中国ドラマ・映画の規制や内情について
中国ドラマや映画における規制や内情についてまとめてみました。
いずれも基本的な内容のため、ソースは記載しません。
●ドラマの話数
かつて全50話以上のドラマが多かった中国は、現在、品質向上のために40話以内で完結させること、と定められています。また続編を制作するまでの待機期間も設けられました。
●検閲
過去の政策を非難しているように捉えられる作品は公開禁止となります。例えば「一人っ子政策」を題材にした映画やドキュメンタリーは中国国内では非公開です。
また、LBGTに関する描写は禁止です。数年前までは原作がBLの作品をブロマンスに改編したものであれば配信されていました。しかし、昨今は全面禁止となり、過去作は非公開になっています。
●盗撮
原則、関係者以外の現場撮影は禁止です。撮影風景を個人カメラで撮影したような映像をSNSで見かける方もいると思います。ファンによる映像もありますが、中国では盗撮業者という職が存在し、撮影現場などを撮影し雇用者に渡すことで収入を得るという仕組みがあります。
●出演料
中国ドラマは、作品が公開されてから演者に出演料が支払われる仕組みとなっています。よって、企業のスポンサーになったり、バラエティー番組へ出演することでその間の収入を得ざる得ない状況です。スポンサーになった商品を大量に買うことでファンとして演者の応援になる、という考え方が広まっています。
●芸能界を追放された演者や作品
演者が芸能界を追放になると、過去作から公開予定だった作品すべてが非公開になります。バラエティー番組では出演部分をカットまたはモザイクをかけるなどの対応がされます。一部、演者の顔をAIで別人にした作品も存在します。また、演者は中国のSNSの使用が禁止となり、一般ユーザが演者名を記入することも出来ない状態になります。
●演者とファン
ファンが大きな問題を起こした場合、責任は演者に向けられます。この場合、演者は謝罪や活動禁止を求められることがあります。これは演者が雇うスタッフについても同じです。
●情報操作
作品の評価を記載したサイトがありますが、時に作品に悪感情を抱くユーザが大量の低評価をつけることで総合評価を低くするという行為があります。中国に限りませんが、評価を操作するためにユーザを大量に雇って評価を変えたり、非難コメントを書き込ませたり、SNSのフォロワー数を増やすという行為が多発しています。
中国芸能界の現状は日々変化しているため、現在は上記の内容が変わっているかもしれません。
参考になれば幸いです。