それでも3割が正解していた 広尾学園小石川の回転立体
昨日、東京文京区にある
広尾学園小石川中学
に行った。学校説明会と入試傾向説明会があったからだ。
この学校は、いわゆる国際志向型の中学高校で、帰国子女と英語を学びたい生徒が一緒のクラスとなる。
帰国子女は、早く日本に慣れたいし、英語を学びたい子は、ネイテイブの人と日常接したい。その願いをうまくミックスした学校だ。
広尾学園だけでなく、いろいろな学校で取り入れられており、いわゆる御三家と呼ばれる男子中高も、無視できない人気を集めている。
私も息子のこういう学校への進学を願っており、今度受験する学校の半分以上は、国際系だ。
「いまどき、運動会を売り物にするような古色蒼然とした学校は、行く価値がない」
と私が偉そうに息子に言ったことがある。
息子はそれを塾で言い、「行けないクセに偉そーなこというな」と言い返されたそうだ。
それはいいとして。
さて、前半の学校説明は飛ばして、後半の入試傾向説明会。自称、中受算数マニアの私には、なかなか興味深かった。
学校として何を重視し、来年はどんな問題を出すかを直接、教科の担当者が話すのだ。もう問題はできているはずだし、思わず内容を漏らさないか、注意深く聞いていた。
そりゃ、言うわけないよね。言ったら問題になるし。
ポイントは、前年の問題で最も合否が分かれた問題についての簡単な解説だった。
昨年の2回目に出た立体図形の回転問題が、見事に合否を分けたそうだ。
なるほど、回転軸を少しずらし、ひねってある。しかも、答えは分数になっている。
「ポイントは、2つの図形を分離して考え、後で重なる部分を取り除くことです」
と算数の教科主任が直接説明してくれた。
「なるほど」
とピンと来たのだが、円周率の3,14をたくさん使う上に、計算が複雑になり(少なくとも私の頭では)整理がつかない。
帰宅して息子にやらせたが、途中で放棄してしまった。学校でもらったヒントと、過去問集の解説を読みながらようやく理解できた気がする。
大切なのは、ステップ4として紹介している計算の工夫の部分だろう。
3.14に振り回されず、計算しやすくすることだ。
学校の説明によれば受験者の3割が正解で、正答者のほとんどが合格したとか。
分かってみると計算はそれほど複雑ではないし、うまくできた問題だが、これをスラスラ解くなんて
とても小学生とは思えない。
息子は立体図形、しかも回転が苦手なので、この問題を繰り返し解かせてみよう。