【寒竹泉美さんの講座を受けて⑥】最終回・いろんな読者を想定する
作品を見てもらうためのポイント
課題のエッセイをいくつかピックアップし、どうしたらもっと読んでもらえるか、書くときのコツを教えていただきました。
「自分が知っている=みんなが知っている」とは限らない
知らない読者ために説明を加える
読者の気持ちも想像してみる
「冒頭で知らない言葉が出てくると、『わたしの知らないことだ』と読者をおいてきぼりにしてしまい、読んでもらえなくなってしまいます。相手がどこまで知っているのか想像しながら書くことが大切」と寒竹さん。
確かに自分が知っていることは無意識にスルーしがち。エッセイもライターが書く原稿と同じで、読者のことを考えて書かなければいけないのです。
エッセイの添削を受けて
今回、わたしが書いたエッセイはこちら。
寒竹さんからは、「情報と感情のバランスがちょうどよくて、グルメガイドではなく「わたし」の想いがこめられたエッセイになっていました。人のぬくもりのする文章。とってもおいしそう。あげぱんを食べたいというだけじゃなく、その場所に行って、その体験をしたい、という気持ちになりました。」とコメント。
前回はダメだしいっぱいで、エッセイとすら呼べないものだったから大きな進歩!純粋にうれしい。
でも、読者が知らないことの説明が不足していました。
「山で食べるあげパンの特別感をより感じてもらうために、山小屋がどこにあってどんな感じなのか、風景を読者に見せてあげるともっと印象深いエッセイになります」とアドバイス。
登山に興味がない人にとって、「高見石小屋」なんて聞いたこともないし、どこにあるかも知らない。「北八ヶ岳」が何県にあって、山の名前なのか地域名なのかもわかりません。実際、今回の講座参加者は誰も「高見石小屋」を知りませんでした。ちなみに高見石小屋の特徴は次のとおりです。
あげパンはこちらに写真を載せていますので、よろしければどうぞ。
嫌いな人に、好きなものを説明する
最後のワークは、自分の好きなものを1つ選び、それを嫌いな人にどんなふうに好きなのかを説明すること。いやー、これがとっても難しかった。
嫌いな人にとっては、それを聞くのも見るのもイヤだろうし、食べるなんてもってのほか。果たしてどうやったら聞く耳をもってくれるのか、まったくわからず。
わたしの好きなものは「カップヌードルのトムヤム味」と決めて、おいしいんだけどなぁ、嫌いな人は絶対食べないだろうな、と思いながら考えてみる。でも、エッセイの最初の一文が出てこない。
「だまされたと思って。スープをひと口飲んでみてほしい」
と試しに書いたら「嫌いな人は絶対飲まないですね(笑)」と寒竹さん。
うぅぅ。やっぱりエッセイは難しい。6回の講座を受けたのに、ぜんぜん自分の血肉になってない(汗)
大切なのは、自分と違う立場の人の気持ちになって考えること。文章で意図せず誰かを傷つけることがあるかもしれないし、せっかく書いた文章が届かないかもしれない。講座で学んだことを日々の執筆で考えながら、自分の文章を豊かにしていきたいと思います!
講義後に交流会を開催
最終講義のあと、都合がつくメンバーで交流会を行いました。この日は着物で来られた寒竹さんも一緒です(とってもお似合いでした!)。
いろんな方と和気あいあい話ができて新鮮でした。ライターの仕事に興味がある人もけっこういるみたいで、可能な限り質問にお答えしたり。
面識のあるライターさんもいて、今後も交流がつづきそうです!
(こういうつながりが大切!)
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