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映画ルックバックを見ました

*映画・漫画ルックバックのネタバレあります!!




ルックバックの映画を見てびっくりしたことは、わたしは漫画を途中までしか読んでいなかったということでした。

京本がいなくなるあたり、具体的にいうと「京本のこところしたのわたしじゃん」のところでわたしの記憶はすっかり途切れていて、しんどすぎる!!と思って読むのを止めてしまったのだと気がつきました。

京アニの事件、みなさんちゃんと咀嚼できてます?わたしは全然できていなくて、しんどくてしょうがない一件だなという気持ちがいまでもあります。
「ルックバック」が京アニの事件からインスピレーションを受けていることは明確だと思うのでそのことを前提に話します。(と言いましたが以下あんまり京アニの話ないです)

なので「京本のこと〜」(言い回し違うかもしれないんですが頭の中で補完してもらえると幸いです)というセリフ以降の流れははじめて見たのですが、もう、涙が止まらない…

藤野が感じる加害者意識、自分の創作にひとを巻き込んだことを加害だと感じるってことも個人的にはかなりハードなテーマで、そういうことをしたくないからひとりで創作をやっているのだという面がわたしにはかなりあります。

わたくしごとで恐縮ですが、先日M-1グランプリの一回戦に出てきまして、ほんとうに微風、感じるかどうかわからないくらいの微かな風しか起こすことができなかったのですが、そのときのコンビ名は「ルックバックファンクラブ」というものでした。

ファンクラブ、が井口発案で、ルックバック、は石井の発案なのですが、ちょっと映画をちゃんと見てからだとなんてコンビ名つけてくれたんだ!!という気持ちになりますね…!わたしは藤野のように口先だけではなくちゃんとやり遂げることもできないし、京本のように好きなことを伸ばすためにひとから離れる強さももっていなくて、わ〜!いいコンビにしようという気持ちがこもっていた名前なのにわたしの振る舞いって最悪では〜!!!???って思いが強くて、いや〜〜〜でもなんとかして、生きていくしかないんだな、生きていかなきゃなあ、という気持ちを新たにしました。

ひさしぶりに濃密にひととものごとをやり遂げる体験を得た、そのことをちゃんと踏まえてだれかとなにかを成し遂げる機会を怖がらずにやっていきたいなって気持ちと、わたしはひとに支えられてやっているっていうこと、それから、とにかく創作をやっていく、最後のそれが一番大きい、とにかく創作をやっていく!!!!

やっていくんだ、という気持ちを強くかためることができたように思います。

映画を見終わったあと涙でべしょべしょになりながらこの文章を書いています。父と見ていたのですが父は「いい映画だった」と言ってべしょべしょの娘を残して寝室に行きました。父の気遣いありがてえ〜〜〜!!!ほんと、何回も言って申し訳ないのですが、生きていかなきゃって思います。創作をやっていかなきゃってちゃんと思い直せるとてもいい映画でした。

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井口可奈
ものを書くために使います。がんばって書くためにからあげを食べたりするのにも使うかもしれません。