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速度算 半分できたが 渋谷幕張
今子どもは、速度算の復習をしている。
これは、動いている人や物体についてさまざまな条件を与えて、問題にしたものだ。入試の定番中の定番、チャーシューラーメンみたいなものだ。
昨日の夜も、遅くまでいろいろな問題を一緒にといてみた。
しかし、塾の教科書にある問題は、
大戸屋の定食みたいなものだ。(最近ダイエットしているので、食べ物の比喩がやたらと頭に浮かぶなあ)
問題文の最初だけ見れば、中身がすぐ想像がつく。じっさいは入試ではオリンピックの跳馬みたいに、ひねりにひねった問題が出てくる。おっと前のめりってものある。
夜になって共学校のトップ校として知られる渋谷学園幕張の過去問を引っ張り出し、分かりにくそうな速度算に挑戦してみた。
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長い、それにしても長い。疲れたとか、無事にとか情景描写があって、かえって分かりにくい。
問題に出てくる名前は、大体、校名をもじっている。渋谷君と幕張君とか、明子さんと春子さんとかだ。どっちがどっちだか分からなくなるので、
こういう場合、自分と家族に名前を変えて考えることにしている。
私が走りと歩きで兄の家に行き、途中で妻が車で迎えに来てくれるってことだね。
妻はそんなに親切ではないが、まあいいとしよう。
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1問目はあっさりできた。
算数の入試問題というのは、難問でも1、2問目は解答が引き出せる。
出題者は、手も足もでない難問は出さないし、出しにくいはず。相手は小6だし、奇問とか言われたくないだろう。
だから子どもには、複数の問いがある問題のばあい、最初の1-2問は解けると思って取り組めと言っているが、長い問題や複雑な設定では、あっさりと諦めてしまう。
平均的日本の子どもってことか。
問題に戻ろう。
半分の距離を走らず歩いた。20分遅れたというのだから、逆にいうと走れば20分で到着していたってことだ。
前半も走っていれば20分の距離だったはず。とすると20+20で40分。後半は歩いたので倍になり、20+40で60分。
いい調子。古い頭でも難関校の算数が解けるぞ。
とおもったら、次は難しい。歩きの私を車の妻が迎えに来る。ところが私が10分遅れて出発した。
この10分遅れというシチュエーション、算数の入試問題に頻出するんだよな。そしてかならず引っかかる。
歩く量を20×4として80と出し、10分遅れたので歩く量は70になるのではと考えたが、どうも筋が悪い。うまく数字が出てこない。
正解は、まず妻が10分進んだ量を出して、全体から引くというプロセスが必要だった。あとは複雑なので説明は省くが、答えは3と3分の1だそうである。まあ遅刻10分の考え方が少し分かった気がするのでよかった。
息子を渋幕に入れた知人がいる。10年以上前の話で、いまほど入学が難しくはなかったというが、結局東大に進んだ。
今の名声は、校長先生はじめ学校全体の努力が実ったのだろう。
自ら教壇に立ち、古典について語っているそうだ。図書館が大学並みで、それに惹かれて入学する人もいるらしい。我が家からはずいぶん遠いが、途中まで走って、そこから歩くと何時間かかるだろうかと、すっかり算数脳になってしまった(笑)。
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