ようじ山本

北海道で大学生をやってました。 2018年4月から、カンボジアで暮らします。 泣いたり笑ったりする中で感じたことを、自分なりの言葉に乗せて届けられたら嬉しいです。 どうぞよろしく。

ようじ山本

北海道で大学生をやってました。 2018年4月から、カンボジアで暮らします。 泣いたり笑ったりする中で感じたことを、自分なりの言葉に乗せて届けられたら嬉しいです。 どうぞよろしく。

最近の記事

雨。

プノンペンへ来てから1ヶ月が過ぎようとしている。 ここ2、3日は乾季とは思えないような雨がちの天気で、無遠慮に晴れ続ける空に嫌気がさしていた僕に冷静さをもたらすようだった。 黒雲の生暖かい気配を感じ、雷鳴の合図で突如降り出す雨。 プノンペンの雨は所謂スコールと云うやつで、短時間でどさっと降る。 僕が今滞在している一晩5ドルの安宿の薄い屋根を、容赦無く叩く雨音と水の匂いは、田舎道を自転車で駆け回った幼少期の夏を思い出させる。 もともと雨が好きだった。 静岡に住んでいた頃、よ

    • 「自分の無能を認めて許せよ」

      期待と不安。 4月、これから新生活を迎えるにあたって紹介したい本がある。 浪人時代、信頼していた英語の講師が講義中に読書術について持論を展開していた。 曰く、 「自分に対して『お前はバカだ、カスだ、死ね!』と言ってくれる本を読め」とのことだった。 そんな本に出会ったので紹介する。 タイトルは、 「わからない」という方法 一般的に、人はわからない状況に遭遇すると一歩退く。 わからない「から」やらない。 その中である人が一歩踏み出す。 人はその光景を見てこう言う。

      • 将来の選び方。

         今の世の中に影響を与え続けている人には二種類の人間がいるように思う。 即ち、①一つの技術を磨き続けてその道の「達人」として生きる人。あるいは、②目的のためなら手段を選ばず、多分野の知識・経験を統合できる人。 ①にはイチロー選手や小澤征爾さんなど、昔ながらの芸術家・職人気質の方々がいる。 一方②は現代人に新しい生き方を提示し続けるタイプの人達で、堀江貴文さん、キンコン西野さんなどが挙げられる。  今日書きたかったのは②のタイプの人たちのこと。大学生をはじめとした我々若

        • 価値と環境。

           その日は学友との卒業旅行へと参加したのち、札幌へと帰る学友らと別れ次の目的地へと向かうべく、関西のとある地域を電車で移動していた。二人がけの席が左右に対になって並ぶ形の車両で、幸い僕は座れたのだが席はほぼ埋まっている状態であった。年の頃60〜70歳であろうか、車内に立つ1組の老夫婦が僕の目を惹いた。正確には男性のいでたちが洒落っ気に満ちていて、特にアウトドアブランドのロゴが入った明るいグリーンのハンチングがなかなか小粋であったのだが、それが何故だか僕の関心を強く呼び起こした

          男子校の文化祭。

          「文化祭の思い出」企画ということで、思い出すことと言えば自分の所属していたラグビー部の模擬店に必死に他校の女の子を誘っていた部員たちの情熱だろう。 市街地からも離れた小高い丘の上にあった我が母校は中高一貫の男子校であり、年に2日間の文化祭だけが校内に女子がいる期間という恐ろしいところだった(女性は養護の先生と美術のおばちゃん先生2人だけ)。 ▲制服女子と下校なんて夢のまた夢であった。。 そんなわけで、シャトルバスに乗って外部から多くの客が来る二日間の文化祭において、飢え

          男子校の文化祭。

          「働かないアリ」研究の長谷川准教授がかっこよすぎた!!

          僕は今、株式会社POLというところでインターンをしているのですが、先日その業務の一環として北海道大学の先生を取材・記事執筆させて頂きました。 ▲愛想笑いなどはせず、淡々と己の思うところを語る長谷川先生。 本家のノーベル賞受賞者のみならず、イグノーベル賞受賞者も最近出ているほど、尖った先生がたくさんいる北大ですが、今回取材させて頂いた長谷川英祐准教授もその一人です。研究者として一流なのはもちろんですが、アニメ、映画、漫画などジャンルを問わずサブカルに造詣が深く、その人間味に

          「働かないアリ」研究の長谷川准教授がかっこよすぎた!!

          満開。

          数日ぶりに見た北大のイチョウ並木は満開だった。 先日の低気圧通過に伴い朝晩の冷え込みが加速し、一気に北大構内の木々を色づかせたようだ。 多くの観光客のみならず、この時ばかりは北大の自然に慣れ切っているはずの北大生もスマホでの撮影を楽しんでいる。 「満開」という言葉は普通は花にしか使わないのだろうか。 紅葉の場合は「真っ盛り」などという表現がふさわしいのだろうが、満開という言葉がふっと思い起こされたので素直に使ってみる。 梶井基次郎を特に愛読する訳ではないのだが、僕は

          秋の北大について。

          普段から多くの観光客が集まり、地元市民の憩いの場所となっている北大だが、秋になると色とりどりの紅葉を求めて更に多くの人が集まる。 大抵の北大生は3年目、4年目ともなると北大構内の四季の移ろいに頓着しなくなる傾向にあるようだが、僕はわりと大学生活4年目でも楽しみながら毎日の通学路であるメインストリート(通称メンスト)を歩く。 インターンの仕事やゼミでの発表準備に追われている中でも、2時間に一度ほどは必ず図書館や研究室から出て屋外の空気を吸う。チリチリと冷える肺の感覚がよく冷

          秋の北大について。

          旅の話。 (後編)

          「旅の話。 (前編)」から一週間も経ってしまった。 前回は旅の概要と僕の体重が減った話に終始したので、「忘れられない旅がある。」などという重々しい書き出しにそぐわない内容だった気がする。別にいいのだが。 待ち型のヒッチハイクというのは、車を運転しながら旅人のそばを通り過ぎる一瞬においてその人に興味を持った人のみが車を停めて声をかけるわけだから、面白い出会いが多い。僕は基本的に嫌な思いをしたことが無い。 もちろん、ある程度の良識をもって必要以上の好意を断ることで無用のトラ

          旅の話。 (後編)

          旅の話。 (前編)

          忘れられない旅がある。 西日本を2週間ほどぶらりとヒッチハイクで旅をしたのが二年前の8月中旬。 NORTH FACEのバカでかいバックパックを携え、お盆の前後という盛夏にわざわざ北海道を飛び出して西日本を旅したのには理由がある。 静岡県静岡市出身の僕には北海道の夏が物足りなく、大学生活二年目にして本州のうだるような暑さが懐かしく感じられたのだ。お金が無く、テントも持っていなかったので無人駅や公園などに寝泊まりしながらヒッチハイクで進んだのだった。 幸か不幸か、長野県を

          旅の話。 (前編)

          樹冠の黄色に季節を感じて。

          北大にきて良かったなと思うことの一つに、大学構内を彩る草木があります。 写真は北大が誇るイチョウ並木です。10月には多くの観光客、近所のおっちゃんおばちゃん、学生たちが集まり、写真を撮っている様子が見られます。 北海道は9月1日には暖房やスタッドレスタイヤのCMが流れ始める土地なので、紅葉も早いんですな。 ふっと息をつき、眺める秋。 人生におけるミッションや、大きなビジョン、目標を掲げて生きていくのって、めちゃめちゃ魅力的だし、僕もそれを追求したい。 北大にいる多く

          樹冠の黄色に季節を感じて。

          はつとうこう。

          初投稿です。 自分は文章を書くのが好きで、一時期ブログをやっていたこともありました。 ですが、「文章を書くのが好き」というのが思い込みだったんじゃないかと思うくらい、あっさりと続かなくなりました。 中々ままならないです。 自分が本当に文章を書くのが好きなのか、検証してみることにします。 とりあえず全力でやってみなければ、本物かどうか分からないですからね。 僕の尊敬する人物の一人に、北海道大学総合博物館の准教授、小林快次先生がいます。若き恐竜研究者として有名な方で、

          はつとうこう。