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人生でいらついた時に思い出すべき事 ユング
“Everything that irritates us about others can lead us to an understanding of ourselves.”
他人に対するいら立ちは、あなたがどういう人なのかを教えてくれる。
あいつ、なんだか気に食わない、言い方が一方的だ。高慢ちき。組織で働いていれば、かならずそんな思いをする瞬間がある。
わたしの場合、そんな時に、喉が熱くなった。言い返してやろう、罵ってやろうという気持ちが喉の中から噴き出してきた。感情が止められなくなって口論になったこともある。
自分の方が正論だと思っているとさにあらず。たいていは「あの2人、ばっかみたい」「どっちもどっちだ。ああいうのとは付き合いたくないね」と冷笑されるのがオチだ。
もう60を過ぎると、そんな激しい反応は不思議と出てこない。むしろ、相手が理解できるような気がする。
ユングはフロイトに傾倒した精神科医だ。
彼は、他人への感情は、自分の心理の「投影」だと信じていた。投影は、個人が自分の無意識の感情や特性を他人に帰す心理的防御メカニズムのことである。
私たちをイライラさせる他者の側面は、私たちが完全には気づいていないかもしれない自分自身の側面を反映していることが多いと信じていた。
他人に対する自分の反応を調べることで、自分自身の内面の仕組みや未解決の問題について洞察を得ることができるということだ。
最近の流行語でいうなら「メタ認知」だ。そういう感情に陥った自分を、少し離れて分析する。
それが早くからできていれば、私ももう少し違う人生を歩んでいたかもしれないなあ。
画像は以下から借りました。
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