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尹錫悦大統領の弾劾の行方
いよいよ、韓国の尹錫悦大統領が弾劾され、彼の孤独な戦いが、憲法裁判所に移った。
わたしのような法律の素人でも、尹大統領の理屈には頭をひねらざるを得ない。つまり、数の横暴で来る野党に、非常戒厳で対抗したということだ。
法治、自由を重視すると言っていたのに、権力で相手を抑えつけようという発想自体間違っている。あ、生意気に書いてしまった。
という訳で憲法裁判の今後の流れについて、頭を整理してみた。
以下は朝鮮日報の記事からいただいた。
尹錫悦の大統領弾劾裁判手続き
弾劾訴追に関する決議案を提出する国会
(2024年12月14日)
憲法裁判所裁判官会議
裁判長の選任と審理の開始、当事者および関係者の召喚と弁論、裁判官の評決
憲法裁判所法第38条
決定は、ケースの受領日から180日以内に行う必要。盧武鉉の場合は63日、朴槿恵の場合91日で票決。
大統領本人が出廷する意欲を見せていることや、多くの証人の出廷を申し出る可能性を勘案して、票決までには相当長期間かかるという見方と、国会の占拠を図ったことを大統領自身が認めているので最短6週間で票決が出るとの見方もある。
私は今回の事態の重大性からみて、そんなに早くはできず、朴槿恵大統領とほぼ同じくらいの時間がかかると見ている。
4月18日に現裁判官の2人の任期が終わることから、そこまでに結論が出るとの見方が多い。一部専門家は「遅くとも2カ月、早ければ6週間で方向が見える」と語っている。
一方憲法裁判所の評決と競争になっているのが
李在明議員の公職選挙法違反裁判
である。
検察は2022年9月8日に李氏の代理人を起訴
第1審、懲役1年、執行猶予2年の判決
(2024年11月15日)
公職選挙法第270条
選挙事件の第一審は、訴状の提出日から6ヶ月以内に行われるものとする。
この規則によれば、この事件の第2審は来年2月に決定されなければならず、第3審は来年5月に決定されなければならない。
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やや複雑だが、韓国紙は事件の容疑をこう書いている。
李氏は、大統領選候補だった21年12月に番組に出演し、大庄洞(テジャンドン)事業の実務を担った故キム・ムンギ元城南(ソンナム)都市開発公社開発事業第1処長について、「下級職員なので、市長在職時には知らなかった」「キム氏と一緒に行った海外出張期間中に、キム氏とゴルフをしなかった」など、虚偽の事実を公表した容疑で裁判を受けてきた。同年10月、国会国土交通委員会の国政監査で、柏峴洞(ペクヒョンドン)の敷地用途変更と関連して、国土交通部の脅迫があったという虚偽の発言をした容疑もある。
刑が最高裁で最終確定すると、李氏は今後10年間、被選挙権が停止となり、次期大統領選挙に出馬することができない。
他にも
2 11月25日には
自らが被告人の刑事裁判で証人にうその証言をさせたとして偽証教唆の罪に問われていた裁判で無罪判決。検察側は控訴。
3 不正開発疑惑
これも複雑
ソウル郊外にある城南市大庄洞の都市開発事業の不正疑惑で、検察は城南市長だった李氏が民間業者に便宜を図って計4040億ウォン(約430億円)の巨額の利益を得させ、城南市に損害を与えたとみている。
当時、李氏の側近らが民間業者に便宜を図り、利益のうち428億ウォンを受け取る約束を交わし、選挙資金の支援を受けたことにも李氏の介入があったと判断。
李氏は城南市長時代に大企業に対し、自身がオーナーを務めたプロサッカークラブ・城南FCに計約170億ウォンの後援金を出させ、見返りとして建築の許認可や土地の用途変更などで便宜を図ったとする第三者供賄の疑いで今月10日にも検察に出頭し、取り調べを受けている。
4 北朝鮮への不正送金、
5 京畿道予算不正流用事件
第一審の審理中で、判決の見通しは経っていない。
李在明議員は、私の起訴裁判は政治的だと発言している。
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