かみなり雲
かさをなくした2人
みつめあう瞳が薄れていく
なみだ色に覆われた雲の中
りゅうの放つ光が走る
ぐずぐずなんてしていられない
もうすぐ1人の夏が始まるのだから
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心が離れてしまったと
気がついてしまった時
視線を合わせるのが悲しい。
大人なのだから
涙を見せないように
がまんしていたけれど
梅雨の空から
大きな雨粒が降ってきた時
私の涙もポロポロとこぼれ落ちた。
カミナリは苦手なのに
その時の稲妻はとても神秘的で
まるで光る龍のようだった。
水を含んだ空気をゆっくり吸い込み
しばらくのあいだ見つめていた。
守っていてくれていた
あの人の傘はもうない。
雨に濡れてどんなに心細くても…
それでも人生は続いていく。
太陽がとても近い季節は
すぐそこまできている。
大きな青い空は
雨雲の上に広がっている
きっと大丈夫。1人でも大丈夫。
あと少し あと少しだけ
ゆっくりと深呼吸をして。