意識する
京セラの稲盛さんの書籍の中で、松下幸之助さんの講演で感銘を受けた「ダム式経営」の話があります。
これはダムのように余裕を持った経営を心掛ける必要があるというものですが、聴衆の方の「どうしたらそのような経営が出来るのか」という質問に対して、松下さんは「そうなるように強く思う、強く念じることが大事」というようなことを話されました。
その際に会場全体には失笑が広がったそうですが、稲盛さんは自分の思いがまだまだ足りなかったとその話にとても感銘を受けたというお話です。
これは常にそうありたあいと強く思い、願う姿勢が大切ということで、そのことにより日々の行動も変わってくるということです。
これは飲食経営を含め、何か達成することにおいては全てに通じることであると思います。
そしてそれは大きな目標だけでなく日々のちょっとした行動についても同じことが当てはまるのではないかと思っています。
例えば、
・出勤したら必ず最低一ヵ所は人が気が付かないような箇所を掃除する
・新しいことを一つ覚えて帰る
・ピザを最低XX枚作成する
・仕込みを一つ以上実施する
等、何でも良いのですが、それを勤務スタート時に思ったかどうかということが重要になります。
思わないで、出勤するとそのまま思わない(気が付かない)まま退勤に至るということになります。
その為、スタッフが日々意識出来る環境を整えるということも経営者の需要な役割です。
それは決してノルマを課すということではありません。
自発的にそうしたくなるような環境を整えるということです。
着替える場所や手洗いの場所に、「出勤したら何か一つ新しいことを覚えて帰りましょう」というようなメッセージを張っておくといった単純なことでも良いのです。
もちろん自身の自分行動にも当てはまります。
意識しないまま一日があっという間に過ぎてしまうということにならないように、毎日一日のスタート時に「今日はXXをしよう」と意識することが大切だと思っています。
それが積み重なって大きな目標へと一歩一歩近づいていくことになるのではないでしょうか。