本当の欲
day2の夜のこと
夕方、ハーブティーを買いに行きお腹が空いたので軽い夕食をとった。
寿司が食べたいと思って寿司屋に行った。
海老天そばとお寿司を3皿
美味しいけど、それ以上進まなかったのでやめた。
スーパーの安売りを見ても心がときめかず
オレンジーナだけ買って帰宅。
夜の配信でお茶会をやった。
本当にお茶を味わうということ。
ペパーミントのお茶を美味しく飲んだ。
このお茶に値段をつけるならいくら?という質問に私は3000円と思ったが、他の人たちは1億とか100億とか言っていた。
その瞬間、やだなと思った。
なんでも1億とか高ければいいわけじゃないのに
こういう嘘っぽさがちょっと苦手とも思った。
嘘かどうかというより
たぶん、私は日頃から白湯をゆっくり飲むし、空を眺めながらコーヒーと甘いものを食べているから他の人より今回の味わい方の驚きが少ないんだと思う。
それでも、配信を聞いているのは気持ちがいいし
ためになるなと思っていた。
ここからが私の中ですごい驚き↓↓
配信後シャワーを浴びて、いつもは乾かさない髪に優しくドライヤーをかけた。
自分を国宝ベイビーと思うとゆっくり丁寧になった。
夜の23時を過ぎていて寝ようと思った時
夕飯食べたいと思ってしまった。
夕飯は食べてるじゃん。とツッコむ。
いつもは寝てしまうけど
この欲求に応えようと思った。
何食べたい?と聞く。
温かいのがいいな。と答えが返ってくる。
そうだ ブリカマをほぐしてお茶漬けにしよう。
冷蔵庫を開けた。
あ、納豆食べてないや。食べなきゃ。
台所に並ぶ
ごはん 納豆 ブリカマ
納豆はいらないなと却下
だって食べたいじゃない。
あーできれば明太子が欲しかったな。。
こんな時間だしそれは無理だ。
そう思ってごはんをチンした。
お湯を沸かしながら、ブリカマの身をほぐした。
あーここの身は絶対美味しい。このまんま食べたいな。
??
このまんまがいいの?お茶漬けじゃなくて?
ん?
ブリカマとごはんをおかかと醤油で混ぜて食べたい!!
その瞬間、心がワクワクした。
これだ。今日食べたかったのはこれだ!
お寿司じゃなかったんだと気付いた。
そうとなれば、変更。
頭の中がとってもスッキリしてサクサク動く体。
今日買った韓国海苔も巻いて食べたら美味しいだろな。思った時には体が動いていた。
そしてまた望みが湧く。
沸かしているお湯で何か飲みたいな。
何がいい?
味噌汁がいいな。
インスタじゃなくて、大根が入ってるのがいい。
自分とのやりとりもスムーズになっていた。
大根を冷蔵庫から出して
頭から声がする。
ニンジンも!
はいはいとニンジンを出す。
この時、いつもの光景なはずなのに自分の望みを叶えている自分自身を誇らしく思った。
大根を切る時、まな板を使わずに切った。
ごろごろした食感がいいな。
左手の中で大根を大きめに切る。
ニンジンは少し小さめに切る。
干し椎茸でも入れますか?健康にいいしと聞いた。
いらない!!即答だった。
マグカップに入れてチンした。
その間にブリカマごはんを作る。
食べたくて口の中に唾液が出てきた。
体が欲してる感覚が嬉しかった。
冷たい飲み物もお願いしますね。と声がする。
それは大好きな牛乳しかないですねと答える。
阿吽の呼吸だった。
テーブルに並んだ食事を眺めて
お味噌汁を鼻に近づける。
湯気が鼻に当たる感覚から味わう。
唇をカップにつけた感覚をゆっくり味わう。
ひと口入れたときの温度
味噌の広がりを感じる。
食道と胃の温かさ
シャワーだけじゃ体は寒かったねと声をかけた。
ごろごろした大根
さくさくした感触
ニンジンの甘み
そして味噌の優しい塩味を感じる。
さっきまで鰹節がおどっていたブリカマごはん
においは醤油の香ばしさを感じた。
ひと口食べる。
ブリカマの身がさっぱりしている。
身のほどけるさまを頭に浮かべた。
(ここまで書いといて変態だと思った)
醤油の塩味とごはんの甘み
そこで柚子胡椒をペロッとした。
さわやかな刺激がまた体中を喜ばせた。
韓国のりを開けた。
久しぶりすぎる韓国のり
薄くてごま油で光るのりでごはんを巻く
しゃりしゃりと音を立てて口の中に沈んでいった。
おいしい
味噌汁を口に含むと海苔の風味が広がった。
ごはんと味噌汁で口がしょっぱくなったら
大好きな牛乳の登場
(私にとってはごはんと牛乳はベストマッチ)
牛乳のまろやかさで塩味が和らぐ
これをずっとずっと味わいたかったんだと気付いた。
そして1番の気付きは
誰かと一緒にごはんを食べたい欲求は
1人でごはんを味わいたい欲求だったということ。
いつも思っていたし願っていた。
美味しいものを食べている時喜びながら
あーこれを誰かと食べたいと。
私は幸せの瞬間に欠けていると思い込んでいるものにフォーカスしていた。
そうじゃなかったんだ。
そしてさらに気付く。
あれ?失恋しといて、なんだこの食欲。。
未だかつて、失恋後にこんなにおいしく食べたことがなかった。
今起きている問題にフォーカスしないと
こうも違うのか。
幸せを感じてベッドに入り
明日の白湯を飲むのが楽しみになった。
まさか、明日が来るのを楽しめるなんて。
ワクワクし過ぎて眠れなかった。