カニ剥き大好き人間が越前へ
なかなか出会わないのだけど、
カニを剥き剥きするの好きな人っていますか?
私はなぜか大好きで、目の前のカニを剥いて
殻が山盛りになったとき、すごく達成感を感じるんです。
そんな私が念願の越前ガニを食べに、福井・越前の「料理宿やまざき」へ。
北陸へカニを食べに行こうとだいぶ前から思っていたけど、なかなか実現できず、今年こそ!と思っていたら元旦の能登地震。
ちょっとためらっていたのですが、2024年12月上旬にやっと実現しました。
カニのツアーや宿をいろいろ調べて比較しました。
ズワイガニとベニズワイガニはよく似ているのですが、お値段はズワイガニの方が圧倒的に高いです。
身がぎっしり入り、味もより濃厚、カニ味噌も濃厚です。
越前ガニはズワイガニです。
越前港は、周辺のほかの漁港と比べて、漁場である若狭湾沖合に最も近く、生きたまま運ばれ、鮮度がよいのが特徴です。
黄色いタグはその越前町漁業組合が認定したカニにつけられていて、水揚げ漁港名が書かれています。
漁期はオスは11月6日~3月20日、メスのセイコガニ(香箱ガニ)は11月6日~12月31日。
メスの方が漁期が短いのは資源保護のため。
このメスのセイコガニはオスと比べてとても小さいけど、甲羅には外子(卵)、内子(みそ)があってみそは濃厚で絶品。
こっちの方が好き。
もっと越前ガニを知りたい方はこちらのミュージアムへ!
安いツアーは、タグのついていないカニや輸入ものの冷凍であったり、ランチにちょっとカニを食べるだけとか、ディナーでカニを食べるけど宿はそこからバスで1時間とか、何か訳があるのです。
黄色いタグ付きの正真正銘の「越前ガニ」を出す宿はどこもお高いです。
ですが、せっかく時間と交通費をかけて越前までいくのだから、納得のいくクオリティのカニを食べたい!です。
この「料理宿やまざき」は、ご主人が漁港で仲買人として厳選したタグ付きの越前ガニを問屋などを通さず直に仕入れ、夕食の時間に合わせて茹で上げた熱々のカニが出てくるのです。
これは5部屋のみの小さなお宿だからできること。
夫の還暦のお祝いもかねて、奮発して予約しました。
お宿は築100年以上たつという古民家を移築、設備は最新のものにリノベしてあるのでとても快適です。
家具などもとてもセンスの良い民芸品を使ってあり、心からリラックスできる空間でした。
温泉に入った後は、お待ちかねの夕食です。
熱いところを味わってほしいので、一気に全部剥いてこんもりさせるのではなく、1本ずつ剥いて食べてほしいとのこと。
ふだんは「一気に剝いてこんもり派」ですが、今回は1本ずつ順番に。
二人で2ハイのカニをいただきました。
お取り寄せの冷凍ガニや安い居酒屋の宴会コースなんかで出てくるカニとは全く別物です。
これを食べてしまうと、当分、そういうカニは食べたくありません。
今回はメスのセイコガニはついていません。
オプションで付けられたりもするのですが、たぶんお腹いっぱいで入らないと思って。
カニだけに専念するプランなので、ほかのお魚の刺身や天ぷら、煮物・焼き物などはありません。
他のものがあると、お目当ての越前ガニに到達する前におなか一杯になってしまうのですが、このプランはちょうどよい量でした。
福井の地酒冷酒(300ml)3本、燗酒1合をカニとともに堪能。
大満足でした。
そして朝風呂に入った後は朝食です。
透明な真イカの刺身、越前カレイの塩焼き、カニ鍋などなど。
もうこれだけで朝から日本酒が飲みたくなる・・・。
あっという間にチェックアウトの時間に。
後ろ髪をひかれながら宿を後にしました。
次はいつ来れるかなぁ~?
メスのセイコガニは2日目に金沢のお寿司屋さんでいただきました。
【宿への行き方】
東海道新幹線米原から敦賀駅までは在来線で(特急と大して時間は変わらないので)。
敦賀駅に「かにかにバス」(カニのシーズンに運行されるバス、事前に宿を通じて予約)に乗り換え、約40分、1200円。
宿まで連れて行ってくれます。
おしゃべり好きな運転手さんが途中で夕日がきれいにみえるところで止まってくれて、日が海に落ちるところを見せてくれました。
帰りは金沢に向かうので、かにかにバスの予約はせず、路線バスで武生駅へ(約1時間)。