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こだわりの地魚を食べに伊豆・八幡野へ
伊豆半島はざっくり分けると、東伊豆、西伊豆、南伊豆、中伊豆と区分されています。
東伊豆は鉄道(踊り子号)もあり、東京からアクセスしやすく、高級なリゾートホテルが多いエリア。
西伊豆は鉄道はなく、車でしかいけない、道もくねくねで狭いが、ダイバーや釣りに向いていて、こじんまりとした漁師宿が多いエリア。
中伊豆は修善寺、伊豆長岡など、古くから芸者さんがいるような温泉旅館があり、今は少し衰退した印象のエリア。
南伊豆はサーファーや海水浴客に人気で、外国人も多く、外国のリゾートのようなトロピカルなエリア。夏は激混み。
さて、タイトルの「八幡野」がどこらへんか、ピンとくる人は、なかなかの伊豆通でしょう。
答えは「東伊豆」です。
高級リゾートホテルのある伊豆高原、大室山の近くの小さな漁港です。
昭和の時代は海水浴客でにぎわっていただろう、さびれた感じの漁港のそばに、お目当ての宿「ひとつなぎの宿 ととりば」はひっそりとたたずんでいます。
東京から移住してきた若いご夫婦が、15年ほど前に廃業した民宿をセルフリノベした宿。
釣り好き、魚好きの主人がこだわりの地魚を食べさせてくれます。
今まで西伊豆の漁師宿にはよく泊まっていたけど、東伊豆側はキャピキャピした印象で、最近はあまり行かなくなっていたエリア(東京時代にはよく行ってたけど)。
駿河湾側と相模湾側では採れる魚も違うので興味深々。
早朝に地元の漁港に仕入れに行き、自分で処理して調理して出してくれるので、比較的リーズナブルな価格でいただけます。
インスタには仕入れたお魚がアップされていて、魚種が豊富なことに驚きます。
今回、初めてなので「スタンダードコース」にしました。
1泊2食、2名でツインベッドルームで12000円/人。
このプランは船盛りのお刺身がメインです。
本日のお魚は手書きでメニューが描かれています。
魚の図鑑もありましたので、どんな姿の魚かも調べられます。
船盛りには、
クロホシフエタイ、アカハタ、ウミヒゴイ、オキアジ、メアジのなめろう
が盛られています。
白身系が多くて、それぞれ淡白なもの、脂がのったもの、歯ごたえがしっかりあるものなど、個性がありました。
私はメアジのなめろうが好きでした(酒飲みにはたまらない)。
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こういう白身系の刺身には醤油&わさびよりポン酢&柚子胡椒、煎り酒&梅ペーストで食べるのが好きなので持参しました。
ポン酢も煎り酒も自家製です!
いわゆる定番の船盛にありがちな冷凍マグロやハマチ、伊豆でとれないはずのホタテや甘えび、サーモン、ウニ、いくらなんてのはありません。
熱海とか沼津の観光客向けの店で、こういうのが載っているカラフルな海鮮丼なんて、食べたくもないです(毒)。
お酒は静岡県の地酒が豊富でした。
まずは大好きな志太泉。
そのあと2種類、静岡のお酒をいただきました(覚えていない)。
船盛りのほかには、メイチとアカハタの煮魚、シイラのメンチ&いぶりがっこタルタル(このタルタルがうまくて、これだけで酒が進む!)、ムロアジの棒寿司、あら汁。
酒呑みには、これくらいのボリュームがちょうどいい。
〆のごはんもデザートもいりません。
だって、いつまでも〆ずに呑んでいたいんだもん。
少しずつ、いろんなものを食べたい人にはもう一つのプラン「こだわり全部乗せの魚介堪能プラン」がおススメ。
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脂トロトロで絶品
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酢加減が絶品
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お風呂は温泉ではないので近くの日帰り温泉で済ませてきました。
朝風呂は気持ちよかったです。
朝食はサバ味噌のお茶漬け。
ほぐしたサバの身を味噌で和えたものに熱いお出汁をかけていただきます。
ほかに、冷奴、南蛮漬け、刺身、山芋千切りなど。
これで一杯いけちゃいます。
朝はあまり食べないのだけど、やっぱり美味しいから完食。
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食堂はかつての大宴会場をDIYしたそうで、柱や建具に昭和感が。
お魚のイラストは奥さんが描いたそう。
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洗面所やトイレは共用で、手作り感いっぱい(笑)。
まだまだ未完成で発展途上なところもあるそうで、ガウディのサグラダファミリアみたい?!
次回どうなっているか、楽しみでもあります。
宿から海沿いの遊歩道を1時間ほど歩くと、滝や柱状節理のきれいな「大淀・小淀」があり、朝さんぽにぴったりです。
約4000年ほど前、大室山から流れてきた溶岩が海に達した場所です。
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三島から1時間ちょっと、近いところですが、美味しいお魚を食べて、ゆっくりしたい時にサイコーの宿でした。
来訪日:2024/11/15