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旅のスタイルに変化 高級旅館→民宿→ゲストハウス

最近、宿選びや旅行のスタイルが変化してきました。

東京にいた頃、旅行に行くときは、高級温泉旅館ばかり選んでいました。
(「高級」の定義は人それぞれかと思いますが)
せっかく休暇を取っていくのだから、いい宿に泊まりたいという思いで。
その頃は、伊豆・箱根は「旅行」でした。

三島に住むようになって、「高級」旅館がある伊豆・箱根エリアが日帰り圏となり、あまり旅行感がなくなり、近場の西伊豆で漁師さんが営む温泉民宿がお気に入りとなりました。

旅館の懐石コースは品数、量が多すぎて、その土地の名物やお目当ての品が出る前におなか一杯になってしまうことが多く、食べたいものだけに集中したいと思うようになってきたんです(胃が小さくなってきたのかな)。
漁師さんが自分でとってきたお魚を出すような宿の方が自分好みになってきたのです。
あれこれ手が込んだ料理より、シンプルに刺身、焼き魚、煮魚、天ぷらくらいがちょうどいい。

それに大旅館の温泉大浴場は大体、循環・塩素入りです。
大きな浴槽を源泉かけ流しにするには相当な供給量が必要。
民宿の家族風呂程度の浴槽なら源泉かけ流しでも、温泉が足りるのですが。

たしかにお部屋や庭園、大浴場の設備は、高級旅館の方に軍配が上がるのですが、「地物の食材」にこだわるようになると断然、家族経営の民宿の方がコスパがいいです。

グランピングもいいのだけど、二人だとかなり割高になるところが多くて(いわゆる高級旅館と変わらない価格)、まだトライしたことはありません。
夕食はBBQのことが多いですが、それなら自分で好きな食材で自分で焼きたいのです。
かといって、キャンプ場だとトイレが遠かったり、シャワーしかなかったり、テント・寝袋で寝るのは好きじゃないし。
そして結局、ここよりいいところはまだ見つけられていないのです。

伊豆以外に遠出するときは、最近はゲストハウスを選択肢に入れるようになりました。
その理由は、地元の直売所や道の駅などで購入した地元の魚や肉、野菜などを、自分で調理して食べたいからです。
漁港の直売所でおいしそうなお魚を見ても、これは持ち帰れないし、とあきらめていたのですが、素泊まりのゲストハウスならキッチンもついていることが多いし、食べることができるのではないかと思ったのです。

「暮らすように旅がしたい」

1泊だけでなく、ある程度滞在して、プチ移住を味わいたいと思うように。
そう思って宿を探してみると、意外とキッチン付きのゲストハウス、1棟貸し切りができるところもあることがわかりました。

最近はADDressというゲストハウスに泊まれるサブスクもあるし、こういう旅の仕方も増えていくような気がします。

というわけで、今回、山梨・富士川町で稲刈り体験をした後、諏訪に泊まることに。
その目的は「諏訪五蔵めぐり」です。

酒蔵のあるエリアから徒歩圏で、広々1棟丸ごと貸切というゲストハウス「岡村弐番館」に泊まりました。

ザ・昭和な一軒家で、祖父母の家に泊まりにきたようななつかしさを感じました。
中はとても清潔で、家具や食器は高級感があり、棚の書籍は郷土史を愛する方のコレクションなのかなと思いました。
二人で泊まるには十分すぎる広さで、アメニティグッズやコーヒーやお茶、調味料など、至れり尽くせりでした。

普通の民家
2階の寝室
キッチンには何でも揃ってました
銀のポットやお重まで
ステキな酒器やコーヒーカップ
蔵書は郷土史愛にあふれている
ソファのあるリビング
ピアノもありました
食卓にはお茶やコーヒー、お水まで

今回は1泊だけで、酒蔵巡りの後は居酒屋巡りとなったため、調理はしなかったのですが、部屋でちょっとお酒をいただくときに、ステキな切子ガラスの酒器を使わせていただきました。

部屋で二次会


オーナーさんとはゆっくり話す時間はなかったのですが、このおうちの元持ち主の方なのか、どんな経緯でゲストハウスになったのか、ちょっと気になるところです。

このゲストハウスは、いつか連泊したいと思わせる宿でした。
近くには日帰り温泉もありました。
諏訪は温泉の湯量が全国でも屈指のレベルだそう。

諏訪は標高が700m近くあるそうで、夏は涼しいかも。
来年の夏に連泊して、ビーナスラインとか美ヶ原とか行ってみたいですね。

【これまで宿泊したゲストハウスの関連記事】

尾道の「あなごのねどこ」

北海道利尻島の「しまのやど かむいりしり」

彦根の「清滝旅館」


ゲストハウスではないけど、1棟貸し切りで自炊の宿は他にも。

山梨県・富士川町の「たはたの宿」

山梨県・富士川町の「増穂ふるさと自然塾」のコテージ

伊豆のだるま山高原ロッジ


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