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最近の記事

「軽さ」に振りきったレンズ。Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA

Sonyから出ているzeiss銘の広角単焦点レンズ、Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA (SEL35F28Z)の話です。 このレンズ、見た目は地味です。でもよくよく考えてみると、けっこう尖った設計思想だと思うのです。 重量は120g。 初出が2013年なので、発売から既に10年以上経過していますが、Eマウントのフルサイズ用AFレンズとしては、いまでも最軽量だと思われます。「軽さ」と「小ささ」を優先し、邪魔になるものは潔く捨てたミニマル志向の設計です。操作

    • 結局、運動会のレンズ選びはどうすればいいのか?(決断編)

      ◆なんとなくで望遠レンズを買う前に!確認できることがある。前回は学校行事のレンズ選び失敗談について書きました。 今回は過去の反省を活かして、より具体的なレンズ選びのアイデアを紹介したいと思います。 ◆運動会レンズ選びのチェックポイントまずは以下の点をチェックしてみて下さい。 【重要項目】 ①校庭の広さ ③撮影者は移動可能か? ②子どもの位置 →①〜③を使っての計算! 【その他の項目】 ④三脚、一脚は使えるか? ⑤現場で“浮いちゃう”覚悟はあるか? 順に解説していきま

      • 結局、運動会のレンズ選びはどうすればいいのか?(反省編)

        秋といえばスポーツの秋。 そう、運動会シーズンです。 このポストは、2024年秋に運動会撮影を終えた、1人の写真好きパパの備忘録です。タイトル通り、運動会でのレンズ選びに悩むパパ・ママの一助になれば幸いです。 ※カメラ選び、レンズ選びに「絶対」はありません。ひとつの例として見てもらえると嬉しいです。 ※機材については、センサーはフルサイズで、いざというときはAPS-Cクロップしちゃう前提で書いています。 ◆望遠レンズはあんまり得意じゃない…。筆者は普段、こどもや家族の撮

        • オールドレンズ効果のフィルターと高性能レンズを組み合わせてみる

          【ホワイトミストに思うこと】 先日、ミスト系を中心に4種のソフトフィルターを比較して、最終的にホワイトミストを気にいりました。 逆光時のフレアは白が画面全体に広がる感覚。その一方で、被写体ディテールのエッジは滲まないので、コントラストが低下しても画のシャープな印象を維持できる。 そんな感想を持っています。 ホワイトミストはメーカーサイトでは「オールドレンズの描写のように」という謳い文句になっています。ですが実際には組み合わせるレンズとの相性次第で、現代ならではの描

          「カメラバッグ」ではなく、「カメラも入るバッグ」が欲しい。

          写真を撮るのは好きだけど、職業カメラマンではないし、撮影機材以外の荷物もたくさんある…。そんな時、カメラバッグはどうすればいいのでしょうか。 ◆カメラバッグ選びはいつも難しい。 カメラバッグ選びが難しい理由は、とてもシンプルです。それは「持ち運ぶ機材の内訳が日によって変化するから」です。  新しいレンズや三脚を買ったり、  その日の撮影対象が変わったり、  その日のモチベーションとかも…、 理由は様々ですが、日によって機材が変われば、それを収納する最適なバッグもまた変

          「カメラバッグ」ではなく、「カメラも入るバッグ」が欲しい。

          ケンコーのソフトフィルターを比較してみた。(ブラックミスト、ホワイトミストなど)

          先日、一念発起してSonyのα7Ⅳとレンズを買いました。そしてその解像度にビックリ。「今どきのカメラはこんなに撮れるんですか!?」と隔世の感がありました。 その一方で、巷の写真表現はもっと多様で、解像度一辺倒というわけではなく、「シネマティック」な表現も流行しているのだそうです。そしてその際にはソフトフィルターが使われる事があると知りました。なるほど、確かに何でもかんでもハッキリ見えれば良いというものではないですよね。 調べていくと、ケンコー(KENKO)のソフトフィル

          ケンコーのソフトフィルターを比較してみた。(ブラックミスト、ホワイトミストなど)

          【復刻記事】GEM ダイヤモンド号 ~高度成長期が生んだ魂のピンセット~ (その3)

          ※本記事は2017年5月初出のブログ記事を、著作者自身が再編集、noteにて再アップしたものです。 ◆GEM(ゼム)の工具とは? では、次に「GEM (ゼム) の工具」について考えてみましょう。実は、GEMブランドに関する記述は、ムラキ社史の中でも記述はごくわずかで、全体像をつかむのは容易ではありません。社史の年表によれば、1950年(昭和25年)に「ゼム印旋盤を一手販売」と、僅かな記述があるだけです。これが指すものは、戦中に設立した子会社の第一精機で製造した旋盤のことだ

          【復刻記事】GEM ダイヤモンド号 ~高度成長期が生んだ魂のピンセット~ (その3)

          【復刻記事】GEM ダイヤモンド号 ~高度成長期が生んだ魂のピンセット~ (その2)

          ※本記事は2017年5月初出のブログ記事を、著作者自身が再編集、noteにて再アップしたものです。 ということで、前回からの続きで、GEMの時計工具を手掛けていた村木時計店の話です。 ◆村木時計店について それではさっそく、「GEM」ブランドを手掛けていた村木時計店(現:(株)ムラキ)の歴史について調べていきましょう。セイコーやシチズンのような腕時計メーカーでは無いので、馴染みが薄い人も多いかと思いますが、実は日本時計産業の歴史においては非常に重要な会社のひとつです。む

          【復刻記事】GEM ダイヤモンド号 ~高度成長期が生んだ魂のピンセット~ (その2)

          【復刻記事】GEM ダイヤモンド号 ~高度成長期が生んだ魂のピンセット~ (その1)

          ※本記事は2017年5月初出のブログ記事を、著作者自身が再編集、noteにて再アップしたものです。 ◆本記事は、ある国産ピンセットにまつわる、長いお話です。(重度のマニア向け) 今回のテーマは、腕時計用のピンセットです。しかも、「GEM(ゼム) ダイヤモンド号」です。といいつつ…、往年の時計業界関係者以外では知らないほうが普通のマニアックなピンセットです。かくいう私も、詳しいのかと言われると未だに自信ないです…。 そんなハードコアともいえるテーマをあえて選んだ理由は簡単

          【復刻記事】GEM ダイヤモンド号 ~高度成長期が生んだ魂のピンセット~ (その1)