サッカーのオンライントレーニングを始めます
こんにちは、西荻ぷれまのイシイです。
僕は西荻で小学生年代のサッカークラブの監督をしています。
ですが、新型コロナウイルスの影響で2月末からホームグラウンドである小学校や区内の公共施設が利用禁止となりました。
そのため5月上旬(予定)まで活動ができない状態です。
そこで僕らのクラブでは、選手が実際に集まらなくてもトレーニングを行えるように、コーチがオンラインでトレーニングメニューを発信する取り組みを行うことになりました。
今回は、その仕組みを始めるに至った経緯と、その狙いについて書きました。
新型コロナウイルスの影響で施設が利用停止となった
2月下旬頃、杉並区は
「新型コロナウイルスの感染を防ぐこと」を目的に、3月末まで外部団体の学校施設の利用を停止しました。
つまり、予定されていた練習・試合などの活動も全てなくなってしまったのです。
どんな形でもコーチが人を集めたら「活動」となると判断
その状況に対して、クラブとしてどのような対応をするべきか
コーチたちを集めてミーティングをしました。
「公園で集まったら活動できるのでは?」など、場所を移して活動を継続する意見もありましたが
もし選手たちが大好きなサッカーを通して感染し、その状態で家族や大事な人へ感染させてしまったことを考えるとやりきれないし、
クラブはとてもその責任は負えないと考えました。
なのでクラブとしては
学校が使えない期間の活動は一切行わない
という決定をしました。
選手たちには、集まらなくてもサッカーのことを考えて欲しい
その決定の後、ミーティングでは
「じゃあその期間は何もしなくていいのか?」というテーマになりました。
約1ヶ月間、サッカーと全く繋がりがない生活を送った後に
急にサッカーを始めるというのは、クラブにとっても選手たちにとっても
ストレスが大きいものです。
「選手たちが活動として集まらなくてもサッカーのことを頭の隅に置いてもらえるようにどうしたらいいのか?」
コーチたちで話しあった結果、どこでも気軽に見れて、家族でも楽しめる「動画配信」というコンテンツに行き着きました。
Youtubeでコーチのサッカーしている様子を配信
そんな思いから生まれたのが、この「高四SCサッカーチャレンジ」です。
動画の登場人物は、普段指導しているコーチたち。
内容はコーチがサッカーの技を習得するために練習している様子。
制作側の負担も軽くするためにも構成は極めてシンプルに
練習前〜練習中〜練習後のビフォーアフター形式。
コーチがほぼ毎日
ドリブル、ステップ、リグティングなどさまざまなテクニックを身につけるために練習する姿を配信してきました。
ひとえに「今度会った時も変わらずサッカーしようね」という思いからです。
頭の片隅には置いてもらえた!
その結果、配信期間に連絡を取り合っていた保護者の皆さんからは
「いつも動画楽しく見ています!」と言ってもらえて
当初の「サッカーを頭の隅に置いてもらう」という目的は達成されました。
言い出しっぺの僕はまだしも、配信を続けるために選手もいない中で撮影を続けてくれたコーチたちには本当に感謝しています。
そのときは「これで4月から活動を始めても、いいスタートが切れるぞ!」
とおもっていました・・・
活動休止期間の延長
撮影と編集がルーティンとなってきた最中も、新型コロナウイルスの勢いは止まりませんでした。
その結果、学校のGW明けまで休校とそれに伴う外部団体の施設利用停止が決定しました。
その話を聞いた時、ぼくの中に
「今まで通りの『頭の隅に置いておく』ことだけでいいのか・・・?」
という漠然とした不安が生まれました。
そこで再びコーチで「今後の活動休止期間の活動をどうするべきか?」について話をしました。
そこで生まれたのが「オンライントレーニング」です。
「上手くなること」が目的のオンライントレーニング
「オンライントレーニング」は、コーチが一人でもできるサッカーのトレーニング動画を撮影し
・トレーニングの内容と意識するべきポイント
・目安の練習時間
などの解説をつけて動画を配信し、それを選手が実践する仕組みです。
楽しく観るだけの「サッカーチャレンジ」とは異なり、
選手たちはその内容を実践してその感想や様子をコーチにフィードバックすることが求められます。
この「オンライントレーニング」の狙いは「運動する機会の確保」ということのほかにもあります。
一定の時間を確保して物事に取り組む
時間割でその時やることが決められていた学校や習い事がなくなり、
制限が全くなくなった選手たちが、練習内容や時間が決められたトレーニングを行うためには、自分たちで
「今日の10時からはサッカーする!」ときめて時間を確保する必要があります。
大好きなサッカーを通して自分の時間=資源を管理するということは、これから選手たちのの生活においても貴重な経験になると考えています。
クラブみんなでアップデートしていきたい
大きな枠はコーチで考案しましたが、やっていく中で様々な課題が出てくると思いますが、コーチ、選手、保護者のみんなで
会えない時間も「仲間と繋がれるクラブ」として継続できるように
試行錯誤しながらみんなのいい形を探していきたいと思います。
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