チームの出すべき成果を確認したら、2番目にすること
前回のエントリーで、最初に大切なのは、チームに求められている成果を確認することです。チームを任せられたら、そのチームが求められている成果を出すことがあなたの役割です。
その役割を上司が説明をしてくれる場合、曖昧な場合あると思いますが、その次のアクションを考えてみます。
最初に結論から
求められている成果を出している理想のありたいチームの姿を描くことです。
新しく担当にすることになったチームで、どんな顧客にどんな価値を届けるのかを確認したのであれば、それをどの様なチームのプロセスで実現するのかを検討します。
ふむふむ。当たり前ですよねって話であれば、良いのですが理想のチームのありたい姿が描けていなければ、どこを目指すのかわからないとチームメンバーから言われることが発生します。
ありたい姿を設定しても、結局、私はどうすればいいの?って問いがなくなるわけではないですが、マネージャーがわかっていなければ、説明をすることもできませんよね。
ただ、最初にチームの求められている成果を聞いて、仮説をたててありたい姿を設定するのは難しいのが普通です。
最初は、仮置きで変わる前提で、設定できると良いですね。
では、どうやってありたい姿を設定するの?
ちゃんとやるなら
真面目に、ちゃんと考えるならの前提で考える方法と時短の方法を書きます。
チームのスコープを設計する。
顧客にこんな価値を届ける。その中で、自分たちのチームがやるべき範囲を定義します。
システム開発なら、内製で自分たちでやること、外の会社に外注すること。自社内でも、ビジネスチーム、デザイナー制作チーム、隣のチームの開発チームとどんな分担で自分たちがどの範囲を担当するのかを確認します。
理想のプロセスを設計する。
自分たちでやること、外注を使う所などチームのやるべき範囲を定義したら、標準のプロセスを設計します。
開発であれば、設計、コーディング、テスト、リリース準備でしょうし、アジャイルに進めるなら、ストーリーごとのチケット、キックオフ、振り返りなどになります。
イレギュラーな業務をありつつも、顧客に価値を届けるために、ある程度標準的な工程は想像し、その工程を設計します。
プロセスの管理方法を設計する。
理想なプロセスが定義できたら、各工程ごとにどんな管理が必要かを設計します。
チームとして出すべき目標や成果を確認する目標管理。
プロジェクトのタスクやメンバーごとのタスクを確認する進捗管理。
成果物をレビューし、品質を担保する品質確認。
それぞれをどの様なやり方で管理、話し合うのかを設計していきます。
基本の成果を出すべき仕組みに加えて、経営層からのカスケードダウン、1on1を通じた現場情報の収集、メンバーの人財育成やメンバー間の関係性や情報連携の構築などを走りながら整備していくことになります。
ここまで理想なやり方といいつつ、そんなすぐにできない場合もありますよね。
時短で進める方法
新しく作られたチームであれば、チームとして機能するために上記のルールを定めて行く必要がありますが、大抵は既にチームが存在していて、その引き継ぎからそのチームは始まりませんか?
とりあえず前の踏襲で始める。
はじめてのリーダーであれば、最初の1期くらいは、ひとまず現状維持をしつつチームを安定運営します。というのが許されることも多いです。
そのお試し期間が許されるのであれば、今までのやり方を維持しつつ、ちゃんとやる場合の理想の姿を想像しながら、とりあえず大きく変えずに運営します。
ただ、ずっとそのまま変化させないであれば、あなたがマネージャーになった意味がありません。その最初の期間に、チームの理想のありたい姿を常に意識しながら、チームの課題やありたい姿のギャップを描き、第2期が始まる際に、メンバーに伝えられるといいですね。
ギャップを周りに聞いてみる。
自身でありたい姿を持つことは大切ですが、その時に他の人の力を借りるのも良いです。
自分が外から来たマネージャーであれば、前からやっているメンバーに現状の課題を確認する。また、自分の上司がいれば、今のチームの課題を確認するのも有益です。
ただ、その時に周りの人がいうことをただ施策として実行するのではなく、あるべき姿を自分の中で描くことが大切です。
全ての人が出す課題やアイデアだけを聞いてそれを実行していてもどこを目指しているかわからなくなってしまいますしね。
まとめ
チームが成果を出しているあるべき姿を描いてみるってお話でした。
こんなにきれいに全てを考えることは最初はできないと思います。全部できなくて、現状維持でも良いですがチームのあるべき姿を常に自分の中で描いて、理想のチームを実現できるようにマネジメントできると良いですね!
ここまで読んで頂きありがとうございました。
以下お知らせ
何でも気軽に相談受け付けています!
チャットで質問したい人はLINEをどうぞ
不定期で無料の相談枠もLINEで案内しています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?