北朝鮮労働者が戦地の復興を行う皮肉

ドネツク地方に行く北朝鮮労働者

ロシアのウクライナ侵攻が始まって半年が過ぎた。まさかロシアが、国際社会からの批判を覚悟してウクライナに侵攻するとは思わなかったが、ウクライナがこんなに頑強に抵抗することも予想できなかった。
　ロシアは支配地方に食べ物を配給するなど、住民のロシア化に全力を挙げている。課題は、街の再建だ。激しい攻撃によって住宅、ガス、水道といったインフラが壊滅的な打撃を受けている。
　この復興のため、なんと北朝鮮が労働者１０万人を派遣するという報道が一部でなされ、驚きが広がっている。

　対象となるのはウクライナ東部ドンバス地方だ。ロシアとの国境に広がる長細い地方で、ウクライナのドネツク、ルハンスク両州に当たる。
　ウクライナのゼレンスキー大統領は東部ドンバス地方について、必ず奪還すると表明しているが、「ドンバスはロシア軍の攻撃によってほとんど破壊され、荒廃させられた」とも認めている。