アートインレジデンス(AIR) in 和歌山 始動
今夏、全3週間に渡るセルフプロデュースのアートインレジデンス(AIR)を始動した。数日経ち、貴重な日々を過ごさせていただいているので、記録として残しておく。
お世話になっている場所は、和歌山県和歌山市にある私設図書室「もりおかとしょしつ」である。2022年5月まで一年半、和歌山市に住んでいた際に出会った長谷川さんという方が運営している。
経緯としては、夏の3週間、家族に自分時間を持たせてもらえることになり、今までできていなかった制作や今後の方向性をじっくり模索したいと考えた。そこでAIR実施場所を探していたところ、すでに制度があるところに参加するより新しく開拓して人や地域と繋がる方が面白いのではと考え、長谷川さんに相談した。
すると、長谷川さんから「もりおかとしょしつ」に滞在してみてはどうか、と提案をいただいた。
地域の関係性構築を探求する場として2022年6月に開室された「もりおかとしょしつ」に滞在しながら、新しい取り組みの一環としてアートインレジデンス(AIR)をさせていただけることはとても良いチャンスだったので、是非お願いしたいと実現した。
キャッチーなので冒頭にセルフプロデュースと書いたが、滞在対応だけにとどまらず、イベントプロデュースや周囲の方々への声かけ、自分ごととしてプロジェクトにして推進していく様々な行動など、長谷川さんに非常にお世話になっており、実はあまり偉そうな声でセルフプロデュースとは言えない。
この場を借りて、長谷川さんに心からの御礼を申し上げます。
暖かく受け入れてくださり、誠にありがとうございます。
AIR(アートインレジデンス)in和歌山 日記
0日目/7月29日(土):夜に部屋に到着、AIR始動。
部屋にシートなどをセッティングして、生活を整える。ドローイング少し開始。
1日目/7月30日(日):ドローイング。自転車をゲット。
久々に制作と向き合う日々が始まる。マンションの子供たち、和歌山の風景をドローイング。中々スピードが上がらないので、手を早めたい。滞在制作最後に行う展示、テーマを思考、メモする。以前住んでいた時に知り合った自転車屋さんに、8月12日の盆踊り大会を手伝うという条件で、自転車を借りた。これでスーパーに行ける、非常にありがたい。
2日目/7月31日(月):マンション周りを散策・撮影。ドローイング。展示場所を見学。
午前中はマンション周りを散策し、撮影をした。絵画のアイディアを収集。午後のドローイングに生きた。
制作スピードを上げるためにポモドーロタイマーを導入する。8月19日〜21日AMまで、マンションの上の階にあるスケルトンの部屋で展示させてもらうことになったので、展示場所を見学させていただいた。滞在している部屋と同じ面積だが、水回りも全て取って全面コンクリートのスケルトンのため、がらんとしていて、声が響く。なんとなくアメリカのニューヨーク郊外にある美術館、ディア・ビーコン(Dia:Beacon)を思い出す。
明日から8月だ。展示準備まで残り17日。制作、展示、住民さん向けのお絵描きイベントなど目白押しだが、毎日集中して成果を出したい。