「やってのける」が意外によかった
永続的な幸福(満足)をもたらす目標:
この本は、目標達成のための効果的なアプローチを教えてくれる本だが、自分は、満足(長期的な幸福)をもたらしてくれる目標の条件が印象的だった。
著者は、人間が有する基本的欲求の「関係性」「有能感」「自律性」の三つの条件を内含する目標だという。
1.関係性
良好な夫婦関係を夢見て、無残に元嫁からレッドカードをもらった身としては目頭が熱くなった。ただ、夫婦関係以外にも社会関係は沢山あるし、仲間とのプロジェクトなどは、確かに最高に楽しくチャレンジングで幸せな体験だったな。
2. 有能感
自分で納得できるかって事か。優越感の語感を柔らかくした表現なのか?他人の目線を排してとかと教科書的には言いそうなものだが、他人と比べて得意というニュアンスを許容してくれている気がする。「誰がなんと言おうと、これには価値がある」って言いきれるモノに出会えるのがベストだが、多くの人は、やっぱり社会的に価値があるよね、そんな事が得意な俺ってGood、という感じか。やっぱりこういうのって重要なんだなという気づきがある。
3. 自律性
目標設定の自主性だったり、コントロールしている感じか。確かに、誰がどこで決めたのかも知らない目標を押し付けられた瞬間、やる気が失せる。一方で、意思決定から参画した目標なら、コミットできるよな。
★印象的だった文:
『成功した俳優(トムクルーズ)でも、オーディションに落ち続け、演技を酷評されたと世の中から何度も拒絶されながら、その度に自らを奮い立たせ、挑戦を続けてきた。活躍する人で、不遇時代のエピソードがない人を探すほうが難しい。』
『「家族や仲間と共に目指す目標」(行動には自分の信念と価値観が反映されます。)この種の目標ほど幸福感をもたらしてくれるものはない。』
-> 激しく同意!
一方で、幸せをもたらさない目標:
『「有名になる」、「権力を得る」、「自己イメージを飾る」、「お金を沢山得る」などの他社からの評価、外部の物差しで自尊心を得るのは本当の幸福につながらない。』
感想:
自分は、モノを作れる人間になりたい(目標)。(それは、なぜ?)
-> 自分のアイデアを形にして、問題を解決したい。(それは、なぜ?)
-> 自分は退屈が嫌いだ。違うもっと良い方法を考えるのが好きだし、割と得意なつもり。世間の人にも退屈を減らして喜んでもらいたい。(← まだちょっと強引かな。。)
著者:ハイディ・グラント・ハルバーソン
アメリカンの社会心理学者。「ハーバード・ビジネス・レビュー」「フォーブス」などに論説を多数寄稿するなど積極的に発信を行う幼い子供をもつ女性。