶのだろうか、いや、飛ばしたい。せっかく買ったのだから、一度くらい飛ばしてみたい。そう思い、再チャレンジが始まった。

何度か飛ばしたが、中々昇らない。諦めかけていた時、強い風が吹いた。これがラストチャンス、と思い、強く凧糸を引っ張る。すると、ダイヤ型がゆっくり、空へ昇った。母がおー!と大きな声を出し、甥も「にぃにすごーい!」と喜んでいた。凧揚げチャレンジは、成功した。

真面目につらつらと書いてきたが見返すと、大の大人が必死に凧揚げするという、何とも子供っぽい内容になってしまった。後悔はしていない。甥にとっても、自分にとっても、今日はいい思い出になった。来年も凧揚げチャレンジを、甥と一緒にしようと思う。

デルタカイトと甥

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