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オールドレンズ効果のフィルターと高性能レンズを組み合わせてみる


【ホワイトミストに思うこと】


先日、ミスト系を中心に4種のソフトフィルターを比較して、最終的にホワイトミストを気にいりました。


逆光時のフレアは白が画面全体に広がる感覚。その一方で、被写体ディテールのエッジは滲まないので、コントラストが低下しても画のシャープな印象を維持できる。

そんな感想を持っています。

拡散する白い光

ホワイトミストはメーカーサイトでは「オールドレンズの描写のように」という謳い文句になっています。ですが実際には組み合わせるレンズとの相性次第で、現代ならではの描写ができるフィルターだと感じています。

もしもオールドレンズ味を強くしたいのであれば、あえて各種収差がある(高性能すぎない)レンズを選ぶと、より雰囲気が出るのではないかと思われます。


【FE 24-70mm F2.8GM II に思うこと】

現在のSony製レンズの中でもフラッグシップ的存在のGマスターレンズ。FE 24-70mm F2.8 GM II は、とっても高性能です。

特にオートフォーカスの速さと、寄れるのが素晴らしい。描写はクリアで素直に出ます。

SONYカメラの本体全般は、初期設定の色の味付けが濃い目になっていると感じますが、レンズには変な個性は感じません。

プラレールみたいな小さなおもちゃでも寄って撮れます。描写も素直でキレイ。
(これはフィルター無しの写真)


その分、カメラ本体のクリエイティブルック等を変更すると、写真のアウトプットも結構変化します。レンズの個性が強い訳ではなく、撮影環境やフィルターの性能を素直に引き出してくれる、非常に優等生的な印象です。

【写真を撮りに街へ出よう】

ではこの FE 24-70mm F2.8 GM II にホワイトミストフィルターをつけるとどうなるのか?

試してみたくなったので、82mm径のホワイトミストを購入しました。
(直径が大きいとお値段もなかなか…)

FE 24-70mm F2.8 GM II にホワイトミストを組み合わせて、息子くんとお散歩へ。さぁ、どんな写真が撮れるでしょうか。

※基本はjpegそのままですが、今回クリエイティブルックは癖のある「FL」をカスタムしたものです。一部トリミングなどをしています。

天気の良い日の眩しさ
クリエイティブルックのFLは緑がクールな色味。
色収差が少ないシャープな描写はさすがGマスターですね。
水面の反射光はミストフィルターによる拡散効果が出ています。
レンズの高性能+フィルターの拡散効果。
オールドレンズとはまた違う画になりました。
この中央の小さい植物に、迷わず一瞬でピント合わせてくれるAF機能、そして分離感。
花と葉の質感の違いや、
花びらの色の微妙な変化がきれいです。
アガパンサスは華やか。
ボケもなだらか。
ホワイトミスト味が強い一枚。
逆光+ハイキーで撮ると、
光が強調され、爽やかな眩しさを表現できました。
街の湿度。
お疲れ様でした。


【好きな組み合わせを見つけよう】

フィルターの醍醐味は、フィルター単体の効果はもちろんのこと、レンズとの組み合わせでまた表現が変わるところにある気がしました。

お気に入りの組み合わせを、今後も探してみようと思います。

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