時間の使い方:不便益10:雨の効用
はじめに
梅雨真っ盛りのこの時期。
しかし、なかなか雨が降りませんね・・・。
まるで梅雨が明けた真夏ようです。
しかし、梅雨時期で、雨降りの日が嫌という人が多いと思います。私も雨降りは嫌いです。
そこで、今回は少しでも雨降りが好きになるように、「雨の効用」について考えてみたいと思います。
効用1:動植物の成長にとって必要
雨は植物や動物の成長のとって大切なものです。我々はその植物や動物から恩恵を頂いているわけですから、雨が降ることで植物や動物が成長するということは我々の栄養源が確保されるという意味でも大切なことです。
雨降りで嫌だなと思うのではなく、雨降りには植物や動物の成長に思いをはせてみることもよいのではないでしょうか?
効用2:雨のにおい
みなさんは雨のにおいがわかりますか?
特に雨が降り始めには雨のにおいを感じることができます。ちなみに雨の香りは「ペトリコール」とよばれるものです。オーストラリアの研究機関、CSIRO scopeのコラムによるとギリシャ語の"Petra"(石)と"ichor"(神からの贈り物)という言葉を掛け合わせて「石のエッセンス」という意味を持つ造語。1960年代にオーストラリアの学者たちが発表した論文から誕生した言葉だったそう。
ちなみに、雨のにおいをモチーフにした香水もあるそうです。香水の世界ではサンダルウッドの香りを“earth perfume”と呼んでいたそうですが、科学的にはそれがなぜか解明していなかったみたいです。そんなペトリコールも解明が進み、大部分は「ジェオスミン(ゲオスミン)」という成分が占めているということまでわかっています。実際に雨のにおいと言っても、雨でも石に染み入る雨のにおいや土に染み入る雨のにおいなど、その状況によっても少しにおいが違うそうです。
雨のにおいには子供のころに嗅いだ懐かしさがあり、懐かしさは安心などをもたらすようです。雨の日は、色々なところでにおいは楽しむのもいいかもしれません。
効能3:おうち時間
雨の日は外でのイベントが中止になることが多く、また早く帰ることも多いと思います。そんなときはおうちで自分の心と身体を手入れすることが大切です。本を読んで頭を鍛えたり、音楽を聴いてリラックスしたり、ストレッチをして身体を緩めたりと、普段できない身体の手入れをすることができます。
普段は忙しいと身体や心に目を向けることができません。しかし、少し時間に余裕があると、身体や心にも目を向けることができます。身体に目を向けることがボディスキャンといい、健康を保つためには大切な作業です。自分の身体の声を聴き、その声に従いケアをすることは健康管理には一番大切だからです。そこで、せっかくの雨の時間を大切に使い、心と身体のメンテナンスを行っていく必要があると思います。
効能4:お風呂タイム
雨降りは湿度が多く、汗をかくことができません。そのため、体温調整がしにくくなると主に、皮膚の汗腺が詰まり、ニキビや湿疹など、皮膚の病気がっ広がりやすいのもこの時期の特徴です。そんなときは、意識的に汗をかくことが大切です。
そこで大切になるのがお風呂タイム。38-40℃程度のぬるめのお風呂に長くつかることで汗をかき、毛穴のつまりや汗腺のつまりを解消しましょう。
普段は忙しいとシャワーだけという人も多いはずです。雨降りのように時間がある時だからこそ、お風呂を使った健康ケアもよいかもしれませんね。
効用5:料理を楽しむ
雨降りは時間があるので料理を作ることもできます。料理はクッキングセラピーというものがあるくらい、料理にはイメージが大切ですし、手際よく行うことも大切です。これらは前頭前野の機能であり、前頭前野の機能低下はうつや慢性痛の原因とされています。
そのため、折角の雨降りの時間を使い、料理などを行うことで脳の働きを活発にすることが大切です。できれば、普段作ったことのない料理に挑戦したり、また盛り付けを凝るなどの工夫をすると前頭前野の活性がさらに促されます。そして、そんなことを食卓で話すと会話も弾み、さらに脳は活性化するのです。
まとめ
雨降りという時間をうまく使うことで様々な身体のケアが行えそうです。雨降りはあまり気分が良いものではないのですが、雨降りのにおいやその時間をうまく活用して、不便益を楽しんでください。
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