『仕事の量は与えられた時間を満たすまで増殖する』とは
タイトルは「パーキンソンの法則」の定義。
秋の夜長に長々書き込んでおります。
すみません。
例えば、勤務時間(与えられた時間)が8時間の場合、仮に1日のタスクを6時間でこなしても、残り2時間を埋めるため、次の仕事が勝手に舞い込んでしまい、暇になることは決してない、ということらしい。
◆働いても働いても
つまり、どんなに仕事を効率的かつ能率的にこなしても、あるいはどんなにDXで効率的な事務処理方法が発見され省力化したとしても(?)、働く時間が短縮されない限り、決して仕事は減らないし、楽にはならないのが現実。。。(>_<)ということと察しました。
こう考えてしまうと、いっそのこと思考停止して、感情を捨て機械のように会社の歯車になったほうがメンタル的にまだマシ。。。
残酷なサラリーマン稼業の実態を感じます。知ってしまうと、ストレスがたまる原因になるかもしれませんね。
現実が変えられない以上、聞かなかったこと、知らなかったことにしたいなぁ。
◆コロナ禍のテレワーク浸透で気づいた
こうした中、コロナ禍で起きた週の7割テレワーク命令により、予期せず週の半分以上を在宅で勤務せざるを得なかった時期があった人もいるかと推察します。
そのとき、実際に8時間出社時と同じように在宅でビッチリ仕事されていたでしょうか?
いやいや、そのようなことを聞くのは野暮なこと・・・。
でも、このコロナ禍で同じく在宅勤務状態を強いられたアメリカでは(中国、インドでも)ある問題が起きたそうですね。
◆『クワイエット・クィッター』
「quiet quitter」は日本語で<静かな退職>というそうで、海外で問題になっているそうです。
定義的には「労働から心理的に遠ざかり、必要最低限の労働しかしないことを指す。積極的に熱意を持って労働に従事するわけではないが、完全に働くのをやめるわけでもないという労働スタイルのことである。いわば、人々が労働から『半分おりる』状態」のことだそうです。
ひと言でいうと、<真剣に働くことをやめた>ということね。
自分は昔からそうなんですけどね…。
(参考:クワイエット・クィッティング(静かな退職)とは・意味 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD)
例えば、8時間働いて報酬を得ていた労働者が、突然の外出禁止令でテレワークを余儀なくされたとき、これまで一日8時間かけて仕上げ成果を提出し報酬を得てきた仕事が、在宅勤務になったら、実は数時間程度で成果が出せてしまうことに労働者の多くが気づいたとのこと。
興味深いのは、その場合でも、早く成果を提出することはせず、今までどおり8時間後に提出し、余った時間を在宅で内職したり資格取得に向けた勉強をしたりして、いつでも転職できる準備をしていたこと(会社へのエンゲージメントが低いという実態か)。
そういう労働者が全米でなんと5割に達していたとか。特に35歳以下の労働者に顕著という調査結果が公表され話題になったそうです。
(参考:Business insider(2022.09.13)より)
◆根本的には労働者の不満とストレス
「早く成果を提出しない」という行為は、「パーキンソンの法則」に当てはめれば、ある意味、正しい行動かもしれませんかね。
早く提出しても、次の業務が勝手に舞い込んで忙しくなるだけで、成果が賃金に直結して跳ね返らないなら、雇われる者としては、自然なことかもね。自分もそうすると思う。
とは言え、この問題の根幹はそこではなく、察するに、労働者の不平不満やストレスが溜まっていることにあるか。エンゲージメント低下なら、なおのこと。
そういう意味では、日本も決して対岸の火事では済まなくなるかもしれません。
◆『ストレスをためないために』
パーキンソンの法則のとおり、仕事量を減らすには勤務時間を短縮しない限り難しく、それは現状でほぼ無理なことから、不満もストレスも自然とたまり、一層の士気低下は続くのかなぁ。
こうした状況で不満だらけの状態に陥らないように、逆に、テレワーク勤務や定時退社、ワークライフバランスに積極的に取り組むことも一考かと推察する次第でした。
帰宅の満員電車内で書き込み中。
yoitenki4110