おいしい気を吸う
読みたい本は、たいてい料理か音楽の描写が好きな作家。
最近、昼休みに読んでいるのは
とりあえずウミガメのスープを仕込もう
宮下奈都
この作者は、料理が好き。
だから、もうおいしい食卓が目に浮かぶ。
家族団欒の描写がたまらなく好き。
昨日、録画したアナザースカイを観ていて。
イタリア特集みたいで、大皿にムール貝の酒蒸しが映って、大家族でこんな風に食べたらそらおいしいよなって思って。
私の理想って、これなんだよなーって改めて感じた。
家族でわいわい夕食をするって憧れるんだよね。
小さい頃、祖父母を混ぜた6人で食卓を囲んでいたけど、もうギスギスしててね。
もう早く食べて逃げたいとか、
どうにか両親と祖父母が仲良く談笑してくれないかと試したり。
ごはんのおいしさより、そんな空間を味わっていたので人一倍家族団欒が羨ましい。
だから、友達の家族と食事するだけで嬉しくなる。
私も家族のような気分を味わえて、とってもおいしい。
おさーんの依頼も、たいていごはんを食べている。
普段、孤食の私は、おさーんと食べるときのために生きてるんかなって錯覚する。
喉をカラカラにしたら、ビールが美味しいみたいな。
30日カラカラで1日だけ報われる。
それ変だよね。
うん、実際はそんなカラカラしないようにしてるし。
毎日出来るだけ食べたいものを食べてる。
なのに、そう錯覚するのは
きっと、食べるときの空気が味気ないのよね。
孤食を楽しめてないんだわ。
普段の食事を楽しんでいいって経験があまりないからかもね。
あの時と違うのに。
何年も孤食なのに、思い癖で楽しめないって。
そら、酒も進みますわな。
友達とピクニックに行きたいってお願いしてる。
友達の分もお弁当作って、おにぎりを頬ばりたい。
それを考えるだけでおいしい。
おいしい気を吸う
幸せ