選手にコーチもやってもらったらいいことだらけだった
こんにちは、西荻ぷれまのイシイです。
僕は、地元西荻窪で少年サッカークラブ「高四SC」の監督をしています。
高四SCのモットーは「自分で考えて、自分で行動する」こと。
ピッチでプレーするのは指導者でなく選手なので、
自分で考えられる選手が育つような方法を、指導者も日々考えて実践しています。
そんな中、最近「おっ、これは我ながらいい方法!」と思ったものがあったので共有します。
その名も「ペアトレーニング」!
※名前がダサいのが悩みです。中身読んで「こっちのほうが良い」というのがあったら教えてください、しっくり来たら採用します<(_ _)>
このトレーニング、一言でいうと
選手がコーチの役割もやる!
というものです。そして必要なものは
2人以上の選手
と超シンプル!
やり方は以下の通り。
・練習前にペアを作る(例:キタムラ君とフジタ君)
・キタムラ君のプレーを、休んでいるフジタ君が観察する
・プレーの後、フジタ君がキタムラ君に
「良かったところ」(たくさん走っていたね!)
「良くなかったところ」(味方に見てもらえなかったね)
「次こうしたらいいというアドバイス」(次は味方の名前を呼んで気づいてもらおう!)
を伝える
・立場を入れ替えてフジタ君がプレー、キタムラ君が観察&アドバイス
という感じです。
このトレーニングをやってみて、
ぼくが得た、大きく2つのメリットを得られたのでシェアします!
1.アドバイスする「コーチ」の役割を経験することで、相手に伝わりやすい表現を考える
フジタ君がどんなにいい所を見ていても、ガミガミ怒ったり早口で話したらキタムラ君は理解できず、同じミスを繰り返します。
そしてそのミスを見て一番落ち込むのは、「コーチ」としてアドバイスしたフジタ君です。
そこからフジタ君は「どうしたら相手が分かってくれるのか」を考えて、
グラウンドに絵を描いて解説したり、自分がやって見せたりと
あの手この手で「一番わかってもらう方法」を考え、実践します。
それは同時に「次自分がプレーするときに気を付けること」を反芻している状態でもあるので、定着が早くなります。
2.「どれだけ的確なアドバイスをできているか」が、その選手の理解度を表している
フジタ君がキタムラ君へのアドバイスで
「寝癖がついているよ」「いつもと違う服だね」
など、練習のテーマとは全く違う観察をしているとします。
これもフジタ君がよく観察した結果なので評価されるべきですが、
残念ながらキタムラ君のサッカーは上達しません。
このような「的外れなアドバイス」ばかりが出てくるということは、
フジタ君は「その練習で大事なことは何なのか」ということが分かっていない
ということです。
しかしそれは言い換えると
普段のトレーニングで指導者が「大事なことは何なのか」伝えられていない
ということです。いわば、「選手から指導者への通知表」ですね笑
ぼくの場合、
「あ~、全然伝わってなかったな・・フジタへの伝え方はもっと簡単な言葉を使おう!」
と、自分の指導を振り返るいいきっかけになりました。
任せてみると、いいことあるなぁ。。
ほかにもメリットはありますが、今日はこんな感じで。
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